テイクアウトメニュー連載第51回 東京・広尾/エスニック「サラーム」
昨年7月、広尾(東京)に新しいランドマーク、EAT PLAY WORKSができ、1階と2階の“ザ・レストラン”には、国内外で話題の飲食店が17店舗集結してますが、中でも、一度伺ってハマってしまったのが、今回ご紹介させて頂く「サラーム」さんです。超人気グリルレストラン「ザバーン」さんのエグゼクティブシェフを務め、ヴィーガン料理の著書もある米澤文雄シェフがプロデュースするベジタリアン料理専門店ですが、私は、只者ではない“野菜と豆とスパイスのNEW中東料理”だと実感してます。
決してビーガンでもベジタリアンでもなく、むしろ美味しいお肉やお魚達に惹かれる私ですが、「サラーム」さんは、そんなビーガンとかベジタリアン云々でなく、素直に美味しいと脳に届くんですよね。。。気がついたら、「そういえば、野菜料理専門店だったんだ…。」と、後からハッとする感じです(^^)。
ミッドオリエンタルにインスパイアされたオリジナルメニューは、 「中東料理にはこんな野菜や豆の食べ方があるんだ。野菜だけでも十分満足できるんだ」という新鮮な発見も味わえます。料理のベースは、中東料理の野菜や豆・雑穀に加えて、スパイスやハーブがふんだんに使われ、ユニークな組み合わせと調理法が際立ちながらも、しっかりと素材の味も感じることができ、シンプルかつ大胆さが際立ちます。お世辞抜きで褒めちぎってますが(^^)、、、そんなオンリーワン料理がテイクアウトできて、自宅でも楽しめるなんて、願ってもない朗報でした。
一番の看板料理は、「枝豆のファラフェル、ビーツフムスとブラックタヒニ」とのことですが、こちらの「ファラフェル」は、枝豆とひよこ豆をベースに、様々なスパイスを加えた雑穀コロッケで、従来の「ファラフェル」の概念を一蹴するんですよね。添えられた「フムス」も、ひよこ豆にビーツを加えて、鮮やかなヴィヴィッド色。さらに上には、黒胡麻(タヒニ)ペーストがかってますが、トータルすると、食べた人のみぞ知る美食の新世界に誘われるようで…。
また、その「ファラフェル&フムス」と肩を並べる私の大好物は、馴染み深いラタトゥイユのような「マブチャ(地中海風茄子とパプリカのトマト煮込み)」と、「ミックススパイスを使ったレンズ豆のホットスープ」ですが、後者はこれまたユニークでして、カレー風味のレンズ豆のポタージュに、ソイヨーグルトとライムマスタードが添えられてるんです。文章だと何のこっちゃ分からないと思いますから、是非食べてみて下さい!これだけあらゆる料理を食べてる私でも、初めて体感した美味しさですから…。
ただ、スープは、テイクアウトよりイートインの方がオススメなので、テイクアウト料理を待つ間に、店内カウンターで、このスープをご堪能頂ければと思います(^^)。とにかく出逢ってしまったら、虜になる「サラーム」さんですが、まだまだ未知なる可能性を秘めてるに違いありません。
因みに、女性シェフのレイチェル(シカゴ出身)も魅力的すぎますが、彼女はテイクアウトしないようにお気をつけて下さいませ(笑)
東京・広尾/エスニック
「サラーム」
Data
☎070-4230-9547
東京都渋谷区広尾5-4-16EAT PLAY WORKS1階
営業/11:30〜13:30LO、17:30〜22:00LO
※新型コロナウイルス感染拡大により、営業時間・定休日が記載と異なる場合がございます。ご来店時は事前に店舗にご確認ください。
定休日/なし
業界グルメ通・園山真希絵さん
紹介制飲食店「そのやま」経営者。自ら厨房に立ちながら、ゴーストレストランも手がけ、雑誌やTV出演・著書本出版・商品開発・講演会・料理教室や、メンタル心理カウンセラー・食育アドバイザー・ベビーシッター・六次産業・全国各地の親善大使も務める。YouTube「正義の味塊YouTube」、Instagram「正義の味塊のインスタ」公開中。新刊著書「大切な人と大切な自分に贈りたい365日の愛言葉」が好評発売中。