テイクアウトメニュー連載第31回 東京・渋谷/「韓国食堂チキンタイム」
昨年11月14日(アンチエイジングの日)。渋谷センター街のど真ん中に、孤高の「ヤンニョムチキン」専門店が誕生しました。そもそも「ヤンニョムチキン」とは、 コチュジャンやにんにく・砂糖・酢等で調味された甘酸っぱい&甘辛いフライドチキンで、韓国の若者層に絶大な人気を博すファーストフードですが、昨今、その「ヤンニョムチキン」をウリにした韓国チキン店が東京でも倍増中です。
しかし、そんな中でも「韓国食堂チキンタイム 渋谷センター街本店」は抜きん出るクオリティなんです。初めて訪れた時にあまりの量を食べて、「大丈夫かな…」と心配になりましたが、なんと、翌朝の胃もたれ&肌荒れゼロ(≧∀≦)。通常、コリアンチキンを大量に食べると、翌日は1日中、胃の中が悲鳴をあげる状態に陥ったり、顔に吹き出物が出現することが多いのですが、それが皆無でむしろ胃がめちゃくちゃ清々しく、肌も絶好調だったんです。
驚異的な素晴らしさに感激でしたが、どうやら唐揚げになる鶏肉は、まず希少価値が高く、栄養価にも優れた高麗人参を筆頭に10種類位の和漢薬膳をブレンドした秘伝の液体に漬け込みます。同じく、完全オリジナルで開発された衣を計算し尽くされた配合でまとわせて、揚げ油の温度や状況・時間等もキチンと管理し、相当な工夫をほどこし、ありそうでなかったフライドチキンに仕上げられているとのこと。薬膳効果が健胃作用を果たしてくれているのかもしれません。
一見ジャンクなのにジャンクでないコリアンチキンは、「ヤンニョムチキン」「韓国クリスピーチキン」「コチュマヨチキン」「オリジナルスパイスチキン」「スパイシーHOTチキン」「スノーチーズチキン」「フッチョ(黒酢)チキン」「ハニーバターチキン」といった8種のテイストがあり、いずれも自社調合。サイズはカップ 150g(4個目安)、ハーフ300g(8個目安)、フル600g(16個目安)です。
また、それらの内の5種を使ったハンバーガーも看板メニューですが、バンズも「韓国食堂チキンタイム 渋谷センター街本店」専用に作られ、「フッチョチキンバーガー」だけが胡麻トッピングのバンズというこだわりぶり…。
そんなチキンやバーガーだけでも、夢のジャンクフードですが、なんと、チキン以外にも、豪快な丸鶏が入った「参鶏湯」や、海鮮出汁と味噌も決め手の「純豆腐」、牛骨スープベースの「フルーツ冷麺」、卵とチーズでまろやかさを醸し出す「シンケッチラーメン」、チャンジャや荏胡麻等を使用した韓国定番手巻き寿司「キンパ」も本格的で偽りがないんです…。特に、「参鶏湯」は、丸鶏や高麗人参・干し棗等を贅沢に使用したコラーゲンたっぷり参鶏湯スープで、丸鶏から炊き出しているだけあって、奥底から湧き出る旨味も最強。
いずれにせよ、半年以上、試行錯誤を重ねられた努力の結晶が、単なる美味しさだけでなく、食べ手の体を気遣い、笑顔へと導きます。カジュアルなのに、軸と芯と愛ある真心韓国チキン、たかがファーストフードの概念を覆してくれました。「Time is money」ならぬ、「CHICKEN TIME is money」です(^^)。
皆様、今年のクリスマスは、お友達やご家族で、「韓国食堂チキンタイム 渋谷センター街本店」さんのチキンを仲良く取り合いましょう(鶏だけに。笑)
東京・渋谷/韓国料理
「韓国食堂チキンタイム 渋谷センター街本店」
Data
☎︎03-6427-8617
東京都渋谷区宇田川町29-3平松ビル
受取時間/11:00~23:00
定休日/不定休
業界グルメ通・園山真希絵さん
紹介制飲食店「そのやま」経営者。自ら厨房に立ちながら、ゴーストレストランも手がけ、雑誌やTV出演・著書本出版・商品開発・講演会・料理教室や、メンタル心理カウンセラー・食育アドバイザー・ベビーシッター・六次産業・全国各地の親善大使も務める。YouTube「正義の味塊YouTube」、Instaglam「正義の味塊のインスタ」公開中。