テイクアウトメニュー連載第48回 東京・早稲田/カフェ「茶々工房」
東京・早稲田の裏路地に、親子(母息子)で営む茶房「茶々工房」さんがひっそりとたたずんでますが、こちらで堪能できる日本茶は、全て無農薬・有機栽培。全国、多種多様な日本茶がある中で、美味しさだけでなく、安心安全にもこだわっていらっしゃいます。
息子の相澤さんいわく、「母が作る雑貨を売るお店として、日本茶のカフェを出したのが2004年です。緑茶に含まれるカテキンは体脂肪を減らす働きがある上、抗菌作用もあり、風邪予防などにも良い飲み物ですから、無農薬の日本茶をメインにしたんです。また、茶葉によっても異なりますが、ウチでお出ししているものでは、高いもので65〜70度、低いものだと55度が適温です。これ位の温度が甘みと旨味が一番感じられる温度なんです。これが高くなると渋みと香りが強く出て、甘みと旨味が出にくくなります」とのこと。
相澤さんのお茶に対する想いは尋常ではないですが、それは実際頂いて納得でした…。そんなお茶職人の相澤さんですが、お茶だけでなく、お茶に合わせたお料理にも抜け目がありません。自家製の「ほうじ茶きな粉のわらび餅」もトロける美味しさだったり、数種「カキ氷」も行列が絶えないほどの人気を博していたり、ズッシリ重さがあるのに、食べると軽くてふんわり空気を含む「おにぎり」等、どれも手の温もりとプロ根性すら感じるんです。
店内には、和テイストの雑貨が置かれ、1/3位はお母様が作られたもののようですが、今年3月からは、おにぎりとサンドイッチのテイクアウト販売も始められたとのことで、雑貨と共にそれらのフードも棚に並んでます。おにぎりは、定番の「鮭」「梅」「昆布」を筆頭に、「煮卵&チーズ」「ツナいぶりがっこタルタル」「親子丼」といった変わりダネがあったり、サンドイッチも、おにぎり同様「ツナいぶりがっこタルタル」や、「角煮&卵」「エビ&タルタル〜昆布だし豆腐クリーム〜」「季節のフルーツサンド」等、楽しさもプラスされた美味どころがそろってます。
食いしん坊すぎる私は、気になるものばかりで選びきれず、かなりの量を一気に購入して食べてしまいましたが、それだけでなく、緑茶orほうじ茶+おかず2品+お新香+日替わりの丼がセットになった「ランチセット」まで頂いてしまいました^_^。この日の丼は、「めかぶとろろ丼」でしたが、寿司酢とおだしをまわしかけて頂くスタイルです。しかし、いずれにせよ、体も喜ぶ食材ばかりなので、食べすぎ&飲みすぎても罪悪感ゼロです(^^)。
郷愁を誘うような温かみ溢れる「茶々工房」さんで、和の真髄を体感できるお茶を飲んで、真心料理を味わえば、心もお腹も安らぎ、幸腹になり、思わず「あー、やっぱり日本は素晴らしい。幸せだ〜」と叫んでしまうかもです♪
東京・早稲田/カフェ
「茶々工房」
Data
☎03-3203-2033
東京都新宿区西早稲田2-21-19
営業/11:30~18:30LO
定休日/日曜・祝日
業界グルメ通・園山真希絵さん
紹介制飲食店「そのやま」経営者。自ら厨房に立ちながら、ゴーストレストランも手がけ、雑誌やTV出演・著書本出版・商品開発・講演会・料理教室や、メンタル心理カウンセラー・食育アドバイザー・ベビーシッター・六次産業・全国各地の親善大使も務める。YouTube「正義の味塊YouTube」、Instagram「正義の味塊のインスタ」公開中。新刊著書「大切な人と大切な自分に贈りたい365日の愛言葉」が好評発売中。