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MADURO STYLE第100回/連載100回を迎えて、改めて家創りの未来について、大いに語る

MADURO STYLE第100回/連載100回を迎えて、改めて家創りの未来について、大いに語る

MADUROと納得住宅工房がタッグを組んで、SDGsな幸せな家族の家創りを推進する、新しい完全注文住宅プロジェクト、MADURO STYLEが発足して、早2年以上。一番大切な家族と一番大切な時間を過ごすための、ウェルビーイングな暮らし実例を提案してきた当連載も今回で100回目を迎えました。
そこで、今回は連載100回を記念して、MADURO STYLE総合プロデューサーにして納得住宅工房の久保代表が家創りの未来について、家族のサステナブルな幸せと暮らしについて、改めて語ります。

MADURO STYLE総合プロデューサー、納得住宅工房代表の久保です。この連載も記念すべき100回を迎えました。家創りのためのオンラインマガジン「iecomi(イエコミ)」もローンチし、ウェルビーイングな家創りをさらに推進していきたいと思います。
厳しいコロナ禍において、家の中での過ごし方、暮らし方の重要度はさらに増しています。上手に息抜きしないと、ストレスでやられてしまいます。かく言う私も頭痛や左肩の痺れなどが酷くなってきました。これまで30年間5000件以上の家創りを手がけてきました。より良い建材を求めて海外で買い付けをしてきました。100人のデザインチームを率いて、毎週設計デザインのプレゼン生活の中で蓄積されたストレスが、ついに爆発したか?と、内心ビクビクしていたんですが…どうやら親不知だったらしく、それを抜いたとたんにスッキリしました(笑)。

それはさておき、これからの時代、人々が苦痛やストレスを感じることなく暮らしていくには、快適な家創りが大切なのは、周知の事実です。衣食住遊癒のライフスタイルバランスが変わり、住の中に、食も衣も遊も癒も包括され、ライフスタイルの中で住の割合が圧倒的に占めています。

この連載も100回続けてきましたが、改めて自己紹介をさせていただきます。まず、私が設立した「納得住宅工房」という会社について。もともとは既存の大手住宅メーカーの家創りに対する意識やクオリティの低さ、オリジナリティのなさに嫌気がさし、1999年に私がたった1人で静岡県富士市で起業した会社です。昨今では、STYLE LABという設計士チーム、CADオペレーター、コーディネーター、エクステリアプランナー、家創りコンシェルジュなど家創りのプロ集団を率いて、お客さまとの対話を一番大切な軸にして、サステナブルな家創り、暮らしを推進しています。
久保代表が創業した、ウェルビーイングな家創りの理想が詰まった納得住宅工房。その従業員たちはいつも笑顔を絶やさないホスピタリティが自慢です。
納得住宅工房は静岡を中心に展開していますがMADURO STYLEの加盟店も全国的に広がりました。この2年間でMADURO STYLEのモデルハウスもあらゆる地域に建ち始め、これからも増えていきます。納得住宅工房では、年間200近くの注文住宅を手がけ、さらにリノベーション、RC造(鉄筋コンクリート造)、商業店舗、S造(鉄骨造)まで扱っています。

その中でも一番主に置いているのが、モダン住宅です。「絶対に素材に妥協しない」というのが、私の家創りのポリシーです。ですので、より良い建材を求めて世界中の展示会に出かけ、ルートを開発し、直に現地で自ら交渉し、発注まで行っています。私としては「住宅業界のBEAMS」という感じで捉えています。
そんな行動的な性格ゆえ、古い日本式ビジネスの縦社会において顕著な「変わらない(変えられない)姿勢」は、私には許せない状況です。住宅業界も同様で、そんな体質を変えるために喝を入れ続けてきました。しかし、「いつまでも変わらない大切なモノ」もあります。それが、伝統的なデザインです。例えば京都の建築物、文化、街並みなどは、その好例です。「治安が良い」「水道の水が飲める」「食べ物が美味くて安すぎる」という日本の3つの美点と並んで、世界に自慢できる所です。

この京都文化の礎を築いたのが、千利休です。現代におけるスーパーモダニストだと思っています。デザイン的に言えば「コルビジェ」同様の存在です。また、設計士の藤森照信先生も同様で、もっと世界から評価されるべきだ!と思っています。藤森先生以上に設計を極めている人はいないと思っています。
久保代表が尊敬している設計士・藤森照信。長野県にある世界で最も危険な茶室とも言われている「高過庵」は、藤森先生の真骨頂。こういった世界に誇る、日本のオリジナルティあふれる設計が大事だと、久保代表は唱えます。
私の設計は、①ラグジュアリー、②オーガニック、③コローレ(光、シャドーも含めた光明度まで計算した色の置き方)が、重要な3要素になっています。これは千利休と、私が尊敬してやまないコルビジェへのオマージュです。

③のコローレで、光を取り入れるために私がよく住宅の設計面で大切にしているのが、「パティオ」です。これは、私が大好きなイタリアのシチリアのホテル「サン ドメニコ パレス タオルミナ フォーシーズンズ ホテル」の影響があります。毎日の暮らしやすさを第一に考えた、シンプルな生活動線を最優先した設計が、私の信条です。その中で、パティオの配置はとても重要です。コロナ禍で新しい生活様式に変わり、「毎日のお家時間をもっと快適に楽しくしたい」というお客さまからの要望が高まり、パティオの依頼が多くなっています。

「何事にも追求心」も、私の第一義です。最高な木材があったら、その木が生えている場所まで出かけていきます。ワインもそうです。クルマ好きなので、ランボルギーニのファクトリーにも行きました。おっと、ただしこれは仕事でボローニャのチェルサイエ(国際建材の見本市)に行ったついでに寄りました(笑)。

余談ですが…ボローニャといえば、ふざけた名前の店「PASTA BOLOGNA」のボロネーゼは、世界一美味いです(笑)。
コロナ前の2019年に訪れたイタリアのボローニャ。ここで毎年行われる、住宅にまつわる製品の世界的な見本市「チェルサイエ」。タイルや浴室や洗面所など水回りの建材、素材、製品の最新が出展されています。
さて、仕事の話に戻しましょう。

私の設計の特徴をお話ししていきます。まず建物の外観は国内基準がかなり厳格なので、海外の材料は使わずに、国内の材料で構成しています。一方、家の中はイタリアと日本をミックスさせて構成しています。例えば、壁は国内の漆喰とイタリアから直輸入の「ユーロスタッコ」の塗り壁を組み合わせています。さらにイタリアから直輸入しているのは、美しいドア、世界一美しい洗面台など。床は国産の無垢のフローリング。壁の境目にある巾木(はばき)にもこだわっています。

素材やディテールの作りをとことん極めて、こだわっている弊社ですが、一部の大手住宅メーカーは、住宅の建材や作りで、利益をたくさん抜いているのが実情です。例えば、弊社の凸凹したフローリングなんか標準仕様で使いません。クロスの壁のようなツルッとしたフローリングが標準です。足触りが全然違います。ちょっといい素材を求めると、全部予算追加です(先述の「嫌気がさした」一番の理由がこれ)。

だからこそ私は、お客さまになるべく本物、良い物を低価格で使っていただきたい! 世界中の家具ルートを開拓し、テーブルも椅子もソファもオールインクルードの価格で設定しています。原価ギリギリです。でも、毎日の暮らしの中で、できるだけ素晴らしい素材に触れていただきたい…そうしないと、ウェルビーイングな暮らしは生まれない、ウェルビーイングな社会は訪れない。ただでさえノーカルチャーな日本です。せめて家の中は、上質に触れて、五感を気持ち良く快適に刺激したい。五感を大切にすることが、カルチャーを育む第一歩です。日本がゴーストカルチャーに、ガラパゴス化してしまわないように、住宅から真剣に考えています。

この10年、ノーカーボンと騒ぐだけで、住宅メーカーが助成金をもらっています。そんな家創りでは、絶対に良い家はできません。より良い未来は訪れません。まさに今は危機なのです。

私はこのMADURO STYLEの連載、そして家創りのオンラインマガジン「iecomi」の連載を通して、日本人こそアーバンローカルに実現可能な、高級マンションのラ・トゥールよりも凄いオーダーメイドホームを適正価格、低価格で追求すべきだと伝えていきます。

このコラムでは家創りの真実をお伝えし、皆さまのライフスタイルや家創りのお役に立ちたい…日本ももっと主張を持って、自由に前を向いて笑顔を増やそう…と。
納得住宅工房の独自のルートで仕入れるイタリアから直輸入の塗り壁「ユーロスタッコ」。これはMADURO STYLEだけが使える独占仕様。職人の塗り方によって、表情が一変します。アート感覚、デザイン感覚の塗り壁「ユーロスタッコ」は、塗り方で全て表情が違うので、同じ物が2つとない、まさに注文住宅ならではのオンリーワン。
例えば、今の日本の家創りの実情は、ウッドショックならぬウッドバブルであることをお伝しておきましょう。木材の価格が倍以上に上がっています。国産建材のレベルは世界でも下位に位置しますから、こうした実情を踏まえると、今後は建材を海外から直接仕入れて、商社や代理店や販売店を通さない「やり方」が当たり前になってくるでしょう。ですので、今後は「予算、人生計画、土地」を高次元で融合させる家創りが大切になってきます。意識が高いビルダーのプロダクトチームにおまかせした方がいいでしょう。

だからこそ、これからも全国各地にMADURO STYLEのプロダクトチームを作っていきます。弊社グループのプロダクターがおりますので、まずはオンラインでご相談ください。

静岡は最高です。都内から近いし、移動はドアtoドアがクルマです。そして給料は東京とあまり変わりません。なにより水が最高! 水が良いので魚、野菜の質、レベルが違います! ぜひ、我が地元、静岡にも一度お越しください。
納得住宅工房 代表取締役CEO
MADURO STYLE総合プロデューサー
久保 淳

1999年、納得住宅工房を設立。静岡県内にショールーム5店舗とモデルハウス3棟を展開。住宅、エクステリアに関する数々の賞を受賞。施主の感性や理想を引き出す設計提案、欧州のトレンドや伝統を取り入れた建材やオーガニック素材、ハイスペックな住宅性能をトータルコーディネートしたオーダーメイド住宅を年間150棟ほど手掛けている。アパレルショップ「ポルタロッサ」のオーナーでもある。

富士店
☎0545-65-7109
静岡県富士市青葉町572(MAP

静岡店
☎054-344-7109
静岡県静岡市清水区草薙一里山5-9(MAP

浜松店
☎053-471-7109
静岡県浜松市中区上島6-2-31(MAP

三島店
☎055-973-7109
静岡県駿東郡清水町伏見798-1(MAP

掛川店
☎0537-64-7109
静岡県掛川市南1-5-45(MAP


MADURO STYLEの公式HPへ
https://www.maduro-style.com

公式HPではMADURO STYLEのコンセプトや仕様の解説に加えて、納得住宅工房の建てた家を巡り、その魅力やオーナー様の感想をまとめた連載「週刊MADURO STYLE」も展開中です。またお問い合わせた方には嬉しい特典も!?
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