LIFE
2022.10.03
今最もチケットが取れないアーチスト Vaundy(バウンディ)初の武道館公演レポート
先月、初の日本武道館ワンマンライブ「深呼吸」を大成功におさめたVaundy(バウンディ)のライブレポートと、今後の展開について。
売れる曲を作る、弱冠22歳の現役大学生
「ベストライブ、圧巻のセットリスト!」
9月に行われたVaundy(バウンディ)の武道館ワンマンライブ「深呼吸」は、端的にキャッチフレーズを付けるならこうなるでしょう。
Vaundyは弱冠22歳の現役大学生。2019年春に動画配信サイトへ楽曲投稿を始め、10代20代を中心にSNSで話題となり、瞬く間に人気を博するようになりわずか3年で日本武道館のステージに立つことになった奇才です。
「流行る曲を分析してると、コード進行がだいたい似てるんですよね。今の流行りはこういうサウンドなんだと感じて、試しに作ってみようと思って作った曲でもあります」。
これは彼の名を知らしめた代表曲「東京フラッシュ」の制作逸話ですが、感性とともにマーケティング能力にも優れていて「売れる曲を作る」という点から、CM制作やTVドラマ、映画の関係者からも注目されています。
9月に行われたVaundy(バウンディ)の武道館ワンマンライブ「深呼吸」は、端的にキャッチフレーズを付けるならこうなるでしょう。
Vaundyは弱冠22歳の現役大学生。2019年春に動画配信サイトへ楽曲投稿を始め、10代20代を中心にSNSで話題となり、瞬く間に人気を博するようになりわずか3年で日本武道館のステージに立つことになった奇才です。
「流行る曲を分析してると、コード進行がだいたい似てるんですよね。今の流行りはこういうサウンドなんだと感じて、試しに作ってみようと思って作った曲でもあります」。
これは彼の名を知らしめた代表曲「東京フラッシュ」の制作逸話ですが、感性とともにマーケティング能力にも優れていて「売れる曲を作る」という点から、CM制作やTVドラマ、映画の関係者からも注目されています。
アーチストと同世代の聴衆の熱気が武道館に充満
さて、会場はバックステージ側も開放して、一人でも多くのファンがこの瞬間を体験してほしいという、配慮と自信に満ちたステージ構成。開演時間を5分ほど過ぎて照明が暗転。歓声のような響めきが会場に溢れました。
オープニングは、山下達郎を彷彿させる「恋風邪にのせて」。いまの20代にはレトロじゃないかと思いつつ、武道館はいきなり大盛り上がりです。「灯火」「世界の秘密」「life hack」と2020年までのナンバーが続きMC。「さあ、いくぞ、準備万端!」とベテランアーティスト風の口調に、会場は拍手が鳴り止まない興奮状態に。
その後「HERO」やイマをときめくAimer(エメ)、milet(ミレイ)幾田りら(YOASOBI)の3アーティストの共演用に書き下ろした「おもかげ」のセルフカバー、「回り出した あの子と僕の未来が 止まりどっかで またやり直せたら」というサビのループが心地よい「踊り子」など、会場の誰もが知っているセレクションを披露しました。
オープニングは、山下達郎を彷彿させる「恋風邪にのせて」。いまの20代にはレトロじゃないかと思いつつ、武道館はいきなり大盛り上がりです。「灯火」「世界の秘密」「life hack」と2020年までのナンバーが続きMC。「さあ、いくぞ、準備万端!」とベテランアーティスト風の口調に、会場は拍手が鳴り止まない興奮状態に。
その後「HERO」やイマをときめくAimer(エメ)、milet(ミレイ)幾田りら(YOASOBI)の3アーティストの共演用に書き下ろした「おもかげ」のセルフカバー、「回り出した あの子と僕の未来が 止まりどっかで またやり直せたら」というサビのループが心地よい「踊り子」など、会場の誰もが知っているセレクションを披露しました。
本人も照れながら、まさかの選曲「極楽浄土」
ちょうどコンサート中盤。Vanudy本人も「これは聴かなかったことにして」と照れながらパフォーマンスしたのが「極楽浄土」。
これはまだTikTokで活躍していた頃に披露していた楽曲で、実はCDにもサブスクの配信のレパートリーにもない幻の楽曲。「僕の短所をその骸のように詰め込み 僕の長所をその終わりの夜に被せてくれ」とギター1本で弾き語る、人生のキビを詠んだ内省的な曲ですが、会場中が鎮まり彼の魂の叫びに聴き入りました。
この楽曲を生で聴けたこと自体、貴重な体験だったと思います。
これはまだTikTokで活躍していた頃に披露していた楽曲で、実はCDにもサブスクの配信のレパートリーにもない幻の楽曲。「僕の短所をその骸のように詰め込み 僕の長所をその終わりの夜に被せてくれ」とギター1本で弾き語る、人生のキビを詠んだ内省的な曲ですが、会場中が鎮まり彼の魂の叫びに聴き入りました。
この楽曲を生で聴けたこと自体、貴重な体験だったと思います。
POPソングの見本市のようなバラエティに富んだレパートリー
ライブ後半は、初期からの人気曲「不可幸力」から代表曲「東京フラッシュ」、「裸の勇者」、「走馬灯」へと人気のナンバーを畳み掛けました。そして、会場中が手拍子とハンドバンキングで曲に応えながら、武道館が揺れていました。
「まだまだ、いける?」のMCにマスクの中で叫喚しながら、いよいよラストスパートへ。
ドラマ主題歌として耳馴染みになった「花占い」が花吹雪のごとくカラフルな紙吹雪を舞い散らせ、つづく「怪獣の花唄」によって聴衆のボルテージを最高潮に押し上げました。
一応のラストは「しわあわせ」。しっとりと始まり、サビでは絶叫しながら「幸せ」とは何かを会場に問いかけているようでした。
武道館公演は、POPソングの見本市のようなバラエティに富んだレパートリーの、ベストライブというステージでした。
すると「今夜はもう一曲だけ、持ってきました」と。彼のバックにはストリングス隊が配置され、9日から配信が始まった新曲「mabataki」が披露。もちろん初めて聴くのにどこか懐かしいような、それでいて新しいVaundy節が広がったようで、アンコールなしでも得した気分になりました。
「まだまだ、いける?」のMCにマスクの中で叫喚しながら、いよいよラストスパートへ。
ドラマ主題歌として耳馴染みになった「花占い」が花吹雪のごとくカラフルな紙吹雪を舞い散らせ、つづく「怪獣の花唄」によって聴衆のボルテージを最高潮に押し上げました。
一応のラストは「しわあわせ」。しっとりと始まり、サビでは絶叫しながら「幸せ」とは何かを会場に問いかけているようでした。
武道館公演は、POPソングの見本市のようなバラエティに富んだレパートリーの、ベストライブというステージでした。
すると「今夜はもう一曲だけ、持ってきました」と。彼のバックにはストリングス隊が配置され、9日から配信が始まった新曲「mabataki」が披露。もちろん初めて聴くのにどこか懐かしいような、それでいて新しいVaundy節が広がったようで、アンコールなしでも得した気分になりました。
さらにPOPチューンを量産し、独自のVaundyワールドを展開
2日間の武道館公演を大成功で終えたVaundy。菅田将暉がキャスティングされた新曲「mabataki」のMVでは、企画と撮影監督に携わり、稀代のマルチプレイヤーぶりを印象付けています。
さらにこの秋地上波でオンエアされるアニメ「チェンソーマン」のエンディング曲に最新曲「CHAINSAW BLOOD」が決定したそうです。こんなに短期間で次々とキャッチーでハイクオリティな楽曲を提供できるなんて、まさに止むことない創作意欲の塊です。
YouTubeとサブスクリプションのトータル再生数が10億回を突破するなど、令和の音楽シーンの象徴的な存在となったVaundy。マーケティング能力や分析能力に長け、いかにすれば売れるかを実践し証明してきました。
きっと彼は、これからも昭和平成で蓄積されたJ-POPや洋楽のヒットチューンを解析しながら、令和の世相を絡めて、POPチューンを量産し、Vaundyワールドをどんどん広げていくのだと思います。これまでユーミンやサザンが築いてきたような唯一無二な音楽世界を展開していくのだと。
さらにこの秋地上波でオンエアされるアニメ「チェンソーマン」のエンディング曲に最新曲「CHAINSAW BLOOD」が決定したそうです。こんなに短期間で次々とキャッチーでハイクオリティな楽曲を提供できるなんて、まさに止むことない創作意欲の塊です。
YouTubeとサブスクリプションのトータル再生数が10億回を突破するなど、令和の音楽シーンの象徴的な存在となったVaundy。マーケティング能力や分析能力に長け、いかにすれば売れるかを実践し証明してきました。
きっと彼は、これからも昭和平成で蓄積されたJ-POPや洋楽のヒットチューンを解析しながら、令和の世相を絡めて、POPチューンを量産し、Vaundyワールドをどんどん広げていくのだと思います。これまでユーミンやサザンが築いてきたような唯一無二な音楽世界を展開していくのだと。
2023年の春ツアーはすでに完売、2023年の秋冬もチケット争奪戦必至の予定は以下に。
<2023−24 秋冬アリーナツアー>
2023年11月18日、19日 ゼビオアリーナ仙台
2023年12月2日、3日 横浜アリーナ
2023年12月9日、10日 マリンメッセ福岡 A館
2023年12月16日、17日 大阪城ホール
2024年1月5日、6日 日本ガイシホール
<2023−24 秋冬アリーナツアー>
2023年11月18日、19日 ゼビオアリーナ仙台
2023年12月2日、3日 横浜アリーナ
2023年12月9日、10日 マリンメッセ福岡 A館
2023年12月16日、17日 大阪城ホール
2024年1月5日、6日 日本ガイシホール
鶴田茂高(ツルタシゲタカ)
気持ちいいと感じた音を多くの人に伝えたいと願う音楽愛好家。グルメ、酒、ファッション等もお伝えします。
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