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MADURO STYLEの家創り第8回「家族愛を詰め込んだカルチャーな家創りの実例/後編」

MADURO STYLEの家創り第8回「家族愛を詰め込んだカルチャーな家創りの実例/後編」

納得住宅工房がこれまで建ててきた家にお邪魔してその真価を取材しつつ、これからのMADURO STYLEの家創りに役立てる実例探訪企画。。納得住宅工房久保社長の奥さまからご自宅の住み心地についてお伺いした前回の連載に引き続き、今回は後編として久保社長ご本人に、設計者視点で見た家創りについてお聞きしました。

大久保 久保社長のご自宅、とても素晴らしいです。奥さまも大満足なご様子でした。白を基調とした外観は、映画『グラン・ブルー』の舞台となるシチリアのサン ドメニコのパティオをイメージしたとか? 建築家ご自身の家なので、今までの英知と想い、気合いを詰め込んだ家だと思いました!


久保 いやいや、全く逆です。一番手を抜きました(笑)。1時間もかからないで図面ができました……なんて言ったら妻に怒られてしまいますね。一見すると白い家な印象を受けますが、実はグレーが基調なんです。ヌケ感を出したいところだけ、白をアクセントとして使ってます。


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大久保 久保デザインの色使いを見るとワントーンではなく、シックな色同士をコンビネーションさせることが外観でも内観でも所々に多く見られますが、意識なさっていますか? また、なぜグレーを基調になされたのでしょうか。


久保 色のコンビ使いはとても意識しています。私の自宅の場合は、白とグレーのコンビネーションで、人工的にグレーでシャドウをつけたデザインにしました。単色だとのっぺりと平たんに見えてしまい、ともすれば面白味のない家に見えてしまいます。グレーは毎日の生活の中でとても落ち着く色で、光と陰を表現しやすく、陰影は日本人の心を落ち着かせます。京都の中庭のある町家がまさにそれで、その陰影をつけるために中庭的なパティオもよく採用してるんです。ヨーロッパの家もパティオで陰影をつけてますので、どこか落ち着くんです。自然な光を取り入れた陰影と、色のコンビネーションで創った人工的な陰影によって、僕が多用している高さ2.4m厚さ6cmのドッシリしたドアや装飾物もインテリアとして、よく映えるんです。あと余談ですが、僕の趣味の空間はグレー基調、妻が過ごすダイニングなどの空間は白基調で設定しました。


大久保 その色の分け方は理にかなっていますね。あとは芝生のグリーンと水が流れるウォーターガーデンを採用したパティオがあったり、いろんなところが吹き抜けになっていたり……手を抜いたと言われますが、久保デザインの持ち味が至るところに見受けられました。


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久保 ちょうど先日MADUROさんで取材していただいた清水さんも、この家にいらして、うちの壁を見て選んでいかれました。納得住宅工房で家を建てられるお客様のモデルハウス的にも活用していますので、壁、ドア、吹き抜け空間、キッチンなど、うちのディテール全てがお客様のサンプルになっています。実際に私と家族が住んでいますから、モデルハウスより参考になると思います。


大久保 デザイナーが実際に住んでいる家を見ながら、その内装や設計を取り入れられるなんて、普通の注文建築でも考えられないサービスだと思います。玄関の外の石壁も、清水さん始めお客様が何人か採用されてましたね! 玄関を入ると左がすぐに吹き抜け空間になっていますね。そこにギターやクルマの模型やワインやシングルモルトが置いてありましたが、あそこが久保社長の趣味の空間なんですか?


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久保 最初は自宅で仕事の打ち合わせなどをする際の客間の空間でした。ですが、趣味のシガーを楽しむ部屋として使うことが多くなり、そのうち家全体が禁煙になってしまい、今は僕がお酒を飲んで趣味を楽しむ空間になっています。


大久保 で、その上が秘密基地的な書斎と、ギター部屋の保管庫のような空間になっていました。まさにこんな家に住んでみたいという男の夢そのものです。ギターは何本ぐらいお持ちなんですか?


久保 30本以上です。納得住宅工房の社員からプレゼントされたものから、僕の師匠でRCサクセションの元ギタリストでもある小川銀次さんの遺品、高価なヴィンテージなど、私の大好きなモデルばかりです。


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大久保 ウォークインクローゼットも靴、鞄、時計、服がセレクトショップのようにきちんと飾られていて、クローゼットというよりはコレクション的な趣味の空間でした。また、リビングや所々に飾られている絵画や写真、模型なども実にセンスが良く、まるでミュージアムのようですね。


久保 ありがとうございます。ファッションは大好きなので、どんどんモノが増えていく一方ですが、妻とクローゼットが別々にありますので文句を言われなくて(笑)助かっています。絵や模型は『007』など映画をモチーフとしたものが多いですね。


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大久保 ガレージにはポルシェ、マセラティ、アストンが顔を揃えていましたし、音楽、ファッション、アート、そしてクルマと、男が愛すべきカルチャーが詰まった家ですよね。住空間としても完成されていますが、コレクションハウス、ミュージアムとしての魅力もある。カルチャーテーマパークさながらの面白味を感じました。


久保 嬉しいですね。ぜひ大久保さんが納得住宅工房で静岡に家を建てるときの参考になさってください(笑)。


大久保 近いうちに実現したいです♡


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[納得住宅工房Co.,Ltd.]代表取締役CEO 久保 淳


1999年、納得住宅工房を設立。2019年現在、静岡県内にショールーム5店舗とモデルハウス2棟を展開。住宅、エクステリアに関する数々の賞を受賞。施主の感性や理想を引き出す設計提案、欧州のトレンドや伝統を取り入れた建材やオーガニック素材、ハイスペックな住宅性能をトータルコーディネートしたオーダーメイド住宅を年間150棟ほど手掛けている。アパレルショップ「ポルタロッサ」のオーナーでもある。https://www.maduro-style.com


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[RRデジタルメディア]代表取締役 大久保清彦


『LEON』を企画創刊し、その後『OCEANS』、『ローリング・ストーン日本版』を企画創刊。『ヨガジャーナル日本版』のオンラインを立ち上げ、セブン&アイ出版の常務執行役員を経て、2018年に設立したRRデジタルメディアでは、自身が総編集長を務める『MADURO』の他、『ソトコト』、『THE RAKE』を傘下に収め、オンライン化を果たす。自身も一児のパパとして、仕事と子育ての両立に奮闘中。https://maduro-online.jp


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