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【防災備蓄】圧縮されたダイソーのタオル・ソックス・バスタオルを実際に使ってみた

【防災備蓄】圧縮されたダイソーのタオル・ソックス・バスタオルを実際に使ってみた

災害はいつ起こるかわからないので、いざというときに家族を守るため、いろいろ備えておきたい。ダイソーの「圧縮タオル」「圧縮ソックス」「圧縮バスタオル」の圧縮を解いて実際に使用してみた、使い心地や実用性を検証しました。

圧縮なら備えやすい!? ダイソーで買ってきた防災グッズ

防災グッズというと立派なリュックや高性能ライトを思い浮かべますが、家族全員分を揃えるとなると置いておくスペースもかさみます。

そんなときに見つけたのが、ダイソーの備蓄シリーズ。圧縮された数々の防災グッズは手のひらサイズで軽く、保管スペースを取らないので置いておきやすい。「防災=大げさな準備」ではなく、今できる小さな備えを日常に取り入れる。そんな意識に変えてくれたのが、このシリーズでした。

圧縮タオルはふき取りクロスとして使えそう

圧縮タオル(約23×35cm)は、驚くほどコンパクト。パッケージを開けると、固く圧縮されたタオルが入っています。取り出してみると、軽くてとにかく薄い。「これ、本当にタオルになるの?」と思うほどの見た目です。
ここで水を加えると、みるみるうちに膨らみ、想像を超えるサイズに広がります。
質感は綿というよりも不織布に近く、柔らかさは控えめ。肌ざわりは布巾とガーゼの中間といった印象です。濡れた手や汗を拭くには十分で、避難時や車中泊などで欲しくなる、ちょっとした拭き取り用としては実用的。
6枚入りで家族分を備えられる点も心強い。1枚ずつ個包装になっているので、非常袋やクルマのダッシュボードなど、家族それぞれの場所に分けて入れておけるのも便利です。

商品名/備蓄用圧縮タオル(6個)
価格/110円
材質/レーヨン100% 
サイズ/約23cm×35cm
●大創産業

圧縮バスタオルは一度きりだけどまぁまぁ使える

もう少し大きいタオルを見てみましょう。圧縮バスタオル(約100×70cm)は、手のひらに収まるほど小さな円形パックに入っています。持ってみると驚くほど軽く、まるで厚手のコースターのよう。防災バッグの隙間にもすっきり入るサイズ感です。
「この小ささで本当にバスタオルになるのか?」と思いながら開けてみると、硬く圧縮されているのがわかります。
水に浸すと、ゆっくりと空気を含むように膨らみ、数十秒ほどでしっかりしたサイズのバスタオルに広がりました。
素材はやはり不織布に近く、吸水はしますが、綿のようなふんわり感はありません。肌ざわりは少しシャリっとしていて、医療用ガーゼや使い捨ておしぼりに近い印象です。
乾かしてから使用。子供の体を拭くには十分でしたが、大人の全身を拭くには薄手。パッケージにもある通り洗濯不可で、一度きりの使用が前提。それでも「なにもないよりはずっと助かる」と思える、非常時の頼れる布でした。

商品名/備蓄用圧縮バスタオル
価格/110円
材質/レーヨン100% 
サイズ/約100cm×70cm
●大創産業

圧縮ソックスは洗ってもヘタれない

次に試したのは、備蓄用の圧縮ソックス(23〜25cm・ショート丈)。パッケージの中には、小さく丸く固められた靴下が1足組分。
手に取ると、フェルトのようにぎゅっと繊維が詰まった質感で、見た目以上にしっかりしています。指で押すと少し弾力があり、潰れそうで潰れない不思議な手触り。こちらも防災バッグのポケットにも収まるサイズ感で、場所を取らないのがうれしいところです。
水に浸すと、少しずつ空気を含みながら柔らかくなり、ゆっくりと靴下の形に戻っていきます。完全にほぐれるまでおよそ1分ほど。
手でやさしく伸ばすと、ようやく見慣れた靴下の姿に。見た目は薄手ながら、しっかりと編まれており、広げたときに破れそうな不安もありません。
乾かして履いてみると、通常の靴下に比べてやや薄手ではあるものの、意外と安定した履き心地。
肌がほんのり透ける程度の薄さで、軽く伸ばすと生地がしなやかに伸び、足全体を包み込むようにフィットします。歩いてみてもズレることなく、足裏の感触も不快ではありません。生地そのものに通気性があるため、蒸れにくく、夏場の避難や車中泊などでも快適に使えそうです。
もちろん、長期使用を想定した厚手の靴下とは違いますが、「いま履き替えたい」「濡れたまま過ごしたくない」という状況では、この軽さと速乾性が何よりの救いになります。
試しに洗濯してみると、ほつれや型崩れもなく、乾いたあとも最初に履いたときとほとんど変わらない状態に戻りました。薄手ながらも繊維がしっかりしているため、数回程度なら繰り返し使えそうです。非常時に清潔な靴下を履けるだけで、気持ちの余裕が生まれる…そんな小さな安心を感じさせてくれる一足でした。

商品名/備蓄用圧縮ソックス
価格/110円
材質/ポリエステル98%、ポリウレタン2%
サイズ/女性用23〜25cm
●大創産業

備えがあるだけで心が変わる

正直、購入前は「110円でどれほどのものだろう」と思っていました。しかし実際に使ってみると、備えがあるという事実にこそ日常の安心につながることを実感。「もし停電したら」「もし子供と避難することになったら」と想像するだけで、何をどれだけ用意すべきかが明確になります。道具をそろえることよりも、想像できる安心を持てることが、備蓄の本質なのかもしれません。

完璧じゃなくてもあってよかった

ダイソーの備蓄シリーズは、完璧さよりも「現実的な安心感」をもたらしてくれる存在かもしれません。圧縮タオルやバスタオルは一度きりの使用前提、ソックスは洗っても使える実用性があり、どれも軽くてコンパクト。そして手頃な価格。大がかりな準備ではなく、日常の買い物の延長で家族の安心を積み重ねる。備えることを特別ではなく、自然な習慣にしてくれる…それが、このシリーズを選ぶ理由でした。

取材・文/SYURI
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