MADURO STYLEの家創り第27回「ご自宅でポップコーン屋さんを営む、地域で商売をする家」
ご近所の知り合いのお家がお菓子屋さんだったり、パーマ屋さん、ピアノ教室だったり…地域に密着した商店兼ご自宅…いわゆる個人商店は昭和の時代からありますが、ご自宅がポップコーン屋さんというのは平成から令和になった現代らしいご商売。ですが、地域の触れ合いを大切にするという個人商店の原点は変わらない…地域活性化でSDGsな地域密着型の暮らし方がありました。そんな鈴木さん邸を、納得住宅工房の担当コンシェルジュの山元さんと一緒に紐解きます。
大久保 甘い香りに包まれたポップコーン屋さんというとイメージは赤と白のストライプな軒先のスウィートなイメージですが、鈴木さん邸は外壁が黒、サンシェードもネイビーに白いピントライプで、かわいらしいというより、とてもシックでクールでスタイリッシュな雰囲気ですね。
鈴木 左側が住居、シェードがかかった右側の張り出している部分が店舗なんですが、おっしゃる通りシックな色使いを徹底しました。最初は地域のお客さまにわかりやすいようにシェードをポップコーンの袋に合わせて赤と白のボールドストライプにしたり、店舗部分だけ白の外観という案もあったのですが、店舗だけ悪目立ちしちゃいそうだったんで、店舗と自宅サイドをなじませるために全体の外壁は黒一色にしたんです。でもよく見てください、実は住居側と店舗側で壁のデザインが違うんですよ。
大久保 本当ですね。よく見ると確かに違いますね。さりげない細かいこだわりを感じました。ポップコーンという商売を選んだ理由をお聞かせいただけますでしょうか?
鈴木 独身時代の20代前半ごろにジェリーズポップコーンというフランチャイズの存在を知って、その権利を取得しました。その頃は僕1人で地元静岡のサービスエリアや商業施設などの催事場を回って販売していました。ポップコーンの商売を選んだのは、そんな大層な理由はなくて、単純に楽しそうだなと思ったからです(笑)。現在は創意工夫が上手で調理師免許を持つ妻が、水、木、金曜の平日3日間だけの13時〜19時まで営業しています。実はこの自宅の店舗サイドは、2つの商売ができるように分かれているんです。右側店舗が現在営業しているポップコーン屋さんで、小さな窓のある左側店舗はまだ営業してませんが、近い将来、妻の父が商売を始める予定です。鰻職人として今も現役な義父が、ここでたい焼き屋を営みたい夢があるんです!
大久保 娘さんとお父さまが横並びでポップコーン屋とたい焼き屋を運営するなんて、なんとも素敵な話です。通りを挟んで向かい側に本屋や飲食店が並んだ好立地ですし、洋菓子と和菓子のコラボレーションでスウィーツ好きにはたまらない地元の聖地となるかもしれませんね。ちなみに週末土日に来るお客さまも多いと思うのですが、平日3日間しか営業なさらないのはなぜですか?
奥さま 娘が幼稚園に入ったら、土日の週末は娘と遊んだり、出かけたりして、家族一緒に過ごしたいからです。催事に呼ばれたときは土日でも赴くことはあるのですが、今のところ週3日平日だけの営業にしています。
大久保 娘さんのために、家族のためになんて、まさにMADURO STYLEの家創りの理念そのものですね。では、そもそも納得住宅工房さんを選んだ理由と、家創りに対するこだわりを教えてください。
鈴木 掛川市内をクルマで走っているときに、たまたま納得住宅工房さんのモデルハウスを見つけまして…。ちょうど家を建てようと住宅メーカーを探しているところだったので、このモデルハウスに入ってみたらとても格好よくて、吹き抜けのリビングと漆喰の壁に惹かれたんです。妻もイタリア製のキッチンをはじめとするクールでモダンな内装に惹かれました。それまでは納得住宅工房さんを知らなかったので、本当に良い偶然、素晴らしい出会いでした。
大久保 そうでしたか。納得住宅工房さん側にとっても素晴らしい偶然の「ご縁」ですね! 鈴木さん邸を拝見させていただいて、上部の大きな窓からたっぷり日差しが上から入り込む吹き抜け空間や、モノトーンの内観ながらも漆喰の壁や無垢のフローリングとクールなアイランドキッチンが調和した納得住宅工房さんならではのテイストと、鈴木さんご夫婦のお好みと地域に密着したご商売と住居が見事に融合した出来映えですね!
山元 ダイニングの鏡面仕上げされたボルドーカラーのキッチンパネルは、奥さまのリクエストによる特注色なんですよ。改めて今こうして見てもきれいで、とても素敵なチョイスで、ラグジュアリー感がありますよね!
鈴木 妻がホテルライクな雰囲気が好きなんですよね。あと僕は、叶うことなら天井の高い平屋にしたかったんです。でも、2階がないと手狭だったので、子供部屋用に2階を設けましたが、商売を1階で営むので、ダイニング、浴室、洗面、トイレ、洗濯、寝室まですべての生活動線を1階で完結できるように設計していただきました。あと、なるべく廊下がない設計をリクエストしました。
大久保 一見すると、令和の時代のモダンな家ですが、スピリッツはまさに昭和の時代から続く地域密着型の個人商店的な感覚ですね! まさに小さな地域活性化の原点の家ですね! 私の新潟地元の友達の実家が団子屋さんで、店先が居間兼団子屋になっており、よく店番しながら居間で遊んでいました。確かその奥にキッチンがありました! 確かに無駄な廊下のない、考え抜かれた間取りだと思います。2階はまだガランとしていますが、引っ越されたばかりですか!?
鈴木 住み始めて、まだ1年経っておりません。2階の子供部屋は、娘がまだ小さいので、今はまだ使っておりません。小学校に入学するまではそのまま空けておきます。他には、2階にクローゼットを1つも設けてないのも特徴です。その代わりに物置のような収納スペースを設けてもらいました。
大久保 クローゼットではなく物置にしたのはどうしてですか?
山元 高さが1m40㎝以下のスペースだと住宅の建て坪数に数えないため、クローゼットではなく天井の低い物置蔵に代えることで、総工費が抑えられるからでしたよね!
鈴木 はい。担当してくださったのが、山元さんで本当に良かったです。住宅メーカーの営業さんは、より高いプランを勧めてきたり、追加予算がどんどん加わっていくイメージがありましたが、山元さんは全くの真逆でした。僕たちが費用のことを気にしていたら、極力コストカットできる方法を親身になって考えてくれたんです。なので、私の知り合いにも、家を建てるなら絶対に納得住宅工房さんがいいよ!とおすすめしています(笑)。
山元 嬉しいお言葉をありがとうございます。その後、鈴木さんのご紹介で2軒の家を建てさせていただいたのも、ありがたい限りでした。そういえば、このご自宅が完成したお祝いの上棟式でご近所にお餅を巻いている時に、初めてわかったのですが、私が納得住宅工房に転職する前の住宅会社で、私が担当して家を建てさせていただいた方が…な、な、な、なんと鈴木さんのお姉さまだったんです。
大久保 すごい偶然ですね。まさに「ご縁」ですね。納得住宅工房さんの注文住宅に決める際に一番多いのが家を建てた方のご紹介というのも、これまでの取材でよくわかりました。お金の「円」よりも、地域の「縁」を一番大切にしている証拠ですね。結果「縁」が「円」に繋がって持続的に繁栄していく。お客さま、地域、住宅メーカー、周りのすべての人がみんな幸せになる…これぞ、SDGs、地域活性化な家創りですね!
磐田市在住会社員で1児のパパ 鈴木斉雄さん
独身時代にポップコーンチェーンの販売権利を取得してご商売。現在は会社員であり、奥さまの智花さんがご自宅兼店舗でポップコーン屋を営業中。
[鈴木さんが地域で営む ポップコーン屋さん「Mamegoro」]
☎️090-6461-0076
静岡県磐田市見付534-1
営業時間/水木金曜のみ13〜19時
[納得住宅工房掛川店]店長兼西部エリアマネージャー 山元哲也さん
納得住宅工房の理念に惹かれ、競合他社の住宅メーカーから転職をしてきた、熱くてお客さま思いの「縁」を大切にする店長。ファンの方々も多く、お客様からのご紹介数は納得住宅工房でナンバーワン。 ブログやYOUTUBEで納得住宅工房にまつわる情報を配信中の地域密着型の住宅ブロガー、住宅ユーチューバーでもあります。https://www.maduro-style.com
[RRデジタルメディア]代表取締役 大久保清彦
『LEON』を企画創刊し、その後『OCEANS』、『ローリング・ストーン日本版』を企画創刊。『ヨガジャーナル日本版』のオンラインを立ち上げ、セブン&アイ出版の常務執行役員を経て、2018年に設立したRRデジタルメディアでは、自身が総編集長を務める『MADURO』の他、『ソトコト』、『THE RAKE』を傘下に収め、オンライン化を果たす。自身も一児のパパとして、仕事と子育ての両立に奮闘中。https://maduro-online.jp