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【編集部試乗】人気ミニベロ eBike、ターン「ヴェクトロン」を通勤で乗ってみた!

【編集部試乗】人気ミニベロ eBike、ターン「ヴェクトロン」を通勤で乗ってみた!

デザインの良い「eBike」(電動アシストスポーツ自転車)を本気で選びたい! そんな人に編集部が試乗車を借りてレポートします。今回は人気のミニベロ、ターン「ヴェクトロン S10」を試乗、そのポイントを探ってみました。

それにしても、電動アシスト自転車って種類がありすぎて、何が違うのかが分かりづらい。ただ、ママチャリよりも満足感のあるeBikeに乗りたい。で、自転車で通勤できたら、気持ちよさそう。


とりあえず乗ってみようということで、手始めにアメリカのブランド「Tern(ターン)」の「VEKTRON(ヴェクトロン) S10」を試乗してみました。ミニベロ&折りたたみ自転車のジャンルでは人気の一台、しかもドライブユニット(モーター)がBOSCH製! 間違いはなさそうです。


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九段下から約430m続く九段坂を望む。高低差17m、平均斜度2.3度。普通の自転車は押して歩きたくなる難所。

通勤での難所に挑む
東京都心部は古くからの地形が残る場所が多く、坂だらけ。通勤経路の新宿方面から、編集部がある千代田区・小川町までの間には、いくつもの難所があります。ヴェクトロン S10はeBikeなので、坂を上るのはもちろん楽々。ギアを少し下げてペダルをくるくると回す乗り方なら、さほど踏ん張らなくてもぐんぐん上っていきます。


また、東京はクルマや人混みの間を縫うようにして走る場面が多いですが、太めのタイヤはアスファルトの縦の継ぎ目に乗っても気になりません。一方、小径タイヤのハンドリングは、けっこうクイックです。大径タイヤのロードバイクを乗りなれている人だと、少し慣れが必要かもしれません。


そして、この小径タイヤからか、ローギヤードな印象も。やはり大径ロードバイクに乗りなれている人は、スピードを出そうとすると、もう一段上のギアが欲しくなるでしょう。しかし、都心では信号が多く、人混みをかき分けて走ることもあるので、ストップ&ゴーが非常に多い! 最高速よりは、発進時に気持ちよく走れる方が好印象なので、ヴェクトロン S10は都市部の通勤に絶好のチョイスかもしれません。


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季節の良い時期、新緑を横目に走るのは最高! 特に長い上り坂では、eBikeで本当に良かったと思える。

気持ちよく走りたい人のためのeBike
平地ではペダルをくるくると回して、時速15~20km前後での走りが、気持ちいい乗り方のようです。


この間、BOSCH(ボッシュ)のドライブユニットは、手元のモード切替で、ECO、STANDARD、TOURING、TURBOを選べます。正直、モードの差はそれほど大きく感じませんでした。もしかしたら、国内メーカーのドライブユニットよりも、ペダルを回してアシストする機能のせいか、ギアを適切に変速させてあげるコツが、アシストレベルに影響しているのかもしれません。このあたりはマニュアル車の感覚として面白いですね。


気になる電池の持ちですが、BOSCH「Active Line Plus」ではほぼスペック通り。これだけ坂の多い都心部でも、満充電にすると、航続距離(残り)100kmの数値通りに走れました。道路状況にもよりますが、この点でがっかりすることは無さそうです。


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コンパクトなので、少しサドルを上げ気味にするとカッコいい。
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センターのモニターは鮮明で、時速や走行距離などが大きく表示されて見やすい。ハンドルグリップが手を乗せる時に楽な形状なのも◎。
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変速機はシマノTiagra 10スピード。
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BOSCHのドライブユニットは2種類あり、この「Active Line Plus」は最大トルク50Nmの自然なアシストタイプ。アシストOFFでもペダリング抵抗が少ない。
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(左上)病みつきになる効きのMAGURA油圧ブレーキ搭載!(右上)バッテリーの位置がデザイン的に違和感なく、脱着もしやすい。(下段)前後20インチ×2.15の太めタイヤ、さらに前後ディスクブレーキがカッコいい。
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前後のキャリアはオプション。青いORTLIEB(オルトリーブ)の防水バッグももちろんオプションですが、BOSCHと同じドイツに本拠地を置く防水バッグメーカーで、この自転車によく似合ってます!

最大の特徴はコンパクトさ
折りたたみ自転車最大のメリットは、マンション内やオフィス内に持ち込めること。ヴェクトロン S10はエレベーターにもすんなり乗ります。もちろん、クルマに積んで山岳や湖畔に連れ出すことも楽しそう。 


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フレーム中央とハンドルステム根本のレバーだけで折りたためて、かなりコンパクト。女性でも簡単に折りたたむことができる。
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シートの高さやハンドル可倒域が大きく、推奨身長も147~195cmと広い。モデルは身長166cm。

ママチャリではない、スポーティさが人気
自転車文化が根付いているヨーロッパでは、すでにeBikeがメジャー。都市部を走る通勤や、レジャーとして山岳を登るサイクリングなど、多様なシチュエーションで日常の交通手段になっています。実際、通勤で乗ってみると、とにかく坂道の上りや信号のストップ&ゴーが気にならない、そして気持ちいい。つい寄り道をしたくなるターンのヴェクトロン S10でした。


 


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メーカー・モデル名/tern(ターン)VEKTRON S10 / ヴェクトロン S10
価格/35万2000 (税込)
変速機/シマノTiagra 10スピード
ディスプレイ/BOSCH Intuvia
サイズ/W86×H65×D41cm
車重/19.8㎏

ドライブユニット/BOSCH Active Line Plus、36 V/250W
バッテリー/BOSCH 300 Wh (36V, 8.4Ah)
ギア タイプ/ディレイラー システム/ハブギア システム
最大可能駆動トルク/50Nm
最大ケイデンス/105rpm
アシストの特長/ナチュラル&スポーティー
最大アシスト速度/24km/h
重量/約3.2 kg


●ターン
https://www.ternbicycles.com/jp/bikes/472/vektron-s10

●ボッシュ ebike システムズ
https://www.bosch-ebike.com/jp/


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