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 [ライフ]21世紀脳を持つ子供の育て方第1回「21世紀を生きる力を身につけるための教育」

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[ライフ]21世紀脳を持つ子供の育て方第1回「21世紀を生きる力を身につけるための教育」

2019.04.01

世界が劇的に変化を遂げている現在。それに対して百年来変化していない日本の教育。 21世紀を生きる子供たちには21世紀を生きるための教育が必要です。

 

日置麻実さん

日置麻実さん
ローラスインターナショナルスクールオブサイエンス 学園長

東京、神奈川に8校のSTEMインターナショナルスクール、英語スクールを運営。日本に未来のイノベーターをたくさん輩出することを使命とする。上智大学外国語学部英語学科卒。

「21世紀を生きる力を身につけるためのインターナショナルスクールの教育」
パパの皆さんは愛する我が子の教育について、あるいはどういう幼稚園や小学校に入れたいのかなど、もうお考えになってますか? 今回私はひとつの選択肢としてインターナショナルスクールをご提案いたします。

いわゆるインターナショナルスクールとはもともと主に外国人イクスパット(駐在員)の子弟のためのスクールでした。ですから生徒の大半は外国人で日本人はごく少数でした。しかし、現在では「我が子をグローバルに活躍させたい、英語を自由に使いこなせるようになってほしい」と思う日本人の保護者が増え、インターナショナルスクールに入学する日本人の生徒が増えています。私がローラスを創立したのもまさにこういう観点からでした。

今から約30年前、私は夫の転勤でイギリス、オランダに住んでいましたが、娘が3歳になったとき、オランダのインターナショナルスクールに入学させました。そこでは世界各国の様々な国籍の子供たちが学んでおり、ノンネイティブの子供たちも英語の環境で学んでいる中で、自然に娘もネイティブ並みに英語で話せるようになっていました。今から考えれば当たり前ですが、当時の私にとっては衝撃的でした。私自身に関していえば、大学受験で勉強して得た英語力ですから、コミュニケーションのための武器にはなっていなかったのです。また、文化や考え方、肌の色などが違う子供たちが分け隔てなく一緒に遊んでいることも日本ではあまりない経験でした。そのインターナショナルスクールの子供たちを見て、「日本の子供にはこういう教育が必要だ、日本に帰国したらこういうスクールを作ろう!」と強く思ったのです。

ローラスインターナショナルスクール
ローラスインターナショナルスクールでは、スペシャルティーチャーによるクロスカリキュラの探求型レッスンを行っています。

今、特に新興国を中心にインターナショナルスクールが増えているようです。2010年からの7年間で6000校から9500校と160%に増加しています(The International School Times)。その理由は、グローバライゼーションにより海外駐在員の人口が増えていること、質の高い英語での国際教育を受けさせたい現地の人が増えていることなどのようです。インターナショナルスクールは、国際教育インフラとして、その重要性はますます大きくなっているのです。

また、インターナショナルスクールの魅力のもうひとつはカリキュラムの自由度が高いことです。それは時代に合った教育を柔軟に取り入れられるということです。今、第四次産業革命(※1)といわれる情報革命が起こっており、世界は変化しています。そして今の子供が大人になった頃、2045年頃にシンギュラリティ(※2)が起こるといわれています。AIが人間の能力を超えて、制御不能になってしまう時のことです。

世界はこんなに劇的に変化していても、日本の教育は100年来変わっていません。先生が黒板に文字を書きながら教え、生徒はそれを一斉に書き写し、一生懸命暗記する。問題に対する正解はただひとつ。このような教育は大量生産で画一化された製品を作る労働者を育てるための教育で、工業化社会にはぴったりです。そして日本はその教育に長けており、経済大国として繁栄することができました。

しかしながら、激変する世界を生きていくには自分の頭で考え、正解のない問題を解決し、未来を切り開いていく能力が必要です。そういう教育は残念ながら文科省の学習指導要領の下では不可能です。その点インターナショナルスクールではカリキュラムの縛りはありません。ローラスでは子供たちが激変の時代を生き抜く資質やスキルを身につけられるような教育、英語教育、STEM教育(※3)、サイエンス教育、起業家教育(※4)、プログラミング教育に力を入れています。

ローラスインターナショナルスクール 年長STEMクラス
年長のSTEMクラスではprogrammingって何? からはじまり、自分たちのビデオゲームを作れるまでに成長しました。

次回から今私どもが行っている21世紀を生き抜くための教育をひとつずつ取り上げていきたいと思います。


第四次産業革命(※1)

インダストリー4.0ともいわれる、Big Data、IoT、AI(人工知能)を中心とする技術革新に牽引される産業革命のこと。様々なものがインターネットにつながり、AIが制御するようになるといわれています。

シンギュラリティ(※2)
人工知能研究で著名なレイ・カーツワイル氏が提唱した技術的特異点のことです。人工知能が人間の知性を超え予測のつかない世界が訪れる時のことで、別名で「2045年問題」ともいわれています。

STEM教育(※3)
STEMとはScience、Technology、Engineering、Mathematicsの頭文字をとったもので、それぞれの分野を統合し、問題解決のプロセスを学ぶ21世紀型の学び。アメリカで始まり世界的な潮流となっています。

起業家教育(※4)
様々な分野で起業家として成功するための知識やスキル、モチベーションなどを培う教育です。起業家教育により人々は機会を創造し、自信をつけ、社会にも経済にもよい刺激を与えることができます。
 

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