【九島辰也のDRIVEN MADURO】すべてにおいて丁度いいSUVクーペ
BMWの偶数モデルが個性的なのはご存じの通り。M4や6グランクーペなんかがそうですし、X4やX6もその部類。
そこに新たな仲間が追加された。X2です。スタイリッシュなフォルムはSUV然としたものではなく、クロスオーバー的というかスポーティなハッチバック。リアピラーの角度こそX4やX6ほどクーペライクしていませんが、ピラーは短く、よく見るとけっこう大胆なフォルムなんです。
試乗車はX2 xDrive20dのMスポーツX。2リッター直4ツインパワーターボディーゼルエンジンを搭載します。最大トルクは400Nm。ただ、ディーゼル車が日本で発売されるかどうかは未定ですが。
走りはほかのセダン系とほぼ変わらず、背の高いXモデルであることを感じさせません。ステアリングの太さだけがそうであることを示しています。
ハンドリングは鋭く、ボディはテンポよく追従します。コーナーでのロールは最小限で、リアサスの粘りはさすがですね。重心とロールセンターが低い恩恵でしょう。プラットフォームはX1と共有しますが、運動性能はそこからまた進化しています。
発売はヨーロッパで3月、日本は初夏とアナウンスされました。BMWらしいコンパクトSUVの登場にヨーロッパはざわつくのでは、と。
ライバルはメルセデスのGLAやジャガーEペイスあたり。激戦区ですが、 このクルマにはにはピカリと光るモノを感じました。
BMW X2[ビー・エム・ダブリュー X2]

スマホのように直感的操作ができるのが◎
ダッシュボードにはお馴染みのタブレットタイプのディスプレイが用意される。BMWコネクテッド・ドライブと呼ばれるそれは、快適装備の操作からアプリを使った様々なサービスを可能とするもの。スマホをそのまま車内に持ち込んだ感覚で使えるのがグッド!
Xシリーズの使いやすさはこのクルマにも継承
インテリアのデザインは兄弟車X1やX3と変わらない。なので乗り換えてもすぐに操作できるだろう。センターコンソールを見てもドライバーオリエンテッドなのがわかる。操作系はディスプレイ内にあるのでシンプル。
信頼の4気筒がメインストリーム
試乗したのは2リッター直4ツインパワーターボディーゼルエンジン。最高出力は190ps、最大トルクは400Nm。日本導入は2リッター直4ターボと思われる。馬力の違いで18iと20iになるであろう。
使ってナンボのアクティブなBMW的SUVロジックがここに
リアスタイルで目立つのはバンパー下のアンダーガード。車高がそれほど高くないのでハッチバックにも見えるところ、このガードがSUVであることを主張する。
カーゴルームは写真のような感じ。開口部はデザイン優先のためか決して大きくないがリアシートを畳めばかなり積みこめるのは確か。リアシートは40:20:40で分割可倒可能。アクティブに使える要素は十分備わっている。