[CAR]日本の道路にぴったりなのは 大型よりV8のスモールフェラーリ
そもそも12気筒エンジンをデフォルトとするフェラーリですが、日本ではV8エンジンのミドシップがメジャーです。シリーズのスタートは1975年の308。そこから従来型の488GTBまで綿々と続きます。で、その最終型とも思わせるモデルが登場。F8トリブートです。一説には、ガソリンエンジン単体のV8はこれが最終とか。今後は先日発表されたV8を積んだプラグインハイブリッドのSF90ストラダーレのようなシステムにスイッチしていくとも囁かれています。どうなんですかね。それはともかく、F8トリブートをフェラーリ本社のあるマラネッロでテストドライブしてきました。このクルマの特徴は、進化したエンジンとエアロダイナミクスに長けたボディ、それと軽量化です。ある意味フェラーリの持つ英知を集結しました。内容からしてF1からのフィードバックは多そうですね。で、その走りですが…悪いわけありません。いまどきのフェラーリはスピードやハンドリングだけでなく、乗り心地まで快適です。マラネッロの街中は実は道の舗装が悪くバンプも多いのですが、そこでヒョコヒョコ身体を揺さぶられることはありませんでした。でもってフィオラノサーキットでは本来の力を発揮。まぁ、若干雨は残っていましたが、ドライブモードをウェットにすれば車体は安定してコーナーを駆け抜けます。立ち上がりのスムーズさも完璧。この安定感はピカイチですね。2シーターなので家族で…とはいかないですが、カーガイパパの趣味クルマとしては究極です。
フェラーリの運転は難しい?っていうのは昔話
低速で乗り心地がヒョコヒョコし、ギアがギクシャクしたのは昔の話。F8トリブート は低速から高速まで快適な乗り味をキープしたままシームレスに加速します。ドライブモード“マネッティーノ”を操ればいろんな顔も楽しめちゃいます。
ステアリングから手を放さずにあらゆる操作ができます
コクピットは基本的に488GTBを継承。ステアリング径が小さくなったこととエアコン吹き出し口が丸型になったのが大きな変更点。スタータースイッチやウィンカースイッチなどその他の操作系の位置は変わりなし。ステアリング上の“マネッティーノ”でドライブモードを切り替えるのですが、今回は雨でウェットモードの精度の高さを強く感じることができました。
もはや信頼性とパワーを備えた芸術的逸品
従来型の488GTBに搭載される3.9ℓV8エンジンを軽量&リファインさせたF8トリブート のエンジン。4年連続でエンジン・オブ・ザ・イヤーを受賞したユニットだけに魅力いっぱい。最高出力は488ピスタと同じ720cvを発揮します。
フェラーリ F8 トリブート 3245万円
エンジン:3902cc V型8気筒DOHCツインターボ、最高出力:720cv(530kW) / 7000rpm、最大トルク:770Nm / 3250rpm、全長×全幅×全高:4611×1979×1206mm、ホイールベース:2650mm、車両重量:1330kg、0-100km/h:2.9秒、最高速度:340km/h
問い合わせ先
フェラーリ・ジャパン https://auto.ferrari.com