【野営地車中泊】行列に泣くも嬉しい誤算に！地元モツ屋＆ローカル精肉店で満足飯

ある日ふと思い立った、テイクアウトグルメを食べながらの野営地車中泊の旅。YouTubeで見つけたもつ煮屋をメインの目的地に出発するも、想像以上の行列に泣く泣くプラン変更。しかし予定変更がきっかけで予定を上回る大満足グルメを堪能する結果になりました。

旅のきっかけはYouTubeで見つけたもつ煮屋

筆者は日々飲食店の裏側を撮影する動画を見てスポットの情報を仕入れているのですが、今回の旅は動画で見つけたもつ煮屋でテイクアウトして車中泊を楽しもうというプランです。テイクアウトを想定してメインのもつ煮以外の食材の買い出しはそこそこに、目的地のもつ煮屋に向かっていました。

しかし到着してみると平日であるにも関わらず、とんでもない行列ができており、いくらテイクアウトととはいえどのくらい時間がかかるのかわからない状況……。泣く泣くスルーして別のプランを考えることにしました。

急遽スーパーで買い出しが必要になったので、近くのスーパーに移動。追加の食材を買おうとしたところ、ただならぬ雰囲気を感じる美しい寿司パックを発見。珍しいネタや本マグロも入っているようで即カートにイン！　事前に購入しておいたステーキ肉と合わせれば、かなり豪華なメニューになりそうです。

さらに店を出て野営地に向かおうとしたところ、渋い店構えに「モツ」の看板の精肉店を発見。名店の雰囲気を感じて中に入るとディスプレイには新鮮そうなお肉が並んでおり、もつ煮があるか聞いてみるとあるとのこと。早速購入してウキウキで宿泊地に向かいました。

本来なら通るはずがなかったルートを走行することになった結果、今まで知らなかった風景を観ることができました。予定外のことが起こって、プランが変更になったもののいい方向に向かっている気がします。

無事に到着して早々に設営を済ませます。今回テイクアウトにこだわったのはいろんなことに手間をかけたくないためであり、手軽にキャンプを楽しむ場合に設営撤収が簡単な車中泊は非常に適しています。

先ほど買ったばかりのもつ煮をいただきます。しつこさや臭みがなく食べやすいもつ煮で非常においしいです。根菜類もたくさん入っていてボリュームもあり、とてもいいおつまみになりました。後で調べてみるとこの付近のキャンパー御用達のお店となっており、多くの人が精肉を購入してもつ焼きを楽しんでいるようです。次回はぜひ、もつ焼きを楽しみたいと思います。

続いてはスーパーでただならぬ雰囲気を感じたお寿司です。特に気になった本マグロと天然ヒラメをいただきます。本マグロは水っぽさや臭みがなくとてもいいマグロ。驚いたのが天然ヒラメで、コリコリとした新鮮な魚ならではの食感があります。誇張なしで今まで食べた寿司パックの中でNo.1といえる味！

この寿司パックを購入したマルエツというスーパーは元々鮮魚店の「魚悦商店」として埼玉県に設立されており、豊洲市場にバイヤーが買い付けに行き、その鮮魚を店内でさばいてお寿司や商品として提供しているようです。筆者の近所にはマルエツがないので知りませんでしたが、今後キャンプの機会に見つけたら立ち寄ろうと思います。

夜も更けてきたので焚火でステーキを焼きます。お肉はたまたま立ち寄ったショッピングモールで購入したステーキ肉で、A5ランクにも関わらず安い値段で売られていたので購入しました。さまざまな部位のA5ランク肉が並んでおり、こちらも陳列棚にただならぬ雰囲気を感じた商品です。

入念な火力調整を行い、火を通しすぎないように調理します。肉を焼き過ぎることをかなり恐れるタイプなので、サッと火入れをして皿に移します。

ひとくち嚙んでみると脂があふれ出す、完璧な焼き具合と味に大満足。かなり濃厚な味なのでこのくらいのサイズでちょうどよかったです。ワインと一緒にキャンプの夜をゆっくり楽しみました。

またまた予定通りいかない旅でしたが、思わぬ発見がたくさんあり、逆にこれでよかったとも思える1日でした。スーパーの1コーナーにある魅力的な商品やローカルな商店といった「行ってみないとわからない」発見に、改めて旅の魅力を感じる結果となりました。また思い立ったら失敗を恐れず、いろんなところに出かけていきたいと思います。

取材・文／田中一馬

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