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[CAR]ルーフもウインドウスクリーンもないマクラーレンの究極のライトウェイトスポーツカー

[CAR]ルーフもウインドウスクリーンもないマクラーレンの究極のライトウェイトスポーツカー

1960~70年代、Can-Amを5連覇し、伝説となったマクラーレン エルヴァ。そんなエルヴァの名前を受け継いだ最新マクラーレンが登場しました。ルーフもウインドウスクリーンもないマクラーレン初のオープンコクピットカーです。

あのセナを超えた!究極のオープンカー
マクラーレン(MACLAREN)といえば、ママにとっては憧れのバギー(今時ママはベビーカーとはいわないそう)ブランドですが、パパにとってもマクラーレンは憧れのブランド。ただし、パパ憧れのマクラーレンはスペルが少し違いますが…。
そう、パパ憧れのマクラーレンはMcLAREN。今やフェラーリと並び称されるスーパーカーブランドです。マクラーレンをスーパーカーブランドとして一流たらしめたその背景には、マクラーレンがもともとF1コンストラクターとしてレーシングシーンで数多のドラマを繰り広げてきたことや、1991年にリリースしたF1という空前絶後のロードカーをリリースしたことなど、数々の伝説があったことはいうまでもありません。
そしてここにまたひとつ、マクラーレンに新伝説が加わります。それが究極のオープンモデルとして送り出されるマクラーレン エルヴァです。もともとマクラーレン エルヴァという名称は、1960年代にマクラーレン創設者のブルース・マクラーレンが設計したレーシングマシンに与えられたもの。これをオマージュし、ルーフはもちろんウインドウスクリーンすらないオープンコクピットカーとして現代へ転生させたのが新生マクラーレン エルヴァ。伝説のF1ドライバーの名前が与えられたセナよりもパワーがあって軽くて高価! とすでに伝説越えを果たしているエルヴァ、かなり気になりませんか?


超絶クルマ


目前に広がる前方視界はかつてない素晴らしさ
マクラーレン エルヴァはビスポークのカーボンファイバー製シャシーに4ℓV8ツインターボを搭載し、さらにマクラーレンオートモーティブ史上最軽量のロードカーとされています。正式な数値はまだ未発表ですが、これまでの最軽量モデルであるセナの1198㎏超えは確定で、もしかしたらF1の1140㎏より軽いかもしれません。これらによってエルヴァは0−100㎞/h加速3秒未満を実現する超絶スーパーカーなのです。
とここで気になるのが、エルヴァにはデフォルトではウインドウスクリーンが備わらないという事実。通常、フロントウインドウのないクルマでは100㎞/hも出せばドライバーは息をするのもままならなくなってしまいます。そこでマクラーレンは、フロントノーズ部分から吸入したエアをドライバー前方にあるボンネット上のアウトレットから排出し、キャビンにエアが流れ込まないようにするアクティブ・エア・マネージメント・システム(AAMS)を開発しました。このAAMSによってエルヴァは、オープンカーの開放感とクルマとの一体感がもたらす究極のドライビング・エクスペリエンスを実現しました。
エルヴァの価格は142万5000ポンド(約2億円)。このプライスでかつてない究極ドライビング・エクスペリエンスを体験できるなら安いものです。ここは何とか、子供とお揃いのマクラーレンに乗りたいなどと駄々をこねてでもママを説得し、エルヴァに乗ってみるしかありませんね。


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快適なオープンエアドライブを満喫するためのコクピット
フロントウィンドウとサイドウィンドウ、ルーフを廃したバルケッタスタイルのオープンコクピットこそ、エルヴァの最大の特徴。「えっ!? 俺の頭が剥き出しじゃん」と心配性のマデュロパパはご安心あれ…アクシデント時はロールオーバーが飛び出てきますから!


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セナをも凌ぐハイパフォーマンスをエッジが効いたフォルムに搭載!
フロントノーズから吸入したエアをボンネットにあるアウトレットから排出することで、キャビンをバブルに包まれたような状態に保つというAAMSを搭載するエルヴァ。小ぶりなドアはマクラーレンのほかモデルと同様に斜め前方へと持ち上がるディヘドラル式を採用します。


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元ネタは1960年代の超軽量レーシングマシン
マクラーレン エルヴァ、その元ネタは1960年代にF1以上の人気を誇っていたCan-Amシリーズに参戦するために、マクラーレンの創設者であるブルース・マクラーレンが設計したレーシングマシン。340hpのV8をミッドマウントしながら車両重量わずか551kg(M1A)の超軽量を武器にCan-Amシリーズを席巻。マクラーレンワークスはこのエルヴァで1967年から1971年までのCan-Amシリーズで5連覇を達成しました。


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マクラーレンの特殊部隊それがMSOです!
フェラーリやランボルギーニには、コルセ・クリエンティやスクアドラ・コルセなどのカスタマー向けレーシング部門がありますが、当然マクラーレンにも同様の部門が存在します。それがビスポーク部門の「マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ」、略して「MSO」。これまでにも数多くのカスタマイズやワンオフマシンを手がけているMSOですが、今回のエルヴァももちろんこのMSOによるパーソナライゼーションが可能です。


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まるで美術館のようなマクラーレン本社
2004年に完成したマクラーレンの本社、マクラーレン・テクノロジー・センター(MTC)は、総工費420億円ともいわれる非常に豪華なもの。世界的な建築家ノーマン・フォスター卿によって設計されたMTCは、自動車メーカーらしからぬ、まるで美術館のような美しい外観が特徴であり、その内部にはマクラーレンの歴史を象徴する数多くの貴重なマシンたちがコレクションされています。クルマ好きなら一度は訪れてみたい聖地ですね。


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McLAREN ELVA
マクラーレン エルヴァ142万5000ポンド(英国、約2億円)
車外環境との直接的なコミュニケーションを通じた素晴らしいドライビング・エクスペリエンスのために、あえてエクステリアとインテリアに明確な境界を設けなかったというエルヴァ。テクニカルデザインと美的デザインが融合したその姿は紛れもなくマクラーレンらしいもの。エンジン:4ℓV型8気筒ツインターボ、最高出力:815ps、最大トルク:800Nm、0-100km/h加速:3秒未満、0-200km/h加速:6.7秒(マクラーレンオートモーティブ)


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