時代がジープに追いついた!で、注目は“隠れた名車”グランドチェロキー
ジープが変わったのか、世の中が変わったのか、ジープの販売が好調です。30代、ジープばかりを乗り継いで、カスタムとオフロード走行を楽しんでいた身からすると、なんとも不思議な気分。ぶっちゃけ、マニアックなクルマでしたから。
ですが、今は多くの方がそれを求め、購入後ジープライフを楽しんでいます。どのくらい売れているかというと2019年の実績で1万3360台。2010年は1877台だったんですから驚きです。理由はラインナップの充実と、ディーラー網の拡大&新CI導入。さらには魅力的なローンシステムあたりでしょう。スキップローンって知ってますか? 購入から5ヶ月間支払い不要ですって。これまたビックリです。
ではラインナップですが、一番人気はラングラーです。5ドアのアンリミテッドは街でよく見ます。それとコンパクトサイズのコンパス、丸目が可愛らしいレネゲードも人気です。ですが、ここではグランドチェロキーにスポットを当てます。こいつは隠れた名車。すでにそこに目を付けている人は多く、ビッグサイズSUVではドイツ車を抑え販売台数トップに輝いています。でももっと多くの人にこいつを知っていただきたい。そんな気持ちです。
それじゃ何が良いのかというと、まずはパッケージング。ボンネットの長さやキャビンの大きさに違和感はなく、至ってコンサバティブなプロポーションをしています。そしてそれを形作るデザインもオーセンティック。気をてらうことなく、スッとシーンにマッチします。それこそ街でも自然の中でも。生粋のタウン&カントリーカーですね。
で、そこには理由があります。それはジープとしてのポリシー。前後のオーバーハングを短く、タイヤを四隅に配するレイアウトが取られます。これはまさに今日の祖先にあたるMA型からつながるものです。そう、それこそオフロードを走る上で必要な条件。これにより前後のアングル、それとランプオーバーアングルを深く保ちます。タイヤをオフロード用に履き替え、少し車高をあげればかなり高いレベルで悪路走行を楽しめるでしょう。グレードにもよりますが、セレクテレインとクォドラリフトエアサスペンションがあれば安心です。
なので、グランドチェロキーのボディをストレッチした3列シート版はいくら待っても登場しません。同カテゴリーのドイツ車にはあってもジープは無理です。もうお分かりでしょう。ロングホイールベースではジープブランドとして満足なオフロード走行ができないのです。このストイックなプロ根性。これがジープの醍醐味で、オススメポイントです。
そんなグランドチェロキーのラインナップはバラエティに富んでいます。500万円代のエントリーモデルに位置するラレードから1356万円のプライスタグを付けたトラックホークまでじつに様々。トラックホークのエンジン知ってますか? 6.2リッターV8+スーパーチャージャーはなんと710ps。数字だけだとライバルはフェラーリとかマクラーレンですね。ちなみにそこまではいらないという方には885万円のSRT8があります。こちらは自然吸気の6.4リッターV8で468ps。710psに比べるとお淑やかに思えるかもしれませんが、それは誤解です。今回、久しぶりにこちらのステアリングも握りましたが、じゃじゃ馬度はハンパありません。
それはともかく、標準的なグランドチェロキーは3.6リッターV6 DOHCを搭載します。アイドリングストップ機構はもちろん8速ATと組み合わせて、パワフルかつ効率的なドライビングをしてくれます。パワーに不服はありません。それに今回ラレードで八ヶ岳のワインディングを走ったのですが、快適でした。ステアリングは正確だし、それに追従する足さばきも軽快そのもの。連続するコーナーをきれいにトレースしてくれます。これもこのクルマのオススメポイント。ボディ剛性の高さが大きく関連します。気がつけば現行型もモデル末期ですから、かなり熟成域に入っているのでしょう。まぁ、そこにはかつて同じ会社であったメルセデス開発陣の技術力が見え隠れしますが、良き遺産と言えなくもありません。
ということで、このクラスのSUVの購入をお考えであればぜひグランドチェロキーをショッピングリストに加えてください。カジュアルで行くならラレード、クールに決めるならアルティチュード、豪華仕様が好きならサミットって感じですかね。興味ある方はディーラーへどうぞ。現在ディーラー網拡大中ですから。なんたってキレイ。先日も今年1月にオープンしたジープ新百合ヶ丘へお邪魔しましたが、新CIのもと清潔感があって良い雰囲気でした。それにとてつもなく広い。もちろん、サービス工場も完備なので安心ですね。
いやぁ、ジープはクルマだけでなくディーラーも大きく変わりました。コロナ禍の2020年ですが、今年もジープ人気は続きそうです。
問い合わせ先
ジープフリーコール ☎0120-712-812
今回、訪れた星野リゾート リゾナーレ八ヶ岳
JEEPを使って行ってきたのが、星野リゾートが運営している星野リゾート リゾナーレ八ヶ岳。自然はもちろん、施設内に大型のプールがあり、子供も楽しめる仕様になっているのがMADURO読者には嬉しいところ。そんな星野リゾート リゾナーレ八ヶ岳を運営している星野リゾートでは、昨今の事情を考慮して3密回避の旅を提案中。さらに3泊、5泊と連泊をして日中は仕事、夜はリゾートという滞在を楽しむワーケーションもすすめています。ぜひ、一度利用してみては?
星野リゾート リゾナーレ八ヶ岳
Data
☎︎0570-073-055(リゾナーレ予約センター)
https://risonare.com/yatsugatake
山梨県北杜市小淵沢町129-1
料金/リモートワークステイプラン1泊、3泊、5泊、7泊、10泊(朝食付き)
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