TOP / CAR & BIKE / オシャレでワイルド 装備もアップデートされたコンパスが、あなたのわがままに応えちゃいます
オシャレでワイルド 装備もアップデートされたコンパスが、あなたのわがままに応えちゃいます

オシャレでワイルド 装備もアップデートされたコンパスが、あなたのわがままに応えちゃいます

6月マイナーチェンジしたジープコンパスに初試乗! 売れっ子モデルはどう進化したんでしょう? モータージャーナリスト九島辰也が速攻試乗しました。

SUVのトレンドに変化が起きている気がします。そもそも大きなサイズから始まったそれはコンパクト化され、最近ではクーペライクでアーバンテイストたっぷりのモデルが増えてきました。わからなくもないですよね。いくらカーゴスペースが広くても日常的に使うわけではないので。キャンプ好きでもない限り、それほどスペースは必要ありません。


そして、そんな流れがまたちょっと変わってきました。初期のSUV然としたプリミティブなスタイルがにわかに人気を集めています。具体的にはジープファミリーがそうです。アイコニックなラングラーを筆頭に、各モデル好調な販売を続けています。アーバンSUVに対する逆振りとでも言いましょうか。ニッチかもしれませんが、こうした流れは実に興味深いです。


その背景には、コロナ禍も少なからず関係しています。言ってしまえば、キャンプやグランピングブームがそれを後押ししました。三密にならない家族だけのリフレッシュにアウトドアは最適です。子供たちをのびのびと遊ばせられます。それに“ソロキャンプ”なんて言葉も知れ渡りました。で、そこに向かうのであればワイルドなSUVがグッド。自然の中にたたずむ姿はかっこいいものです。


さて、そんな折にジープファミリーの中で新しくなったモデルがあるのでご紹介しましょう。今年6月にマイナーチェンジしたコンパスです。
 


ジープ然としながら、都会的な雰囲気を醸すコンパス


A


このクルマはアメリカはもちろん、ヨーロッパでも人気です。使い勝手の良いサイズと購入しやすいプライス、それになんといってもデザインが個性的となっています。ワイルドでラグジュアリーなグランドチェロキーの流れを汲む事で、ジープ然としながら都会的な雰囲気も醸し出します。要するに、どちらのシーンでもこなせる便利な立ち位置なんですね。


今回ハードウェアに関しては大きな変更はありません。プラットフォームもパワートレーンもキャリーオーバーとなります。グレードは3つで、スポーツ/ロンジチュード/リミテッドとなります。リミテッドのみ4WDとなりギアボックスは9速ATが装備されます。他はFWDの6速ATです。


A


エンジンはどのグレードも2.4リッター直4マルチエア。要するに自然吸気式でターボではありません。最高出力は175ps。レギュラーガソリンというのが嬉しいですね。


では、今回の目玉はどこかと申しますと、インテリアです。
 


おしゃれ度に注目したい、コンパスのインテリア


A


A
10.25インチのフルカラーディスプレイ。
A
10.1インチタッチパネルモニター 。

メータークラスターは10.25インチのフルカラーディスプレイ(スポーツは7インチ)となり、いろいろな情報を表示させられるようになりました。また、センターディスプレイには第5世代の10.1インチ(スポーツは8.4インチ)大型タッチスクリーンが採用されます。


これはジープファミリーの中で最も新しいインターフェイスで、今後他モデルに展開されるでしょう。正直これでライバルと比べた時のネガティブポイントは払拭されました。


さらにいうと、新しくなったインテリアはオシャレ度を増しています。試乗車はリミテッドだったので、それを強く感じました。ダッシュボードを覆うレザーやダブルステッチが素敵です。そもそもジープはそこをあまり気にしていなかったので、ここが変革期となります。ステアリングセンターの「Jeep」のロゴ使いもこれまでとは違います。


A


それじゃ実際に走るとどうかですが、ハードウェアが熟成されているようで、ボディは堅牢でカッチリしています。足回りもしっかりしていてふらつく事はありません。ステアリング剛性は高くレスポンスが良いので、コーナリングで極端な減速を必要とせずにラインをきれいにトレースできます。


とはいえ、高速道路での追い越し加速やダラダラ続く上り坂では少しばかりパワー不足も否めません。ですが、その時はDレンジのシフトレバーを左へ倒し、マニュアル操作すれば何も問題なし。逆に前がシフトダウン、後がシフトアップというレーシーなポジションに驚かされます。足回りがしっかりしているので、そんな走り方も楽しめちゃいますよ。


A


A
18インチアルミホイール。

高速道路や一般道では乗り心地が良かったのも付け加えましょう。タイヤは18インチでしたが、当たりが硬いと思うシーンはありませんでした。これなら後席からもクレームはないはずです。
 


狙うなら、ジープらしさを楽しめるリミテッド


A
リミテッドのみ4WDとなり、ギアボックスは電子制御式9速AT。

オフロード走行は今回設定されていなかったので試していませんが、ヒルディセントコントロールもあれば、4WDロー、4WDロックもありましたし、ドライブモードにはSAND/MUD、それとSNOWが用意されています。ヨンク仕様のリミテッドだからですが、そこはジープとして抜かりありませんね。その意味では本気でアウトドアを楽しむにはこのグレードがオススメかと。


この他では運転支援システムの大幅なアップデートが今回のポイントです。これで、インテリアの刷新と合わせユーザー目線での魅力度は確実にアップされました。


A
エグゾティカ レッド C/C。
A
グレーマグネシオ メタリック C/C。
A
ブライトホワイト C/C。
A
ブリリアントブラッククリスタル P/C。

と言ったのが新型コンパスの概要ですが、悩むのはボディカラー。個人的にはグレーとホワイトが好きですが、あえてのレッドも捨てられない。ブラックは鉄板ですね。ホイールはリミテッドの黒を基調とした18インチがベストかと。いずれにせよ、オシャレでかつ本格的な走破性とワイルドさを兼ね備えているSUVはそうありませんから。コンパスはそんな要求に応えてくれる数少ないモデルであると言えるでしょう。


車名/ジープ コンパス
グレード/Sport、Longitude、Limited
全長×全幅×全高/4420×1810×1640mm
乗車人数/5名
トランスミッション/電子制御式6速オートマチック(Sport、Longitude)、電子制御式9速オートマチック(Limited)
駆動方式/前2輪駆動(Sport、Longitude)、4輪駆動オンデマンド方式(Limited)
総排気量/2359cc
使用燃料/無鉛レギュラーガソリン
価格/346万円(Sport)、385万円(Longitude)、435万円(Limited)


●FCAジャパン

  • SHARE   
  • facebook
  • twitter
  • LINE
  • Pinterest
同じカテゴリの記事一覧
RECOMMENDS