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JEEPブランドを担う人気者がエコ度アップでさらに魅力拡大!

JEEPブランドを担う人気者がエコ度アップでさらに魅力拡大!

ラインナップの中でも人気の高いレネゲードにプラグインハイブリッドモデルが登場。 頼もしくって愛らしいキャラにエコパワーが加わったのだから小型SUV狙いの方要チェックです。

未来型SUVの「JEEP RENEGADE Trailhawk 4xe」


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ついに〝あの〟ジープにも
電動化の波がきました!

ブランドのイメージなんてそう簡単には変わらないと思っていました。一度浸透したら定着するものかと。ある意味それがブランドですよね。イメージを定着させることを〝ブランディング〟っていうくらいですから。
最近のジープを見ているとそんなことを思います。かつてのイメージはかなり払拭され、アーバンテイストが前面に押し出されています。ラインナップが増えたのも理由でしょうが、街中でこんなに「Jeep」のエンブレムをつけたクルマを見かけるなんて、つい数年前では想像もできませんでした。実際にジープは売れていて、コロナ禍においても絶好調。先日も2020年10月の販売台数が1439台と発表されました。これは対前年比182%。そして1月から10月の累計は1万975台となります。この調子だと2013年以来右肩上がりのグラフがまだまだ伸びそうですね。その立役者はレネゲードとラングラー。この2モデルで70〜80%を占めているというから驚きます。で、そのレネゲードに新たな戦力となるモデルが追加されました。プラグインハイブリッドのレネゲード4xe(フォーバイイー)です。
いまや日本車やドイツ車をはじめプラグインハイブリッドが雨後の筍のように顔を出していますが、ジープブランドにとって初のモデルとなります。ついに〝あの〟ジープにも電動化の波がきました。1941年に軍用車として生まれ、戦後市販化されても泥んこまみれのイメージが強かったジープもついにハイブリッド車をラインナップ。その泥んこジープを長年乗ってましたから、感慨深いとこもあります…。
技術的にはFCAグループなので、フィアットにも積まれるシステムを共有します。レネゲードはフィアット500Xとプラットフォームが同じですからその辺はスムーズですね。ただやはりジープとしては新鮮。これでアーバンテイストの強くなったジープに拍車が掛かることでしょう。このブランドの進化(変化?)の早さは凄すぎます!


電動化されても、そこはJEEP!オフロード性能も抜かりなし!


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一日の移動距離も
まかなえそうなエコパワー

レネゲード4xeは2つのグレードに用意されました。アーバンテイストで装備が充実している「リミテッド」とワイルドでアウトドアをイメージさせる「トレイルホーク」です。違いはグリル周りのお化粧やホイールデザイン等エクステリアのディテールですが、パワーも異なります。システム全体の出力は「リミテッド」が191ps、「トレイルホーク」が179psとなります。
そのシステムは、1.3リッター直4ターボのガソリンエンジンとリチウムイオンバッテリー、それと2基のモーターで構成されます。モーターは前後にひとつずつで、前は蓄電用とエンジンアシスト、後は純粋な駆動用となります。要するにエンジン出力でフロントタイヤを、モーターでリアタイヤを動かす4WDです。ジープとしてはまったく新しい発想ですね。
さらにもう少しシステムを説明すると、ハイブリッドの作動モードは3つ。効率よくエンジンとモーターを使う〝ハイブリッド〟とモーターのみでEV走行をする〝エレクトリック〟、それと主にエンジンを充電に使う〝E−SAVE(イーセーブ)〟。EV走行はカタログ上48キロ走行可能だそうなので、一日の移動距離としてはまかなえそう。ガソリンをほとんど使わない日がありかもしれません。充電は自宅の200Vで可能。ケーブルによる充電ポートとのコネクティングは簡単です。
次にドライブモードですが、このクルマにも通常のモデル同様セレクテレインが装備されます。通常走行の〝オート〟のほか、〝スポーツ〟、〝スノー〟、〝サンド〟、〝ロック〟が選べます。〝ロック〟はトレイルホークのみ。そして〝4WDロック〟と〝4WDロー〟。この辺はジープの得意分野なので、電動化が行われても欠くことはありません。
では実際に走らせた印象に話を移しましょう。ステアリングを握ったのは「リミテッド」と「トレイルホーク」の両方。総じて言えるのは、想像以上にスポーティに仕上がっていること。パワステのセッティングはクイックだし、乗り心地も少々硬め。街中をクンクン走り回る感覚です。バッテリーを積むことで、通常のガソリン車よりも足元が重く感じてしまうのではないかという心配も不要でした。重要配分が精緻に行われた結果でしょうか。そこでのネガティブさはありません。カーゴルームもそう。ほんの少しだけハイブリッドシステムに場所を取られますが、ほぼ気づかない程度。工夫されているのが分かります。というのがプラグインハイブリッドシステムで電動化された初めてのジープ、レネゲード4xeの概要。ガソリン車よりも当然価格が上がってしまうので一気に普及することはないでしょうが、魅力的なのは確か。ヨーロピアンSUVと比較すると優位性が分かります。
今後この電動化の流れが他のモデルにも波及するそうで、ラングラー4xeなんてニュースもちらほら。となるとまたブランドイメージは変わるかも。ここに来てジープの動きから目が離せません。


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一見してインパネ周りはこれまでのガソリン車と同じデザイン。ステアリングは革巻きを標準装備します。
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リミテッドはレザー、トレイルホークはプレミアムファブリックのシートを採用。乗車定員は5名。


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バッテリーパックの配置を工夫してカーゴルームの広さはガソリン車と変わらなくしました。
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ベースとなるのは1.3リッター直4ターボのマルチエアガソリンエンジン。すでに様々なモデルで使われている折り紙付き。オールアルミなので軽量化にも役立ちます。
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充電ポートは右前のフェンダーに設置されます。充電状況はライト点灯で確認。
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センターモニターにはパワーフローが表示されます。これにより駆動輪はもちろんバッテリーやモーターの動きは一目瞭然。エコ運転にも役立ちます。

SPEC
Jeep Renegade Trailhawk 4xe

ジープ レネゲード トレイルホーク 4xe
503万円
全長×全幅×全高:4255mm×1805mm×1725mm、エンジン:直列4気筒マルチエア16バルブインタークーラー付ターボ、最高出力:132KW(179PS)/5750ECE、最大トルク:270Nm(27.5kgm)/1805ECE/ジープ(ジープフリーコール)

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