[九島辰也のDRIVEN MADURO]EV戦略!F1参戦!トップが語る未来のアストンマーティン
ASTON MARTIN TOP INTERVIEW
日本びいきで知られる海外メーカーのトップ
ANDY PALMER アンディ・パーマー
レッドブル・レーシングとの協業のたまものがコレ!
20余年の日産自動車生活、そのうち13年は日本に住んでいたこともあるアンディ・パーマー氏。ご存じのように現アストンマーティンのトップを務めている人物です。2018年10月にはロンドン市場にアストンマーティンの株式上場を行い、話題をさらったのも記憶に新しいでしょう。
そんなパーマー氏が来日。昨今のアストンマーティンの活動を話してくれました。中でも興味をそそったのは、2018年3月に開催されたジュネーブモーターショーで発表された "ラゴンダ・ビジョン・コンセプト" を含むラゴンダブランドの話。アストンマーティンのEV化、ハイブリッド化についての戦略も語ってくれました。
「コンセプトカーで表現したようにラゴンダはEVブランドとして進めます。これまでとはまったく異なるアーキテクチャーでプロダクトを作ります。EVのアーキテクチャーはじつに魅力的です。エンジンやボンネットは必要ありません。カタチも自由です。ガソリンやディーゼルエンジン時代のプラットフォームをそのまま再現するのではなく新しい提案ができます」
確かにそうです。実際 "ラゴンダ・ビジョン・コンセプト" にはエンジンもボンネットもありませんでした。そして、こう続けます。
「アストンマーティンはこれからもフェラーリ、ランボルギーニ、マクラーレンと競います。そしてラゴンダはロールス・ロイスやベントレーと競合することになるでしょう」と。
また、2018年から正式に始まったレッドブル・レーシングとのコラボについては、長期的な投資という言葉とともにこう続けました。
「そもそもチーム代表のクリスチャン・ホーナーは友人で、F1の技術をロードカーに取り入れられないか、という話から今回のパートナーシップが始まりました。これまでの自動車メーカー的には不可能な課題でしたが、我々はチャレンジしたのです。そして世界最高峰のロードカー "ヴァルキリー" を誕生させました。ミッドシップエンジンとエアロダイナミクスのパッケージングとデザインは、まさにF1技術といっていいでしょう」
確かにエアロダイナミクスの申し子と言えそうなヴァルキリーはF1とリンクします。パーマー氏によると、このクルマの開発に関し、130名のスタッフをレッドブル・レーシングに派遣させたとか。今後もこのコラボには期待です。アストンマーティンの進化はまだまだ続きそうですね。
インタビューはここで
問い合わせ先
アストンマーティン ジャパン ☎03-5797-7281