[クルマ]単なる高級ブランドでないことを証明するレクサスの飛び道具
シティ派SUVのUXの登場で裾野が広がった感のあるレクサスですが、マニアックなクルマもちゃんと揃えているんです。それがこのRC F。コレ、驚くほど個性的なんです。
LEXUS RC F [レクサス RC F]
価格未定
ベースとなるのは昨年10月にビッグマイナーチェンジしたRCシリーズ。フレームの溶接から見直したというから恐れ入ります。見た目も兄貴分にあたるLCに近づけたデザインとなりました。いい感じです。
それをよりアグレッシブに進化させたのがこのRC Fです。レクサスにとって "F" は特別な存在。単なる高級ブランドではなく性能面でも長けていることを実証する代物です。
それを象徴するのが盛り上がったボンネット。この中に5ℓV8というモンスターエンジンがおさまります。しかもこれ、ターボで過給しない自然吸気。リニアな吹け上がりと盛り上がりのあるドラマチックな加速、それといい音を奏でます。もはやターボ全盛の時代において希少なユニットですね。
そして、これが実際に走らせるとかなりレーシー。今回はパームスプリングスのサーキットと街中、ワインディングを走らせましたが期待以上でした。迫力の加速、クイック過ぎず適度にスポーティなハンドリング、安心のストッピングパワー、それと思いのほか快適な乗り心地を味わせてくれました。
ドイツ車や英国車を見るとわかるように、スタンダードモデルよりひとつ上のパフォーマンスカーがブランドのイメージを決めます。その意味でRC Fの存在は重要。でも、これなら安心。普通以上のものを欲しがる世界中のセレブもきっと気に入ることでしょう。
見た目からして怪しいたたずまい
ボンネットのノーズ部分が異様に膨らむRC F。V8エンジンを搭載するためこのカタチになりました。前後のフェンダーの膨らみもハンパない。これらを含め、単なるクーペでないことは一目瞭然です。
街中からサーキットまでを体験する試乗コンテンツ
テスト走行はサーマルクラブという名のパームスプリングス郊外にあるレーストラック。1周2kmほどのコースですがテクニカルなコーナーが連続する楽しいレイアウト。RC Fはそこを元気に駆け回りました。
目からの情報はきちんと整理整頓されてますね
丸型の縁取りはあるもののデジタル表示で情報を取り出すことができるメーター。回転計がセンターなのがクルマの性格を表します。ドライブモードの切り替えで色が変わるのはご承知の通り。
後ろから見ても違いはヒシヒシと感じます!
フレーム、サスペンション、パワートレーンといった中身だけでなく、前後のライトユニットも変更し、新しさを表現します。リアバンパー、エキゾーストエンド、リアフェンダーも印象的な造形です。
気分次第で動かせちゃいます
エアロダイナミクスも大幅に見直されたRC F。空気の流れをよくするために、ガラス面にもいろいろな工夫が施されました。そしてリアエンドには可変式スポイラーを装備。速度域が上がると立ち上がりますが、運転席のスイッチで任意の可動も可能です。
目を惹く大型リアスポイラーがこのモデルが特別であることを物語ります!
RC Fに、よりサーキット色を強めたモデルも同タイミングで登場しました。アメリカでは"トラックエディション"、日本では"パフォーマンスパッケージ"という名でリリースされます。特徴はカーボン製ボンネットやルーフ、スポイラーといった軽量パーツの採用とブレンボ製セラミックブレーキなど。ザックス製ダンパーを使ったサスペンションの設定とバネ下の軽量化はそのままパフォーマンスに反映されます。タイヤはミシュランとの共同開発。前後19インチ。ホイールもこのモデル専用です。
LEXUS RC F PERFORMANCE PACKAGE
[レクサス RC F パフォーマンスパッケージ]
価格未定
問い合わせ先
レクサス インフォメーションデスク ☎0800-500-5577