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ハスクバーナ・モーターサイクルズ Norden 901でオフロードを走ってみた!最新アドベンチャーバイク【編集部試乗】

ハスクバーナ・モーターサイクルズ Norden 901でオフロードを走ってみた!最新アドベンチャーバイク【編集部試乗】

道を選ばず、どこまでも走れる! 好奇心と冒険心を掻き立てる、ハスクバーナ・モーターサイクルズ Norden 901(ノーデン901)がついに発売。最近はこういったアドベンチャーバイクが人気なので、さっそく編集部で試乗してみました。

ハスクバーナ・モーターサイクルズのアドベンチャーバイク Norden 901 とは

Norden 901は、好奇心と冒険心が旺盛なライダーを、未踏の地へと誘うバイク。パワフルで俊敏、そしてライディングが楽しいハスクバーナ・モーターサイクルズの先進性を体現しているというモデルで、舗装路やオフロードで長距離を走り、長い1日をシートの上で過ごせるように開発されました。

実際に跨ってみると、大柄なのに重さ(204㎏)を感じさせないポジションにアドベンチャーバイクらしさを感じます。ただ、編集部ではこうしたバイクで道なき道を走るのは初めて。オフロード試乗は初体験です。

試乗はいきなりワイルドな道に!

くどいようですが、最初に跨った瞬間は大きさや重さを感じます。で、乗ってしまうとすぐに慣れます。少し足つきが心もとないのは、ビッグオフロード車の重さゆえ。それより、アクセルを煽るとそのパワーにびびる編集部K。排気量889ccにしては軽量なエンジン、しかも低重心化されたタンクなど現代的なユニットですが、乗り手が古いとアクセルのレスポンスやパワーには驚きの連続です。空冷ポイント点火車と比較すると、疑いようもなく未来からやってきたバイクで、いきなりダートを走る! 旧車の体のクセが抜けないまま、とっさの足つきで焦ったり、アクセルを思い切りぶん回して勝手にびびっています。

のろのろとダートを走りながら、徐々に慣れていこうと奮闘中。
Norden 901には、冒険心に溢れるライダーがライディングに集中できるよう、利便性の高いテクノロジーが満載されています。その一番代表的で未来的な部分がライディングモード。標準装備の3つのモード(ストリート、レイン、オフロード)と、オプションのエクスプローラーモードにより、インジェクションに繋がる電子制御アクセルはとても繊細かつ大胆に後輪にパワーを伝えます。

このモードをカチカチいじりながら、慣れてくると少しずつ体が理解しはじめます。とはいえ、105PSのピークパワーと100Nmのトルクは、なかなか油断できません。オフロードの繊細なアクセルワークに冷や汗しながら、少しでも早くコツを掴もうと全身に力が入る!
正面の液晶では速度等のほか、ハンドル左のセレクターで操作するモードの表示などがモニターできる。また、12Vのソケットは標準装備、USB電源のアウトプットや、スマートフォンを固定できるアダプターなどのオプションなども揃う。
絞り込まれたタンクとシート形状で、ニーグリップはしやすい。
だんだん乗れてきたか!? いや、思いっきり腰が引けてます。膝も開いてます。ステップの荷重はしやすいので、足の裏で路面を感じながら、目の前の凸凹を凝視。これでも一生懸命で、とにかくアクセルを煽ってリヤタイヤがスライドしないよう全集中。ポジションは身長173cmで全く不満なく乗りやすいけど、下半身がダメですね。
本当は3つのライディングモードのうち、一番優しい「レイン」にしておきえばよかったのですが、がちゃがちゃ触っているうちに意図しないモードに入ったりして、初めのうちはどうにも巧く乗れてません。
本当はこんな感じに走れます!
引用/ハスクバーナ・モーターサイクルズ・ジャパン。
丸目ヘッドライトの両側に光るのは、フォグライト。
ひたすら轍に入らないように全然コースじゃないところを大回りする編集部K。写真ではそれほど悪路に見えないですが、びびって平らなところばかりを狙ってます。
ちなみに、本当はこんな感じに走れます。
引用/ハスクバーナ・モーターサイクルズ・ジャパン。
写真ではそれほど悪路に見えないですが、びびって轍に入らないように走る編集部K。
後輪にトラクションをかける上りで、やっぱりびびって走る。最初はここの轍に捕まって、2回立ちごけしました。
始めのうちはのろのろと走っていたものの、10周目くらいでようやく慣れてきました。慣れてくると、こんな場所めったに走れないから、わざと変なところに突っ込んでみたり遊んでいたらタイムアップ。ポテンシャルの高いバイクだから、半日くらい乗っていたら、もっと険しい道の方が面白くなってくるんだろうなぁ。オフロードコースを名残惜しく後にします。 これは確かにアドベンチャーしたくなるバイクです。

アスファルトに出てしまえば安定感抜群!

シートの形や硬さも絶妙。
オフロードは楽しいけど、ほとんどの道はアスファルトの上を走ることになるもの。そこで、ツーリングを想定して乗ってみました。

最初に跨った時はシート高(854mm)もあって重さを感じたものの、一度走り出してしまうとポジションが楽。ハンドル位置が高く、シートの硬さや形が絶妙で、腰とお尻がとにかく楽です。

並列2気筒エンジンの大排気量らしい鼓動感も普通に走っているだけで十分楽しい。やっぱりポジションが楽でパワーがあると、長距離乗っても疲れないですね。ちなみに、標準でクルーズコントロールも搭載されています。
もう一つ楽なのが、Norden 901の機能であるイージーシフト。アスファルトでは存分に使えました。イージーシフト機能は、クラッチを握らなくてもシフトチェンジすることができます。これがスコスコ入って本当に楽。また、パワーアシストスリッパークラッチ(PASC)はリアホイールの安定した動作もあって、やっぱり楽。まわりの景色も楽しめます。
シート形状が良く、ハンドルポジションが楽なので快適。アスファルト上ではまさに何時間でも走れるバイクでした。
乗ってしまえば楽なのは、大容量のタンクが左右に振り分けられ低重心化されていることもあるのでしょう。ひらひらと乗れて操縦性はとても良いです。19リットル入る燃料タンクなので、航続走行距離はなんと最大400kmだそう。
こんな地平を旅してみたい!
引用元/ハスクバーナ・モーターサイクルズ・ジャパン。
Norden 901には、大きめの荷物、例えばキャンプ道具を入れて、街を抜けて、山を越えていきたくなる余裕があります。それに、クルマには無いアドベンチャー感がやぱっやりいいですね。いつもの日常から少し遠くに行きたくなるバイクです。

大柄な車体だから、気になる足つき

シート高(854mm)があるだけに、足つきはベッタリとはいかない。ただ、タンクを挟むように跨ぐシート前方はひっかかるような違和感がなく、素直に跨がれます。信号待ちで片足を出すのは簡単だけど、さすがに両脚はつま先立ちに。(モデルは編集部F、身長は編集部Kと同じ173cm)
引用/ハスクバーナ・モーターサイクルズ・ジャパン。
引用/ハスクバーナ・モーターサイクルズ・ジャパン。
車名/Norden 901
価格/174万5000円
エンジン/水冷4ストローク 並列(直列)2気筒 DOHC4バルブ
総排気量/889cc
最高出力/77kw(105PS)/8000rpm
最大トルク/100N・m/6500rpm
変速機形式/6段変速リターン式
サイズ(ホイールベース・最低地上高・シート高)/1513×252×854mm
車両重量/204㎏
燃料供給方式/フューエルインジェクション
燃料タンク容量/19L
タイヤ(前後)/90/90R21 / 150/70R18
乗車定員/2名
生産国/オーストリア
●ハスクバーナ・モーターサイクルズ・ジャパン
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