CAR & BIKE
2022.07.30
ロイヤルエンフィールドの生きた化石「BULLET」から新型「Classic 350」への軌跡
近年注目を集めているネオクラシック。そんな中で「ロイヤルエンフィールド」という名前を耳にする機会が増えてきました。そのブランド誕生から、この春日本で発売開始されたばかりの同ブランド「Classic350」に至る歴史に注目してみました。
ロイヤルエンフィールドとは
「ROYAL ENFIELD(ロイヤルエンフィールド)」の歴史を紐解いてみると、1891年までさかのぼります。イギリスの実業家ボブ・ウォーカーとアルバート・エディが、針と自転車製造を手掛けるジョージ・タウンゼンド社を買収したことから始まります。
1893年、ボブ・ウォーカーがデザインした最初の自転車が「ザ・エンフィールド」と名付けられ、翌年「ロイヤル・エンフィールド」と名称を変更。
1901年、初のロイヤル・エンフィールド・モーターサイクルが誕生。ここからモーターサイクルメーカーとしてのロイヤルエンフィールドの歴史が始まります。
1893年、ボブ・ウォーカーがデザインした最初の自転車が「ザ・エンフィールド」と名付けられ、翌年「ロイヤル・エンフィールド」と名称を変更。
1901年、初のロイヤル・エンフィールド・モーターサイクルが誕生。ここからモーターサイクルメーカーとしてのロイヤルエンフィールドの歴史が始まります。
世界で最も長く生産された「走る化石」BULLET
1932年、伝説のバイクといわれる初代「BULLET(バレットまたはブレット)」が誕生します。250、350、500ccの3モデルがラインアップされました。
1949年、新型の350バレット(G2モデル)、500ccツインモデルを発表。同年、K.T.サンダラム・アイアがイギリスのバイクを輸入するため、インドに「マドラス・モータース」を設立。
1955年、マドラス・モータースと提携し「エンフィールド・インディア」が設立。翌年の1956年にはエンフィールドインディアバレットが製造されます。
1971年、イギリスの本社が倒産となってしまいますが、インドでは生産が続行。1977年にはエンフィールド・インディアから逆にイギリス向けに輸出開始。1989年、新型の500ccバレットが発表されます。
1949年、新型の350バレット(G2モデル)、500ccツインモデルを発表。同年、K.T.サンダラム・アイアがイギリスのバイクを輸入するため、インドに「マドラス・モータース」を設立。
1955年、マドラス・モータースと提携し「エンフィールド・インディア」が設立。翌年の1956年にはエンフィールドインディアバレットが製造されます。
1971年、イギリスの本社が倒産となってしまいますが、インドでは生産が続行。1977年にはエンフィールド・インディアから逆にイギリス向けに輸出開始。1989年、新型の500ccバレットが発表されます。
1999年、インドのジャイプール新工場で、350ccオールアルミ製リーンバーンバレットエンジン(A350)の製造が開始。
2009年になると、60年ぶりにフルモデルチェンジが行われ、名称も「BULLET(バレット)」から「Classic(クラシック)」に変更されました。
2009年になると、60年ぶりにフルモデルチェンジが行われ、名称も「BULLET(バレット)」から「Classic(クラシック)」に変更されました。
クラシックは、旧来のクランク・ミッション別体式エンジンを、UCEと呼ばれる一体式エンジンに変更。アルミシリンダーや500ccモデルにはインジェクションも採用しています。(350ccモデルはキャブレター式から変更無し)
また、イギリス車伝統の右チェンジを左チェンジに変更。旧バレットはチェンジとブレーキが今日一般的なものと左右逆になっていて、シフトもニュートラルから1速かき上げで、2~4速(5速)は踏み下ろしとなっていました。また、古いものはニュートラルランプも無く、その代わりにニュートラルファインダーというものがキックペダルの上方に付いていて、踵で下まで踏み下ろすことでニュートラルに入ります。
このように1949年開発当時から2009年のフルモデルチェンジまで仕様変更はありながら、約60年もの間基本設計を変えることなく製造された、世界でも稀なバイクなのです。
また、イギリス車伝統の右チェンジを左チェンジに変更。旧バレットはチェンジとブレーキが今日一般的なものと左右逆になっていて、シフトもニュートラルから1速かき上げで、2~4速(5速)は踏み下ろしとなっていました。また、古いものはニュートラルランプも無く、その代わりにニュートラルファインダーというものがキックペダルの上方に付いていて、踵で下まで踏み下ろすことでニュートラルに入ります。
このように1949年開発当時から2009年のフルモデルチェンジまで仕様変更はありながら、約60年もの間基本設計を変えることなく製造された、世界でも稀なバイクなのです。
「BULLET」の生まれ変わり「Classic」
車種名/Classic 350
エンジン/空冷単気筒4ストローク
排気量/349cc
最高出力/14.9kW(20.2PS)/6100rpm
最大トルク/27Nm/4000rpm
トランスミッション/5速マニュアル
サイズ(全長×全幅×全高)/2145×785×1090mm
シート高/805mm
車体重量/195kg
価格/Halcyon:63万4700円/Signals:64万2400円/Dark:66万2200円/Chrome:66万6600円
引用元/ロイヤルエンフィールド。
2009年に「BULLET(バレット)」からフルモデルチェンジが行われた「Classic(クラシック)」が、2022年、さらに新「Classic 350」へと生まれ変わりました。
前年2021年に発売された「Meteor(メテオ)350」と同じく、ロングストロークの空油冷349ccSOHCエンジンを搭載。そのルックスは、戦後のバレット(G2モデル)にインスパイアされており、伝統のバレットのイメージを一切崩さずに再現されています。
前年2021年に発売された「Meteor(メテオ)350」と同じく、ロングストロークの空油冷349ccSOHCエンジンを搭載。そのルックスは、戦後のバレット(G2モデル)にインスパイアされており、伝統のバレットのイメージを一切崩さずに再現されています。
ネオクラシックの代名詞的存在となったロイヤルエンフィールド
120年以上のモーターサイクルの歴史を持つロイヤルエンフィールド。その代表作でもある「BULLET」。初代の登場から90年の月日が流れ、2022年クラシカルなルックスに最新装備を携えて登場した新型「Classic 350」は、まさしく「ネオクラシック」と呼ぶにふさわしい車両ではないでしょうか?
バイクの鼓動、心地良い風、単純に「バイクで走る」楽しさを思い起こさせてくれる、クラシック好きにはたまらない1台です。
バイクの鼓動、心地良い風、単純に「バイクで走る」楽しさを思い起こさせてくれる、クラシック好きにはたまらない1台です。
呉東和虎
バイク、クルマ、ファッション、音楽、どれも必要なモノ。好きなモノを追求し、その良さを皆に言葉で伝えたい!
バイク、クルマ、ファッション、音楽、どれも必要なモノ。好きなモノを追求し、その良さを皆に言葉で伝えたい!