CAR & BIKE
2022.09.11
絶版バイク!昭和のスズキの名車列伝【中型編】その1
日本の4大バイクメーカーのひとつ「スズキ」。1952年に排気量36ccの自転車補助エンジンを搭載した「パワーフリー」の登場から70年。その歴史の中から、昭和に大ヒットしたスズキの中型バイクに注目してみましょう。
スズキの絶版車両!昭和を彩った中型バイク5選
ラムエアーシステム搭載の2ストバイク「サンパチ」
車種名/GT380[前輪ディスクブレーキ仕様]
エンジン/空冷2サイクル3気筒 ピストンバルブ
排気量/371cc
最高出力/27.95kW(38PS)/7500rpm
最大トルク/37.27Nm/6500rpm
サイズ(全長×全幅×全高)/2090×800×1110mm [2090×815×1125mm]
シート高/NA
車体重量/183kg
当時価格/24万5000円(前輪ドラムブレーキ仕様)[26万円(前輪ディスクブレーキ仕様)]
1972年に空冷2サイクル直列3気筒エンジンを搭載して登場。スズキ独自の冷却方式ラムエアーシステムが採用され、水冷車に匹敵するエンジン冷却効果を発揮しているのが特徴です。
初期型は前後ドラムブレーキが採用されたが、同年に前輪ディスクブレーキ仕様が発売、その後は7型まで前輪ディスク後輪ドラムでラインアップされました。
タンクは大容量の15Lで、35km/L(60km/h定地燃費)の低燃費もあって、ゆとりあるロングツーリングが楽しめました。
中央のシリンダーから分岐して左右に出すことにより、シンメトリーな4本出しマフラーを採用し、重厚感あるルックスを実現しています。
「サンパチ」は、4サイクルエンジンが主流となってゆく中で、1978年に発売された最終型までの7年間も販売され続けた人気車両です。
初期型は前後ドラムブレーキが採用されたが、同年に前輪ディスクブレーキ仕様が発売、その後は7型まで前輪ディスク後輪ドラムでラインアップされました。
タンクは大容量の15Lで、35km/L(60km/h定地燃費)の低燃費もあって、ゆとりあるロングツーリングが楽しめました。
中央のシリンダーから分岐して左右に出すことにより、シンメトリーな4本出しマフラーを採用し、重厚感あるルックスを実現しています。
「サンパチ」は、4サイクルエンジンが主流となってゆく中で、1978年に発売された最終型までの7年間も販売され続けた人気車両です。
スズキ400ccクラス初の4ストバイク
車種名/GS400
エンジン/空冷4サイクル2気筒DOHC2バルブ
排気量/398cc
最高出力/26.48kW(36PS)/8500rpm
最大トルク/31.38Nm/7000rpm
サイズ(全長×全幅×全高)/2080×835×1125mm
シート高/NA
車体重量/172kg
当時価格/32万円
1976年、スズキの400ccクラスで初の4サイクルエンジンを搭載して登場した「GS400」。スズキは国内大手バイクメーカー4社の中では最後発だったため、背水の陣で開発を進め、当時クラス初の「DOHCエンジン」を搭載することで注目を集めました。
1978年にはキャストホイール版の「GS400E」も販売されました。
また、この「GS400」は、1982年から雑誌「少年KING」(少年画報社)で連載された人気マンガ「湘南爆走族」の主人公・江口洋助が乗っていたということで、後に再注目されています。
1978年にはキャストホイール版の「GS400E」も販売されました。
また、この「GS400」は、1982年から雑誌「少年KING」(少年画報社)で連載された人気マンガ「湘南爆走族」の主人公・江口洋助が乗っていたということで、後に再注目されています。
ワンランク上を目指したクォーターバイク
車種名/GSX250E
エンジン/空冷4サイクル2気筒DOHC4バルブ
排気量/249cc
最高出力/21.33kW(29PS)/10000rpm
最大トルク/21.57Nm/8000rpm
サイズ(全長×全幅×全高)/2060×755×1090mm
シート高/NA
車体重量/153.7kg
当時価格/32万円
1980年、空冷4サイクル2気筒DOHCエンジンを搭載した「GSX250E」。兄弟車「GSX400E」の下位モデルですが、操作安定性を徹底追及したダブルクレードルフレームを250cc専用に新設計して搭載されました。
また、前輪のディスクブレーキはGPマシン「RGB500」譲りの穴あきディスクプレートを採用。軽量化、冷却効果の向上、雨天時の制動能力の向上にもつながった、こだわり満載の1台です。
1982年に発売された後期型は「GSX250E KATANA」とされ、「カタナ」のサブネームが付けられました。
ちなみに前期型は「ザリ」、後期型は「ゴキ」という愛称でも呼ばれていました。
また、前輪のディスクブレーキはGPマシン「RGB500」譲りの穴あきディスクプレートを採用。軽量化、冷却効果の向上、雨天時の制動能力の向上にもつながった、こだわり満載の1台です。
1982年に発売された後期型は「GSX250E KATANA」とされ、「カタナ」のサブネームが付けられました。
ちなみに前期型は「ザリ」、後期型は「ゴキ」という愛称でも呼ばれていました。
車種名/GSX250E KATANA
エンジン/空冷4サイクル2気筒DOHC4バルブ
排気量/249cc
最高出力/21.33kW(29PS)/10000rpm
最大トルク/21.57Nm/8000rpm
サイズ(全長×全幅×全高)/2100×755×1115mm
シート高/NA
車体重量/157.3kg
当時価格/35万9000円
GPマシンをベースに開発されたスクランブラー
車種名/ハスラー250
エンジン/空冷2サイクル単気筒
排気量/246cc
最高出力/13.61kW(18.5PS)/6000rpm
最大トルク/23.14Nm/5000rpm
サイズ(全長×全幅×全高)/2120×880×1145mm
シート高/NA
車体重量/127kg
当時価格/19万3000円
1969年、世界モトクロスGPで活躍するマシンをベースに、一般向けに設計されたスクランブラーバイク「ハスラー250」。空冷2サイクル単気筒のエンジンは、高トルクを低回転で発揮。
軽量で頑丈なセミクレードル型のフレームに、スクランブラーとして最適な性能を持ったサスペンションを採用。
また、この車両でバイクレースに参加もできるように、「シリンダー、キャブレター、マフラー、スプロケット」などの高性能キットパーツまでオプションで用意されていたほどのこだわりようです。
ハスラー250最終型は1982年モデルなので、14年もの間カタログラインアップされ続けた人気モデルということになります。
軽量で頑丈なセミクレードル型のフレームに、スクランブラーとして最適な性能を持ったサスペンションを採用。
また、この車両でバイクレースに参加もできるように、「シリンダー、キャブレター、マフラー、スプロケット」などの高性能キットパーツまでオプションで用意されていたほどのこだわりようです。
ハスラー250最終型は1982年モデルなので、14年もの間カタログラインアップされ続けた人気モデルということになります。
ヨシムラマフラーを標準装備して登場した初代インパルス
車種名/インパルスGSX400FS
エンジン/空冷4サイクル4気筒DOHC4バルブ
排気量/399cc
最高出力/35.3kW(48PS)/1万500rpm
最大トルク/34.32Nm/8500rpm
サイズ(全長×全幅×全高)/2105×725×1130mm
シート高/NA
車体重量/171kg
当時価格/49万3000円
1982年、「GSX400F」の特別仕様車として登場。「インパルスGSX400FS」と命名されたことからGSXシリーズから派生して「初代インパルス」として誕生します。
空冷4サイクル4気筒DOHCエンジンが搭載され、ハイパワーでありながら、徹底した軽量化対策により経済性にも優れ、走行バランスの向上なども図られました。
標準でヨシムラと共同開発された、4in1のヨシムラサイクロンマフラーが装備され、高出力、低燃費を実現しています。
しかし、翌年の1983年には同社から水冷エンジンを搭載した「GSX400FW」が登場することになり、生産終了になってしまった希少な車両です。
その後、1986年には「GSX-400Xインパルス」が2代目として登場することになります。
空冷4サイクル4気筒DOHCエンジンが搭載され、ハイパワーでありながら、徹底した軽量化対策により経済性にも優れ、走行バランスの向上なども図られました。
標準でヨシムラと共同開発された、4in1のヨシムラサイクロンマフラーが装備され、高出力、低燃費を実現しています。
しかし、翌年の1983年には同社から水冷エンジンを搭載した「GSX400FW」が登場することになり、生産終了になってしまった希少な車両です。
その後、1986年には「GSX-400Xインパルス」が2代目として登場することになります。
車種名/GSX-400Xインパルス
エンジン/SATCS(水・油・空冷)DOHC4バルブ
排気量/398cc
最高出力/43.39kW(59PS)/1万2000rpm
最大トルク/37.27Nm/1万500rpm
サイズ(全長×全幅×全高)/2100×71×1115mm
シート高/NA
車体重量/153kg
当時価格/56万9000円
スズキの歴史を刻んできた名車たち
振り返って見てみると、懐かしくも素晴らしい中型バイクがたくさんありましたね。現在では、この頃のバイクは、中古市場では高額なものばかりになってしまいました。
現在の、国産中型バイクのラインアップを見てみると、随分と寂しいものになってしまいました。スズキに至っては400ccクラスは「バーグマン400 ABS」1台のみ。250ccクラスで競技用を除いて7台がラインアップされるのみです。
昭和の時代ほど各メーカが次々にNEWモデルを出してくるということはもうないかもしれませんが、普通自動二輪免許で乗ることができる「中型バイク」には、今後の盛り返しに期待したいところです。
現在の、国産中型バイクのラインアップを見てみると、随分と寂しいものになってしまいました。スズキに至っては400ccクラスは「バーグマン400 ABS」1台のみ。250ccクラスで競技用を除いて7台がラインアップされるのみです。
昭和の時代ほど各メーカが次々にNEWモデルを出してくるということはもうないかもしれませんが、普通自動二輪免許で乗ることができる「中型バイク」には、今後の盛り返しに期待したいところです。
呉東和虎
バイク、クルマ、ファッション、音楽、どれも必要なモノ。好きなモノを追求し、その良さを皆に言葉で伝えたい!
バイク、クルマ、ファッション、音楽、どれも必要なモノ。好きなモノを追求し、その良さを皆に言葉で伝えたい!
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