CAR & BIKE
2022.08.16
絶版!国産中型アメリカン懐かしの名車を振り返る【400cc編】 7台
当時、限定解除免許を持っていないライダーにとってハーレーダビッドソンはまだ高嶺の花。そんな中で、1980年代後半から大きなブームとなった国産中型クルーザー(アメリカン)。様々な車種やモデルが登場した中から、懐かしの7台をピックアップ!
絶版!国産クルーザー(アメリカン)懐かしの7台
ブームの中心的存在で大ヒット!ホンダの本格派
車種名/STEED 400 [フラットバータイプ]
エンジン/水冷4サイクル52度V型2気筒SOHC3バルブ
排気量/398cc
最高出力/22.07kW(30PS)/7500rpm
最大トルク/32.36Nm/5500rpm
サイズ(全長×全幅×全高)/2310×760×1130mm [2310×705×1105mm]
シート高/680mm
車体重量/196kg
当時価格/59万9000円 ※北海道・沖縄は9000円高
※1988年モデルデータ
1988年1月、HONDA(ホンダ)から新設計の水冷・挟角(52度)Vツインエンジンを搭載した、本格派クル―ザー「スティード」が登場。400ccと600ccの2モデルがラインアップ。
400ccモデルでは、ハンドルタイプをティラーバー以外にフラットバータイプもラインアップ。ミッションは400ccモデルは5速、600ccモデルはワイドレンジの4速を採用。エンジンとシフト以外は基本設計はすべて同じ。
1993年に燃料タンクを大容量化、1995年にスタンダードモデルの「スティード 400 VCL」、同年にワイルドなイメージの「VSE」を追加販売されました。
400ccモデルでは、ハンドルタイプをティラーバー以外にフラットバータイプもラインアップ。ミッションは400ccモデルは5速、600ccモデルはワイドレンジの4速を採用。エンジンとシフト以外は基本設計はすべて同じ。
1993年に燃料タンクを大容量化、1995年にスタンダードモデルの「スティード 400 VCL」、同年にワイルドなイメージの「VSE」を追加販売されました。
車種名/STEED 400 VLS [VLX]
エンジン/水冷4サイクル52度V型2気筒SOHC3バルブ
排気量/398cc
最高出力/22.8kW(31PS)/7500rpm
最大トルク/33.34Nm/5500rpm
サイズ(全長×全幅×全高)/2335×765×1115mm [2310×760×1115mm]
シート高/650mm [670mm]
車体重量/211kg [203kg]
当時価格/64万9000円 [58万9000円](消費税含まず)※北海道1万7000円高、沖縄9000円高、その他一部地域除く。
※1998年モデルデータ
1998年3月にはスプリンガ―・フロントフォーク採用の「VLS」とベーシックモデルの「VLX」を発売。「VCL」「VSE」の製造は終了。
本家よりも美しい!? ホンダのロー&ロングタイプ
車種名/シャドウ スラッシャー400
エンジン/水冷4サイクルV型2気筒SOHC
排気量/398cc
最高出力/24kW(33PS)/7500rpm
最大トルク/35Nm/5500rpm
サイズ(全長×全幅×全高)/2310×795×1060mm
シート高/645mm
車体重量/217kg
当時価格/62万9000円(消費税含まず)※北海道1万7000円高、沖縄9000円高、その他一部地域除く。
※2000年モデルデータ
2000年2月、当時のアメリカの最新トレンドを取り入れた、ロー&ロングを強調したスタイリングで登場した「シャドウ スラッシャー」。エンジンは先に販売開始された「シャドウ」をベースに、低・中速回転域での力強さと鼓動感を楽しめるセッティングに。
シャドウはクラシカルな大き目な前後フェンダーを装備しているのの対し、シャドウ スラッシャーは、もっとスマートな前後ショートフェンダーを装備。
シャドウはクラシカルな大き目な前後フェンダーを装備しているのの対し、シャドウ スラッシャーは、もっとスマートな前後ショートフェンダーを装備。
車種名/シャドウ 400
エンジン/水冷4サイクルV型2気筒SOHC
排気量/398cc
最高出力/24kW(33PS)/7500rpm
最大トルク/34Nm/6000rpm
サイズ(全長×全幅×全高)/2450×925×1085mm
シート高/675mm
車体重量/225kg
当時価格/65万9000円(消費税含まず)※北海道1万7000円高、沖縄9000円高、その他一部地域除く。
※2001年モデルデータ
1997年に発売された「シャドウ」。クラシカルなテイストで重厚感満載。上記シャドウ スラッシャーがマフラー2本出しに対し、こちらは極太マフラー1本出し。
空冷エンジンの造形美が際立つヤマハらしさ
車種名/XV400 Virago
エンジン/空冷4サイクルV型2気筒SOHC2バルブ
排気量/399cc
最高出力/29kW(40PS)/8500rpm
最大トルク/34.3Nm/7000rpm
サイズ(全長×全幅×全高)/2225×725×1055mm
シート高/700mm
車体重量/188kg
当時価格/51万9000円
※1987年フラットハンドルモデル
※1987年アップハンドルモデル(サイズ以外は同じ)
1987年3月に発売された「VX400 ビラーゴ」は、国産中型車の本格派クルーザーとして登場。1983年に発売された「VX400 スペシャル」も同様の70度Vツインエンジンが搭載はされていたものの、クルーザーとしての完成度は低く、このビラーゴで外装を一新。
初期型ビラーゴはシート下に燃料タンクが配置され、通常位置にはダミータンクが配置されているのが特徴的。
初期型ビラーゴはシート下に燃料タンクが配置され、通常位置にはダミータンクが配置されているのが特徴的。
車体重量/185kg
※1989年フラットハンドルモデル
1989年のモデルチェンジより、初期モデルのダミータンクを廃止しタンクが大型化され、航続距離を伸ばす仕様に。シート下タンクは、そのままに通常タンク位置から給油できるようになりました。シートはダブルシートからセパレートシートへ変更。
90年代国産クルーザーブームの立役者
車種名/DragStar400(XVS400)
エンジン/空冷4サイクルV型2気筒SOHC2バルブ
排気量/399cc
最高出力/24.3kW(33PS)/7500rpm
最大トルク/32.4Nm/6000rpm
サイズ(全長×全幅×全高)/2340×845×1045mm
シート高/650mm
車体重量/204kg
当時価格/62万9000円
※1996年モデルデータ
1996年、ビラーゴ400の後継モデルとして開発された「ドラッグスター400」。ドラッグレーサーをイメージさせる低シート高、ロングホイールベース。市街地走行をメインとした中速域重視のギア設定、シャフトドライブ採用。
1998年には、重厚感を増した「ドラッグスター クラシック 400」もラインアップに追加されています。
1998年には、重厚感を増した「ドラッグスター クラシック 400」もラインアップに追加されています。
大柄フレーム+V型エンジンのスズキ中型クルーザー
車種名/INTRUDER 400
エンジン/水冷4サイクルV型2気筒SOHC4バルブ
排気量/399cc
最高出力/24.27kW(33PS)/7500rpm
最大トルク/32.36Nm/6000rpm
サイズ(全長×全幅×全高)/2255×765×1130mm
シート高/mm
車体重量/200kg
当時価格/59万9000円
※1994年フラットハンドルモデル
1993年から販売された「イントルーダー800」を中型二輪免許(現普通自動二輪免許)向けに、1994年から販売された「イントルーダー400」。
外装はイントルーダー800と共通のフレームで、同等の質感と車格ゆえ抜群の存在感を放っています。フラットハンドルとアップハンドルの選択が可能でした。
外装はイントルーダー800と共通のフレームで、同等の質感と車格ゆえ抜群の存在感を放っています。フラットハンドルとアップハンドルの選択が可能でした。
カワサキらしさを感じられる重厚なアメリカン
車種名/VULCAN 400 DRIFTER
エンジン/水冷4サイクルV型2気筒SOHC4バルブ
排気量/399cc
最高出力/24.27kW(33PS)/8500rpm
最大トルク/32.36Nm/6000rpm
サイズ(全長×全幅×全高)/2490×995×1120mm
シート高/750mm
車体重量/247kg
当時価格/64万9000円
1995年に発売された「バルカン400」の派生モデル「バルカン400ドリフター」。ドリフター最大の特徴はヴィンテージスタイルの外観で、その中でも目を引くのがエスカルゴフェンダーとも呼ばれる大きなフェンダーが前後に装備され、圧倒的な存在感があります。
隠れファンが多かった!? カワサキのドラッグレーサー
車種名/ELIMINATOR 400
エンジン/水冷4サイクル並列4気筒DOHC4バルブ
排気量/398cc
最高出力/39.72kW(54PS)/12000rpm
最大トルク/33.34Nm/10500rpm
サイズ(全長×全幅×全高)/2210×795×1065mm
シート高/720mm
車体重量/192kg
当時価格/59万8000円
1986年に発売された「エリミネーター400」。見た目はロー&ロングのクルーザータイプだが、エンジンはフルカウルスポーツの「GPZ400R(ニンジャ)」の水冷4気筒のDOHC4バルブエンジンを搭載したドラッグレーサー。
1988年にモデルチェンジが行われ、キャストホイールにビキニカウル装着のスポーツエディションの「SE」と、スポークホイールでメッキパーツを採用したラグジュアリーモデルの「LX」の2タイプがラインアップ。
1988年にモデルチェンジが行われ、キャストホイールにビキニカウル装着のスポーツエディションの「SE」と、スポークホイールでメッキパーツを採用したラグジュアリーモデルの「LX」の2タイプがラインアップ。
一世を風靡した中型クルーザーに再注目
1996年の免許制度の改定で大型自動二輪免許が教習所で取れるようになったことにより、「いつかは限定解除を取ってハーレーに」という当時のプレミアム感は薄れましたが、それでもハーレーはまだまだ高嶺の花。
一方で、1980年代後半から1990年代にかけて大ブームとなった国産クルーザーは、現在見る影もなくなってしまいました。現行中型クルーザーといえばホンダの「レブル」の独壇場。といってもレブルもV型ツインの王道クルーザーというわけでもありません。
「レブル」が人気の現在、過去に多数存在し現在中古市場に眠っている国産中型クルーザーは注目に値します。視野を広げてみてみると、お気に入りの一台が見つかるかもしれません。
一方で、1980年代後半から1990年代にかけて大ブームとなった国産クルーザーは、現在見る影もなくなってしまいました。現行中型クルーザーといえばホンダの「レブル」の独壇場。といってもレブルもV型ツインの王道クルーザーというわけでもありません。
「レブル」が人気の現在、過去に多数存在し現在中古市場に眠っている国産中型クルーザーは注目に値します。視野を広げてみてみると、お気に入りの一台が見つかるかもしれません。
呉東和虎
バイク、クルマ、ファッション、音楽、どれも必要なモノ。好きなモノを追求し、その良さを皆に言葉で伝えたい!
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