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絶版バイク!昭和のホンダ名車列伝【中型バイク編】その1

絶版バイク!昭和のホンダ名車列伝【中型バイク編】その1

日本のバイクメーカーは様々な名車を世に送り出してきました。マイナーチェンジ、フルモデルチェンジを繰り返しながら現在まで生きながらえているものから、無くなってしまったものまで。そんなバイクたちに注目してみましょう。

ホンダの絶版車両!普通自動二輪免許で乗れるバイク5台(例外あり)

ホンダ初期のモトスポーツマシン

メーカー名/ホンダ
車種名/ドリームSL350[K1]
エンジン/空冷4サイクル2気筒OHC2バルブ
排気量/325cc
最高出力/22.07kW(30PS)/9500[18.39kW(25PS)/8000rpm]
最大トルク/24.52Nm/7500rpm[24.52Nm/6000rpm]
サイズ(全長×全幅×全高)/2025×845×1170mm
シート高/NA
車体重量/165kg[145kg]
発売当時価格/21万7000円

※写真はドリームSL350(K1)。
1970年1月、ホンダSLシリーズ「SL90」の第2弾として「SL350」が発売。しかし、同年の10月に1年も経たずにモデルチェンジをした「SL350(K1)」が発売されます。

SLシリーズは「山間原野をワイルドに駆ける」をコンセプトに、不整地走行を主眼に吸排気系を選定、5速ミッションを介して、最高は135km/h、低中速向きに減速比を設定されました。初期型から(K1)への変更にあたっては、20kgもの軽量化が実施されています。

1972年の4月に「SL250S」がデビュー、同年7月にマイナーチェンジされた「SL350(K2)」が発売されます。

1975年に「XL」シリーズが発売されたことにより、「SL」シリーズはその後、幕を下ろしました。

時代の節目に誕生!ヨンフォアと呼ばれた名車

メーカー名/ホンダ
車種名/ドリームCB400FOUR[Ⅰ/Ⅱ]
エンジン/空冷4サイクル4気筒OHC4バルブ
排気量/408cc[398cc]
最高出力/27.21kW(37PS)/8500rpm[26.48kW(36PS)/8500rpm]
最大トルク/31.38Nm/7500rpm[30.4Nm/7500rpm]
サイズ(全長×全幅×全高)/2050×705×1040mm[Ⅱ:2050×780×1080mm]
シート高/NA
車体重量/185kg
発売当時価格/32万7000円
「CB400FOUR」は、1974年12月に「CB350FOUR」の後継車として、4ストローク4気筒の408ccのエンジンを搭載し、量産車初の4in1の集合マフラーを装備、カフェレーサースタイルを取り入れて登場。

しかし、1975年に国内の自動二輪免許制度の改定により中型限定自動二輪免許(400cc以下)が制定され408ccのヨンフォアは中型免許では乗れない車両となってしまいます。

そこで1976年3月に398ccのエンジンを搭載した「CB400FOUR-Ⅰ(セミフラット・ハンドル)」と「CB400FOUR-Ⅱ(スタンダード・ハンドル)」が発売。

ちなみにノーマル状態での簡単な見分け方として、408cc版のヨンフォアはタンクとサイドカバーの色が同じ、その後発売された「Ⅰ/Ⅱ」はサイドカバーが黒という違いがあります。

「バブ」や「ヤカンタンク」と呼ばれた名車

メーカー名/ホンダ
車種名/HAWK-Ⅱ CB400T
エンジン/空冷4サイクル2気筒OHC3バルブ
排気量/395cc
最高出力/29.42kW(40PS)/9500rpm
最大トルク/31.38Nm/8000rpm
サイズ(全長×全幅×全高)/2150×840×1180mm
シート高/NA
車体重量/181kg
発売当時価格/31万9000円
1977年5月、「従来、このクラスで満たせなかった、ハイウェイからラフロードまでの走行を余裕のある性能でこなす軽快な二輪車」というキャッチコピーで登場した、395ccエンジン搭載の「ホークⅡ」。

従来、量産車には採用されなかった超ショートストロークエンジンにより、40馬力の高出力エンジンを搭載。ホンダ独自の2気筒OHCに吸排気効率の良い3バルブを採用したのは特徴的です。
メーカー名/ホンダ
車種名/HAWK-Ⅱ CB400T(後期型)
エンジン/空冷4サイクル2気筒OHC3バルブ
排気量/395cc
最高出力/29.42kW(40PS)/9500rpm
最大トルク/31.38Nm/8000rpm
サイズ(全長×全幅×全高)/2150×840×1180mm
シート高/NA
車体重量/181kg
当時価格/31万9000円
1978年3月、マイナーチェンジされ、タンク形状やリヤサスペンションなど変更された後期型が発売されました。

250のボアダウン版も大人気だった

メーカー名/ホンダ
車種名/HAWK CB250T
エンジン/空冷4サイクル2気筒OHC3バルブ
排気量/249cc
最高出力/19.12kW(26PS)/10000rpm
最大トルク/19.61Nm/8500rpm
サイズ(全長×全幅×全高)/2135×840×1170mm
シート高/NA
車体重量/178kg
発売当時価格/29万9000円
1977年7月、上記の「ホークⅡ」に続き、幅広い用途のスポーツバイクとして249ccエンジンを搭載した「HAWK(ホーク)」が登場。

仕様は、上記「ホークⅡ」の249cc版。

近年の人気漫画『東京リベンジャーズ』の主要人物「マイキー」の愛車ということで注目を集めました。
メーカー名/ホンダ
車種名/HAWK CB250T(後期型)
エンジン/空冷4サイクル2気筒OHC3バルブ
排気量/249cc
最高出力/19.12kW(26PS)/10000rpm
最大トルク/19.61Nm/8500rpm
サイズ(全長×全幅×全高)/2135×840×1170mm
シート高/NA
車体重量/178kg
発売当時価格/30万9000円
1978年4月、1年も経たずしてマイナーチェンジ。後期型は、タンク形状が角ばったものになり、スポークホイールだったものがコムスターホイール、リヤサスペンションなどが変更。価格は1万円アップ。

最期のホークシリーズ

メーカー名/ホンダ
車種名/スーパーホークⅢ
エンジン/空冷4サイクル2気筒OHC3バルブ
排気量/395cc
最高出力/29.42kW(40PS)/9500rpm
最大トルク/31.38Nm/8000rpm
サイズ(全長×全幅×全高)/2115×740×1090mm
シート高/NA
車体重量/187kg
発売当時価格/39万8000円
1980年7月、ロードスポーツ車として「スーパーホークⅢ」が発売。エンジン性能においては従来のホーク系と同等。

この車両の特徴は、400ccクラス初の前輪2枚、後輪1枚のマルチホール・トリプルディスクブレーキを採用。しかも二輪車初となるデュアルピストンキャリパーを採用している。

また、同じくこのクラス初となるセミ・エアサスペンションも採用。軽量でしなやかさと剛性を併せ持つホンダ独自のゴールド色のオールアルミ製コムスターホイールを装備し、チューブレスタイヤを採用するなど、スーパーな仕様になっていました。

ホンダの歴史を刻んできた名車たち

1975年の自動二輪免許制度の改定、これは日本のバイク史において大きな出来事のひとつでしたね。当時の自動二輪限定解除免許取得の難しさは伝説となっています。そのため日本では、この当時は400cc以下のバイクが主流であったため、数多くの中型バイクが製造販売されました。

1996年の免許制度改正により日本でも大型自動二輪免許の取得が容易となりましたが、今後も普通自動二輪免許で乗ることができるバイクのラインアップが増えることを期待したいですね。

かつての名車も中古市場でまだ購入することは可能ですが、中古市場の価格がどんどん上がっているところも悩ましいところです。
呉東和虎
バイク、クルマ、ファッション、音楽、どれも必要なモノ。好きなモノを追求し、その良さを皆に言葉で伝えたい!
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