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【簡単レシピ】中目黒・予約が取れないイタリア料理店の「具だくさんレンズ豆のスープ」編

【簡単レシピ】中目黒・予約が取れないイタリア料理店の「具だくさんレンズ豆のスープ」編

休日、家族や愛する人のために手作りメニューで笑顔にしたい。できればワンランク上のイタリアンを、簡単レシピで。そんな願い叶える、東京・中目黒で「予約が取れない!」イタリア料理店のオーナーシェフ・岡野健介さんによる激旨メニューです。

家族や愛する人のために手作りメニューを

岡野シェフの包丁さばきはさすがでした。
2018年の国立社会保障・人口問題研究所の「第6回全国家庭動向調査報告書」の収集結果によると、週1~2回以上炊事した夫の割合は約20%だそうです。

もちろん、調査対象や時期によって結果は随分変わると思いますが、既婚男性がちゃんと料理を作るのって「まだまだ」な印象も少なくないかもしれませんね。
そこで、MADUROでは「休日、家族や愛する人のために手作りメニューで笑顔にしたい」」をコンセプトに、簡単で美味しいイタリアンレシピをお伝えしたいと思います。

指南してくれるのは、東京・中目黒で「予約が取れない!」と大人気のイタリア料理店「リストランテ カシーナ カナミッラ」のオーナーシェフ・岡野健介さん。斬新な発想と優しいまなざしでMADURO男子たちにもできる、簡単・絶品スペシャリテを紹介してくれます。

え?水で煮るだけ?

レンズ豆とスペルト麦。アマゾンなどで購入可能。
厨房に用意されたのは、lenticchie(レンズ豆)とスペルト麦の袋だけ。珍しい食材ではありますが、正直見た目には地味な印象。「これだけですか?」と尋ねると「はい、あとは刻んだオリーブとパセリくらいかな」と岡野シェフの笑顔。

ちなみに、レンズ豆もスペルト麦も、輸入食材店やアマゾンや楽天などの通販サイトで手に入ります。特にスペルト麦は挽いて粉の物も多く売っていますが、ここでは粒状ものを選んでください。
そしていよいよ料理スタート。「家族のことを考えて4人前のレシピにしましょうか」とシェフが豆と小麦を200gずつ測りました。そして小さめの片手鍋を2つ用意してレンズ豆とスペルト麦をそれぞれの鍋に移して、水道の蛇口を捻る。

「水道水でいいんですか?」という質問に「もちろんミネラルウォーターでもいいですけど、男性が作る家庭料理だし、日本の水道って優秀ですから、水道水でOKです」。一流シェフと対峙しながら筆者はちょっと緊張していたけど、なんだかめちゃくちゃフランクで、すごく楽しくなってきました。
レンズ豆とスペルト麦を別の鍋で、水を入れて煮るだけ。
「水の量も適当でいい。たっぷりで」と。「30分くらい、豆と小麦を煮るだけなんですよ、最初はね」。本当に水で煮てるだけ。これなら作り方も間違いようがありません。

硬さもお好み、だけど時間の取り方がプロ

刻んだイタリアンパセリとタネ抜きオリーブを用意。オリーブも粗ミジンに。
鍋を放置している間にシェフは、冷蔵庫からイタリアンパセリとオリーブを取り出しました。「イタリアンパセリは葉っぱだけ。オリーブはお好みのものをタネを抜いた状態で、それぞれ粗ミジンに。後で味付けと風味と食感のバリエーションに使います」そう言って手際よく刻んでみせました。随所にシェフの技を感じます。
ゆで始めて20数分。水だけなのに穀類と豆類独特のいい香りが厨房に漂い始めました。

「ゆで加減もお好みかなぁ。芯が残ってる方が好きなら、ちょっと硬めに。最後は2つを合わせて煮るので、その分の時間も考えることですね。このあたりの時間の配分というか塩梅が経験かもしれませんが」とスプーンですくって硬さチェック。

「う〜ん、OKですね。あ、硬さ、クタクタになっても美味いから大丈夫ですよ」と優しい笑顔。この人、本当に料理が好きなんだろうなぁと感じます。

「レンズ豆とスペルト麦をそれぞれ多めに茹でて、冷蔵庫に保存しておいてもOKですよ」と岡野シェフからワンポイントアドバイス。

レンズ豆と小麦のマリアージュ?隠し味はひとつまみの…

レンズ豆とスペルト麦を合わせた鍋に、刻んだオリーブとイタリアンパセリを投入。
「ここからは早いですよ。煮た小麦とレンズ豆をすくって鍋で煮合わせます。そして、この刻んだパセリとオリーブを投入。ひと煮立ちさせるくらいで味見」とほぼ最終チェック。

「あぁ、あれがあるといいな」とアシスタントにあるものを持ってくるように指示しました。するとスタッフの方が運んでくれたのは、なんとわが家にもある顆粒コンソメスープ。
「銘柄はなんでもいいから、これをほんのひとつまみ。数段上の風味に変わりますよ。あとはイタリアンっぽさの演出として最後にオリーブオイルを少々垂らして」と。

確かに、筆者もほぼ最終チェックをさせてもらいましたが、コンソメをほんのひとつまみ加えただけで、味覚というより食材本来の味わいが奥深くなり、同時に素朴で親しみを覚えるような、口の中が穏やかな喜びにあふれました。
隠し味?のコンソメをひとつまみ。これが絶妙な味わいに仕上げます。
仕上げにオリーブオイルで風味をプラス。

盛り付けも料理です

盛り付け用にお店の素敵なお皿を出してくれました。
「もちろん、盛り付けも大切です。ちょっといいお皿で」。スープというよりはリゾットに近い見た目。でも、食材の粒がしっかりしているので、リゾットのトロミは感じません。お店で出している中央が窪んで縁の広いお皿にたっぷりと注いでくれました。
お店の個室を用意していただきシェフと一緒に試食。「無限に食えるでしょ」と岡野シェフは、美味しいってこういう顔って見本のような表情に変わりました。

まじで簡単にできるのに、こんなに旨いなんて。いやぁ、本当に自分で作りたくなりましたと筆者が答えると「旨いものって愛する人を笑顔にできる。最高ですよ。がんばってください」と破顔一笑でエールをくれました。

岡野シェフは、人間的にもとても魅力的な人で、もっといろいろなレシピを習いたいなぁと思いました。あ、同じメニューはないとのことでしたが、お店でスープを頼んでみようかな。

あなたもおウチでチャレンジを!

「具だくさんレンズ豆のスープ」。食材こそ珍しいものですが、入手も比較的容易で、しかも、調理法はすごく簡単。約30分くらいで、具だくさんで「おかわり!」必至のスープに出会えます。みなさんもぜひ、家族や愛する人のためにチャレンジしてください。絶対に旨いです!

材料とレシピのまとめ

<具だくさんレンズ豆のスープの材料>
レンズ豆 200g
スペルト麦 200g
オリーブ 適量
イタリアンパセリ適量
コンソメ顆粒 ひとつまみ
オリーブオイル 少々

<レシピ>
1. レンズ豆とスペルト麦を別々の鍋に入れて煮る。約30分、好みの硬さになるまで。
2. オリーブとイタリアンパセリの葉を粗ミジンに刻んでおく。
3. 1ができたらそれぞれをすくい、一つの鍋に。水分量は具材に対してひたひたくらい。
4. 3を煮立たせたところに2を投入。
5. さらにひとつまみのコンソメ顆粒とオリーブオイルを適量垂らして完成。
岡野健介さん
1981年ベネズエラ生まれ。高校卒業後、調理師専門学校で学ぶ。三軒茶屋「ペペロッソ」にて6年半勤務、銀座「トラットリア・バッフォ」で修業した後、イタリアへ。トリノの星付きリストランテ「ラ バリック」で4年半修業し、3年目にはセコンドシェフに就任。2017年に帰国。現在「リストランテ カシーナ カナミッラ」のオーナーシェフとしてニッポンの新しいイタリアンを常に模索中。
引用元/インスタグラム。
リストランテ カシーナ カナミッラ
東京都目黒区青葉台1-23-3 青葉台東和ビル2F
TEL/03-3715-4040
営業時間/平日11:30~13:00(L.O.)/ 土日祝日12:00~13:00(L.O.)、18:00~20:00(L.O.)
定休日/火曜日、月2回不定休
引用元/リストランテ カシーナ カナミッラ公式サイト。
鶴田茂高(ツルタシゲタカ)
気持ちいいと感じた音を多くの人に伝えたいと願う音楽愛好家。グルメ、酒、ファッション等もお伝えします。
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