LIFE
2018.06.21
【ビジネスパパのお手本】成基コミュニティグループ 代表兼CEO・佐々木喜一が見つめる未来は?
誰もが自分本意では社会は成り立たない。日本の教育改革のブレインを務める人物が考える教育論。パパならば必聴に値しますよ。
――安倍首相のブレインとしてご活躍されているそうで。
「教育再生実行会議の委員を務めて5年になります。その活動における移動距離は20
万kmを超え、費やした時間は5000時間以上。まさに命を削って向かい合っている。これが自分の会社のため、業界を守るためだったら、到底できないですよ。日本の国益になると信じているからこそ、心を奮い立たせることができるのです」
――そのような利他の心を持つには?
「〝志〞を抱くことですね。よく言うんですが、夢というのは自分に対すること。でも〝志〞は社会に対して願う信念です。これからの日本を担う子供たちには、この〝志〞を抱く重要性を伝えていかなければなりません」
――〝志〞は40〜50代にも必要ですよね。
「もちろん。これまでは自分や家族のために頑張ってきたと思いますが、これからは若い世代の人たちを信じてバトンを渡し、良きメンターやファシリテーターとして彼らを支えていくべきで。今の若い者はダメだ、なんて言っていると、社会から取り残されますよ…。さらに地域や社会、世界の人々が幸せになるために、残りの人生を捧げることができれば、今世に生まれてきた役割を果たせるのだと思います」
同士が著した、壊れかけの資本主義を救う道が描かれた未来を示す指南書
ノーベル平和賞を受賞したムハマド・ユヌス博士と、ソーシャル・アントレプレナー達が語る「三つの社会問題がゼロになる日」。佐々木氏とムハマド氏は以前から親交があり、3 月の出版記念講演では佐々木氏も登壇。教育の観点から社会課題を解決する方法について講演を行った。「ムハマド氏は“ 志”に共鳴し合う同志。人類の目指すべき未来について議論を重ねていきます」