CAR & BIKE
2025.04.18
【中古ジムニーDIY】テールランプが点灯しない緊急事態!原因を探りながらセルフメンテしてみた
旧型ジムニーを購入し、約80万円かけてカスタムした筆者。順調に乗っていたある日、ストップランプとバックランプが切れているとの指摘を受けました。早速、カバーを外して点検したところ前オーナーの妙な処置を発見。なぜこうなったのかリサーチし、原因を探ってみました。
メンテナンス開始!


おそらく原因は電球切れか接触不良なので、まずは電球が切れていないか、状態を見てみました。結果は左のストップランプが点灯しないのみで、バックランプは点灯しています。

メンテナンスの方法は電球の交換か、電球の接点を磨いて接触を良くするという2点。カバーを外してみてみると、ストップランプ非点灯の部分は電球が切れているようでした。電球の接点も白く変色しており、ついでに全部の電球を外して接点の状態をチェックしてみました。


右側をチェックしてみると電球は切れていないものの、ストップランプの接点が黒ずんでおり、バックランプは赤いサビのようなものが付着していました。またバックランプのそばに塗られた接着剤は、おそらく前オーナーが塗ったもののよう。こちらも含めて接点を磨くことにしました。


今回メンテナンスのために購入したのは、12V21/5Wの電球と#400の耐水ペーパーです。電球メーカーの適合表を見てどの電球を買えばいいか調べることができました。

電球は交換するだけで完了なので、とにかく接点を耐水ペーパーでぐりぐり磨くのみです。奥の点が接点なのか周りも接点なのかわかりませんが、届く部分はきれいになるように作業を行いました。確認のため電球をはめて点灯させると腐食がひどいバックランプが点灯しなくなりました。

どうやら接点はバネで前後する仕組みのようで、腐食したバックランプはこの飛び出して電球と接触する動きが渋くなっている模様です。これはどうにもならないので、腐食部分を磨いて引っかからないように掃除しました。

交換完了しました。かなりストップランプが明るくなり、バックランプも接触が良くなったようで、安定して点灯するようになりました。点検して疑問だったのが、同じ環境にあるのに状態にバラつきがあること。リサーチしてみると接点にある腐食の多くは「酸化被膜」というもので、これが通電を妨げるようです。
さまざまな要因がありますが低い電圧で入力があると発生しやすいそうで、それを示すようにウインカーの接点は両側ともきれいでしたが、点灯が多いストップランプ部分は被膜が多く付いていました。
さまざまな要因がありますが低い電圧で入力があると発生しやすいそうで、それを示すようにウインカーの接点は両側ともきれいでしたが、点灯が多いストップランプ部分は被膜が多く付いていました。

ただ右側のバックランプに関しては明らかにサビであり、これは塗られた接着剤で隙間が生まれたり、接着剤を伝って水が入りやすくなったことが原因となっていそうです。他のジムニーでもサビが発生することもあるようなので、構造上の問題やカバーの劣化の可能性もあります。今回は改善を目指して接着剤は除去しました。
今回の修理を通じてクルマに対する知識がさらに広がりました。これからは日々の点検を欠かさないようにしていきたいと思います。
今回の修理を通じてクルマに対する知識がさらに広がりました。これからは日々の点検を欠かさないようにしていきたいと思います。
取材・文/田中一馬