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【整備録】ジムニーのブレーキの異音とすべりがひどい!点検修理してみた結果

【整備録】ジムニーのブレーキの異音とすべりがひどい!点検修理してみた結果

愛車JA22Wジムニーのブレーキの異音とすべりを感じて、友人の整備士さんに点検してもらいました。ブレーキは心情的にも怖いので、事故を起こす前にすぐ直さなきゃ。今回はどのようなトラブルだったのでしょうか?

足回りの異音とブレーキのすべりの原因を探る

今回の修理の経緯はブレーキが滑る症状から始まったものでした。もともとブレーキの効きが悪いクルマでしたが、踏んだ後に滑るようになってしまいました…。さらに点検を待つ間、フロントから「シャリシャリ」異音がするようになる事態に。ブレーキパッドが減っているだけかと思ってブレーキを開けてみると…。

ブレーキを点検してみると偏減り、そしてオイル滲み!?

まずはフロントのディスクブレーキをチェックしたところ、ブレーキローターがかなり削れていて、パッドは偏った減り方をしています。点検の結果、異音の原因はキャリパーのスライドピンの動きが悪くなっていたためでした。
スライドピンはキャリパーを水平に動かすためのガイドの役目を担っていて、2点ある片方のピンがグリス切れで動きが悪くなり、ブレーキパッドが偏った当たり方をしていました。結局フロントのディスクブレーキはブレーキパッド、ブレーキローターの交換、そしてスライドピンのグリスアップとなりました。
リアの方はというと、ホイール周辺にのみオイルのようなものが染み出しているため、ドラムブレーキを開けたところ、どこからかオイルが漏れてブレーキシューにオイルがしみ込んでいました。ブレーキのすべりの原因はオイル漏れが原因であり、匂いや状況からデフオイルがブレーキまでつたってきていたことが発覚。

デフオイル漏れの原因は、シャフトとブレーキの境目にあるオイルシールの劣化によるもので、シールの交換にあたってブレーキシュー、ホイールシリンダーも交換をすることになりました。

発注したパーツたち

今回発注した交換パーツは、フロントのブレーキローターとパッドは「DICXEL」をセットで購入。価格は8624円でした。この辺りのメーカーについて全く分からないので、整備士さんに聞きながら有名なメーカーであるか確認しつつ注文しています。
リアのホイールシリンダーは「Miyaco」のもので、1万5730円。こちらもブレーキ関係のメーカーで有名なところのようです。見えない部分だけど渋くて良さそう。
ブレーキシューは「akebono」のもので、5324円。ブレーキ専業メーカーで、公式HPをチェックしたところブレーキに関する読み物がたくさん掲載されていて、とても勉強になりました。こちらも職人魂を感じさせる雰囲気が最高です。筆者は国内メーカーを積極的に使いたいと思っているので、これらのパーツが搭載されたジムニーの仕上がりが楽しみです。

修理完了でも定期的にパーツ交換や点検したほうが良さそう

パーツ交換及びグリスアップなどのメンテナンスが完了しました。作業中の話を聞いてみたところ、フロントのローターが固着して取れずに苦労したり、リアのデフオイル漏れは片側だけではなく、両側漏れていたので、それなりに整備の手間がかかりました。
整備士によると、このジムニーはリアブレーキに流れるフルードの絶対量が少ない構造になっているため、構造上制動力が低そうだということも言っていました。中古車だからブレーキが効かないのかと思っていたけど、このクルマ自体元々高い制動力ではなさそうです。実際に乗ってみたところ、ブレーキパーツを交換してもすべりが無くなっただけで、制動力が格段にアップすることはありませんでした。

このあたりのメンテナンスは今回のように症状が出ないとわからない部分なので、定期的にパーツ交換や点検したほうが良さそうです。また修理やカスタムの機会があったら記事にしたいと思います。
取材・文/田中一馬
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