TRAVEL
2025.06.29
【秩父ドライブ】自然が迫るループ橋とダム探訪~清流・中津川渓谷を巡る
奥秩父の清流・中津川渓谷を目指してドライブ。途中にある巨大ループ橋とダムも楽しみに、ジムニーを走らせます。そしてクルマを降りると、そこには自然と人工物の交わる地点がありました。
人工物のスケールと自然の融合に心躍る巨大ループ橋と巨大ダム

国道140号線を中津川溪谷方面に向かうと見えてくる、巨大な建造物。巨大ループ橋である雷電廿六木橋(らいでんとどろきばし)と滝沢ダムです。
雷電廿六木橋は国内にあるループ橋の中でもデザイン性の高さから評価が高く、さらにこのループ橋と滝沢ダムが隣接している姿は圧巻。
雷電廿六木橋は国内にあるループ橋の中でもデザイン性の高さから評価が高く、さらにこのループ橋と滝沢ダムが隣接している姿は圧巻。

滝沢ダムの下に駐車場があるので、歩いてダムを見に行ってみました。間近で見るとスケールの大きさに圧倒されます。滝沢ダムは洪水調節や水道用水の確保、水力発電を目的に建設されていて、秩父をはじめ埼玉県の住民にとって大きな役割を持つ施設。
駐車場からダムまでの短い距離に、たくさんの鳥や動物の痕跡を見かけました。ここが自然に囲まれた中に造られた巨大人工物であることがわかります。
駐車場からダムまでの短い距離に、たくさんの鳥や動物の痕跡を見かけました。ここが自然に囲まれた中に造られた巨大人工物であることがわかります。

雷電廿六木橋にある駐車場からの眺めは、山間にゆったりとした長いカーブの橋がかけられているのが確認できます。この橋はダム建設による道路の水没に対応するため、付替道路として建設されたものだそう。
一般的にループ橋は高低差がある場所に対応するために造られるもので、雷電廿六木橋はダムの上下流約125mの高低差を結ぶ橋となっています。
一般的にループ橋は高低差がある場所に対応するために造られるもので、雷電廿六木橋はダムの上下流約125mの高低差を結ぶ橋となっています。

橋の上を走行していると、ダムの上部を平行に見ることができます。ダムの巨大スケールを間近に見た後だったので橋の高さをより実感することができました。
奥秩父の清流・中津川溪谷と人気の無い林道が

少し先へ進むと、美しい流れの中津川溪谷にやってきました。中津川は赤茶色の石が目立つ景観となっていて、エメラルドグリーンの水の色とのコントラストがとても美しい川。紅葉の時期にはたくさんの観光客が訪れる名所ですが、梅雨時期の平日に人はいません。

自然が色濃く残るエリアで、今回訪れた地図に無い川沿いの林道(遊歩道)は、苔むしていて倒木が多くみられました。注意して歩く必要がありますが、人気がなく自然が豊かな場所はなぜか魅力的に感じます。

この林道を歩くと、落石をよく見かけます。この道には巨大な岩が転がっていて、とても怖かった。落石は一般的に春と秋に多いらしく、特に春は雪解けにより落石が発生しやすくなっているそうです。

さらに上流部にある中津川林道(現在は通行止め)には、もっと自然を感じられる景色があるはずです。キャンプ場もあるようなので次回は渓流釣りキャンプを楽しみに、またこの地に来たいと思います。
取材・文/田中一馬