TRAVEL
2025.06.19
【涼を求めて】林道ドライブ!奥武蔵グリーンラインの顔振峠~龍穏寺を巡る
秩父山系の尾根沿いを走る、奥武蔵グリーンラインへ。ここに涼しさと美しい景色を求めてドライブに来ました。顔振峠には広がる絶景、そして苔むした龍穏寺がある人気のコースを追ってみましょう。
国道299号線から奥武蔵グリーンライン~顔振峠へ

気ままなドライブを楽しむために秩父方面に向かって国道299号線を走る! 今回は299号線に沿って存在する自然豊かなドライブコース、奥武蔵グリーンラインの林道から顔振峠を目指します。
国道のトンネルを抜けて顔振峠の文字が出てくると、右折したところから林道がスタート。
国道のトンネルを抜けて顔振峠の文字が出てくると、右折したところから林道がスタート。

この日はまだ6月ですが、夏のような暑さの日。焼けるようなアスファルトの国道から、ハンドルを切って林道に入ると、開けた窓からは涼しい風が入り、とても気持ちが良い。
顔振峠で満喫する絶景スポット

峠道を走り、集落を抜けると顔振峠にある茶屋が見えてきました。道沿いには数台のクルマが停まっていて、数人のドライブ客やライダーの姿があります。

この道の先にも峠が連なって、終点の定峰峠まで続いています。奥武蔵グリーンラインは所々で分岐して下りられるようになっているので、さまざまなルートや景色が楽しめるのも魅力のひとつ。

顔振峠の景色はどこまでも美しく、このルートが人気である理由がわかります。
国道からふと入っただけで、自然豊かな景色が楽しめる顔振峠。その名は奥州に逃れる源義経がこの峠の景色を振り返りながら進んだということが由来のひとつとされています。
国道からふと入っただけで、自然豊かな景色が楽しめる顔振峠。その名は奥州に逃れる源義経がこの峠の景色を振り返りながら進んだということが由来のひとつとされています。

茶屋の席からも良い景色が見られそう。食事や飲み物を楽しんでのんびりした時間を過ごすにはピッタリの場所ではないでしょうか。
さらに林道を走り、ひっそりと苔むす龍穏寺へ

林道をさらに走って越生町にある龍穏寺へ向かいます。鎌倉にあるような苔むした寺があることをSNSで知り、来てみると雰囲気ある石畳が敷かれた参道がなんとも素敵。

この寺は江戸城を築いたといわれる関東で有力の武将、太田道灌ゆかりの寺となっています。文武両道で建築の知識に長けていたからか、境内にある建物が美しい。
寺のそばには渓流が流れ、山に囲まれた場所のいたる所に苔が生い茂っているのも、良い雰囲気となっています。
寺のそばには渓流が流れ、山に囲まれた場所のいたる所に苔が生い茂っているのも、良い雰囲気となっています。

敷地には太田道灌の像や墓も建てられていて、武将が存在していた歴史に触れることができます。
越生町は個人的になじみ深い場所ですが、昔は立派な武将が存在していたことを知ると一層感慨深いものがありました。
越生町は個人的になじみ深い場所ですが、昔は立派な武将が存在していたことを知ると一層感慨深いものがありました。

たまたま見かけた情報をもとに顔振峠~龍穏寺へのドライブをしてみましたが、行き慣れた場所にもまだまだ知らないスポットがあることを改めて実感しました。また心が動かされたスポットを目指して、ドライブに行きたいと思います。
取材・文/田中一馬