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【秘境への道】昭和の廃線レールが残る入川森林軌道を目指して探検

【秘境への道】昭和の廃線レールが残る入川森林軌道を目指して探検

秘境を目指して埼玉県秩父市の大滝村へ。廃線レールが残る林道に向かうため、ジムニーを走らせます。その後は徒歩で入川森林軌道に入っていく探検です。

だんだんと狭くなり不安が募る秘境への道のり

今回は埼玉県秩父市大滝にある秘境・入山森林軌道を目指してやってきました。その秘境は国道140号線を逸れたこの林道の先にあるので、まずは駐車場を目指します。しかし、いきなりすれ違い困難なダートが続き、出だしから少し不安。
しばらくすると管理釣り場の駐車場に到着。釣り場利用客でなくても500円で駐車することができました。
トラウトオン!入川
所在地/埼玉県秩父市大滝5712-3
TEL/0494-55-0809
営業時間/9:00~16:00

クルマを降りて徒歩で涼しい山中を歩き続ける

ここからは徒歩で移動。この付近一帯は東京大学が所有する演習林となっていて、ところどころにそのことを示す看板が立てられています。この日も学生らしきハイカーと数組すれ違いました。
木々に囲まれた林道は涼しく、30度越えのこの日でも快適に歩くことができます。下を流れる渓流も美しく非常に魅力的な場所です。
歩き続けると入川森林軌道(別名:東京大学演習林軌道)への分岐点が現れました。この先は渓流沿いを歩くルートになっているよう。ちなみにこの入川森林軌道は崩落が多いとされる場所で、周囲に注意して歩きます。
この時も2.2㎞先に路肩の崩落ありの表示がありました。道幅も狭いので少し怖い。

ついに辿り着いた秘境・入山森林軌道

分岐から少し歩くと急にレールが現れます。ここが目的地の入山森林軌道。このレールは昭和23年から昭和45年の間だけ使用された木材運搬用のトロッコのレール。こういった道は一般的に森林軌道と呼ばれ全国各地にあったようですが、そのほとんどが姿を消している。この入川森林軌道はその名残が見られる貴重な場所なのです。
限られたスペースにこのような設備を建設した当時の作業員の苦労が想像できます。レールの下は10mほどの谷になっていて、単純に降りるのも難しい場所。渓流釣りの下見も兼ねて崖下を確認していましたが、思った以上に険しい環境になっています。
今回は崩落があり、すでにレールも確認できたので、入渓できるポイントを見つけたところで引き返すことにしました。この先には赤沢出合という川の合流地点と、荒川の起点となる碑が建てられた場所があります。林道には普通では観られない「秘境」を感じさせる場所があるので、今回も冒険心をくすぐられる旅となりました。
帰りには以前寄ったことのある道の駅あしがくぼで冷やしうどんを食べて帰宅。暑い日だったので、のど越し良いうどんで締めることができて、楽しい一日でした。また魅力的な秘境を目指して冒険したいと思います。
取材・文/田中一馬
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