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【酷道ドライブ】秘境・十石峠の頂上に群馬の峰を見下ろす絶景があった

【酷道ドライブ】秘境・十石峠の頂上に群馬の峰を見下ろす絶景があった

長野での取材を終えた筆者は下道で東京方面へ向かうことに、目的は「酷道」と呼ばれる国道299号線、長野県佐久穂町~群馬県多野郡上野村をつなぐ十石峠をジムニーで走破すること。その先には予想外の景色が待っていました。

長野での取材を終えて国道299号線へ向かう

出発前、さわやかな風が吹く牧場で昼寝中の牛を見ながらソフトクリームを味わった後、国道299号線を目指します。途中、十石峠付近では酷道と揶揄される道を堪能するため、少し早めの出発です。
牧場沿いの直線道路を走っているとかわいい小鹿がトコトコ歩いているのを見かけました。なんてのどかな風景なのでしょうか。

佐久穂町から国道299号線を秩父方面へ向かい十石峠へ

佐久穂町を走り国道299号線を秩父方面へと向かいます。

ちなみにこの地点から逆方向へ向かうと、メルヘン街道最高地点の麦草峠に行くことができます。麦草峠は国道最高地点である渋峠に次いで標高が高く、メルヘン街道は高原ならではの景色が続く魅力的なルート。どちらへ向かっても損はない道です。

十石峠へ向かう峠道が始まる

徐々に緑が深くなり道幅も狭くなってきました。いよいよ十石峠の道が始まりますが、ここはれっきとした国道299号線。
確かに酷道と呼ばれるだけあって、すれ違い困難な道幅で路面も荒れています。しかし一番怖かったのは、道ではなく交通量が多い点です。普段は平日のこんな山道でクルマとすれ違うことは少ないですが、このルートでは数台すれ違う場面がありました。カーブミラーもほとんどないので、道より対向車のほうが恐ろしい存在でした。
無事十石峠頂上にある展望台に到着。細い道沿いにある、こぢんまりした展望台でかわいいです。
県境を示す標識がいい雰囲気。ここからさらに埼玉県境を目指します。

予想していなかった絶景に出会う

群馬県側の峠道を走行していると、木々の隙間から絶景の気配が漂ってきました。どこかで景色が開けた良い場所がないか探していると、矢弓沢林道との分岐点に絶景ポイントがありました。

矢弓沢林道は通行止めが多い十石峠(群馬県側)の迂回ルートとしても知られています。
見渡す限りの山が広がり、長野で見て来たビーナスラインに負けないほどの絶景。鉄塔が何本か見えるものの手つかずの緑がひたすら続く風景は、これまで見たことがありません。
群馬県側の峠道はかなりワイルドな雰囲気が漂っていて、切り立った斜面が続くルートとなっていました。この峠道が長く続き、市街地にたどり着くまで結構な時間がかかりました。
峠道を降りて上野村を通過、さらに進むとようやく埼玉県境の看板が現れました。便利な高速道路で移動すると、県境の看板にあまり目を止めませんが、時間がかかる下道で来ると、達成感を感じさせてくれます。
小鹿野町のコンビニで地元の戸田乳業が販売している戸田コーヒーで乾杯して、この旅は終了。いつも目的地まで高速道路で行っていましたが、下道で行くと予想外のスポットに出会えることがわかりました。今後は下道での移動も視野に入れて、まだ見ぬ秘境や絶景を追い求めて取材を重ねていきたいと思います。
取材・文/田中一馬
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