CAR & BIKE
2018.09.18
[九島辰也のDRIVEN MADURO]移動する高級リビングが身近になって登場!前編
今年1月に発表されたベンテイガのV8モデル。秋のデリバリーを前に
それを英国で試乗。聖地クルーの工場見学を含め、いま一度ベントレーの
魅力を検証してきた。ディープなベントレーワールドとはいったい……。
Bentley Bentayga V8
Driving
ベントレーがグローバルで売れています。昨年の販売台数はなんと1万1089台。EU圏、北米、中国、中東でかなり数字を稼ぎました。
でもってその立役者になったのがこのベンテイガ。クラス初のSUVですからね。
ウルスやカリナンが後を追っても一日の長があります。
とはいえ、この先それほどのボリュームが見込まれるかどうかは不明。というのもベンテイガの値段は2786万円。いくらSUVブームとはいえ買う人は限られます。それじゃ! てことで登場したのが、このベンテイガV8。なんと価格は2000万円切りの1994万6000円。もちろ
ん高額ですが、新型カイエンターボが1855万円ですから、それなりにターゲットは広がりそうですよね。
ということで、秋の日本デリバリー開始の前に英国でテストドライブをしてきました。ルートはベントレーのお膝元クルーからコッツウォルズ。その翌日のロンドンまでとなります。
608psを発揮する6リッター12気筒と550psの4リッターV8ツインターボの違いは、サーキット走行でもしない限り違いはわからず。
ですがパワーウェイトレシオを鑑みればV8の高い性能は想像していただけるでしょう。ドーンという加速の後ヒラリヒラリと向きを変えてコーナーを駆るのですから目がテン。コンチGTで世に知らしめたスポーツカーブランド、ベントレーの味は健在です。
そして車内を覗き込めば英国車らしいジェントルな世界。これはもう移動する高級リビングです。本物の大人のクルマをお探しの方、必見でっせ!
あらゆるシチュエーションに
対応するデザイン

都市はもちろんシャトーや田園風景にマッチするのがベンテイガの魅力。
郊外ではサイズも気にならない。
新世代ベントレーは
ハイテクの宝庫と化す

ベンテイガからそれは解消された。
2つのメーターのセンターにある液晶モニターを含め最新のデジタルデバイスが搭載される。
もちろんApple CarPlayにも対応。
スマホでしたいことをセンターにある
インフォテイメント画面で操作できる。

クラシックとモダンの融合がここにある。

匠の技が車内各所にちりばめられる。
デザインで大切なのは
ファミリーの一員であること

第一にひと目でベントレーの一員であることがわからなくてはならないこと、
それとSUVとしての力強さをアピールする必要があったという。
大径ホイールもそのひとつ。
ベンテイガは見事それを具現化した。
スペックを並べるともはや
2シータースポーツカー

それをベントレー流に味付けしたものだ。
最高出力は550ps、最大トルクは770Nmを発生させる。
最高速度は290km/h、0-100km/h 加速4.5秒はさすがだ。
ギアボックスはZF 製8速AT。4WDのトルク配分は前40、後60の割合となる。

どれもスーパーカーレベルの数値。走りがド級なのは言わずもがなだ。