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有名店のテイクアウトメニュー連載第25回 東京・下北沢/カレー「般°若(パンニャ)」

有名店のテイクアウトメニュー連載第25回 東京・下北沢/カレー「般°若(パンニャ)」

新型コロナ感染症が心配で家族で外出して食事はちょっとまだまだ心配という方、多いですよね。そこでおすすめなのが、グルメ有名店が始めたテイクアウトメニュー連載。グルメ通として知られている食作家の園山真希絵さんが実際に食べてレポート。女性ならではの視点でチョイスしたお店は、ママや子供たちの味覚にも間違いなし! 第25回目は下北沢にある「般°若(パンニャ)」です。

一度に3種類のカレー(カツカレーも含めて)を食べても全く胃もたれせず、むしろまだまだ食べたいと思える下北沢のカレー店「般°若(パンニャ)」さんに出逢って約10年。伺うたび、お腹いっぱい食べても、食べ過ぎ感も罪悪感もなく、至福の“満福"が体全体に染み渡るんです。おそらく他の「般°若(パンニャ)」ファンの方も私と同じ想いを抱いてらっしゃるはずです。


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ちなみにお店のオーナーはカレー愛に満ちた博学俳優の松尾貴史さん。間違いなく松尾さんの「気」と「愛」がカレーに宿り、その気愛がカレーの美味しさと共にゲストを魅了しているんだろうと。


ちなみに、「般°若(パンニャ)」というネーミングの正体は、、、インドの古代の言葉で、「叡智」「知恵」を意味し、この言葉を雅号にしていた能面の職人・般若坊が、女性の鬼面を得意としたことから、般若の面という呼び名が定着したとのこと。怖い意味はなく、至って明るく楽観的です。


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そんな店名も名物のように思えますが、こちらのカレー自体の名物は「マハーカツカレー」。真っ黒な衣に身を包んだカツカレーです。ターメリックライス(麦ご飯入り)に、ブラックカツとレッドカラーのカレーというビジュアルは、見た目からしてインパクト大ですが、マハーは「偉大」という意味を持つため、まさにその名の通り、偉大なカレーなんです。


なんでも、松尾さんが通い詰めていた大阪の豚料理店「涿屋」さんから特別にイカ墨パン粉を仕入れてらっしゃるそうで、パン粉自体はお店スタッフさんが揉んで細かいクリスピー状にされ、揚げた油が全体にまとわりつかず、カラッとサッパリ揚がっているのも特徴的です。また、豚ロース特有の旨味にイカ墨のコクが隅々まで行き渡り、より一層豚肉の良いところを引き出し、驚くほど軽い口当たりなんですよね。


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マハーカツカレー1540円。

そのカツの相棒であるレッドカレーは、名物「マハーカツカレー」と肩を並べる人気メニュー「チキンカレー」のルー(小麦粉不使用なので、ルーではなく、グレービーです)がベースとなり、南インド風のカレーに仕上げられています。ただシャバシャバ系が特徴の南インド風ですが、こちらは地味深いカレーグレービーです。


南インドスパイスの他に、スリランカのものも使用され、玉葱・バター・ガラムマサラ・ブレンドスパイスがメインとなってますが、医者いらずの薬膳カレーだなぁって思います。


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ベジまめカレー1150円と羊とひよこ豆のキーマカレー1180円と本日の限定カレー1350円withピクルス煮卵150円&パクチー山盛り300円&野菜のピクルス150円。

「チキンカレー」と「マハーカツカレー」以外にも、「ベジまめカレー」や「ササミカツとベジまめカレー」「ひよこ豆と羊のキーマカレー」「セイロンミックス(野菜カレーと羊のキーマのハーフ&ハーフ) 」「セイロンミックス(ベジまめカレーと羊のキーマのハーフ&ハーフ) 」「限定メニュー」等、個性豊かなカレーの精鋭達が揃ってますが、その他にも、ピクルス煮玉子」はビックリ仰天な逸品ですから、是が非でもカレーと共に味わって頂きたいです。


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チキンとキーマのカレー1380円。

食いしん坊すぎる私は、「マハーカツカレー」や「ハーフ&ハーフカレー」に、限定カレーもプラスして、さらに、「ピクルス煮玉子」と「パクチー山盛り」を追加トッピングしちゃいますが、とにかく欲張って食べても、完食後は清々しさに包まれるという、カレー界のヒーリングエステサロンでしょうか(笑)


まだまだ書きたいことが山のようにあり、キリがない「般°若(パンニャ)」さんですが、体がポカポカになるスパイス使いといい、昆布と椎茸ベースで隠し味に梅干しが使われている野菜カレーといい、どこをどうとっても圧巻のひと言。申し分ないぐらい体想い要素もふんだんに含む「般°若(パンニャ)」さんメニューがテイクアウトもできるなんて最高じゃないですか。


しかも、お手軽に「般°若(パンニャ)」風スパイスカレーが出来るスパイスキット(新鮮なスパイスを1つ1つ封入)やレトルトカレーも購入できる「パンニャ商店」というECサイトも誕生なさったので、お店に行けない方にも朗報です。


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スパイスキット750円。

これまで数々のカレーを食べてきた私ですが、これほどまで世界を旅したような芳潤カレーは他に類をみない気がします。インドが編み出した温度調節の知恵×中国の漢方薬原料×日本の「和」の融合+松尾さんの愛あるユーモア+スタッフさんの心意気が作り上げた最高食。


華麗に歳を重ねる(加齢)ために食べるべき「般°若(パンニャ)」さんカレーです(^^)


東京・下北沢/カレー
「般°若(パンニャ)」

Data
☎︎03-5422-8351
東京都世田谷区北沢2-33-6スズキビル1階
営業/月・木~日11:30〜15:30LO、17:30〜21:30LO
火9:00〜11:00、11:30〜15:30LO、17:30〜21:30LO
定休日/水曜


業界グルメ通・園山真希絵さん
紹介制飲食店「そのやま」経営者。自ら厨房に立ちながら、ゴーストレストランも手がけ、雑誌やTV出演・著書本出版・商品開発・講演会・料理教室や、メンタル心理カウンセラー・食育アドバイザー・ベビーシッター・六次産業・全国各地の親善大使も務める。YouTube「正義の味塊YouTube」、Instaglam「正義の味塊のインスタ」公開中。


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