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暖冬もこれで間違い無し!? 行き先別で考える、クローゼットの中のアウター戦略

暖冬もこれで間違い無し!? 行き先別で考える、クローゼットの中のアウター戦略

暖冬の影響もあって悩む、この冬のアウター選び。行き先や過ごし方を基準に、クローゼットにある服で現実的な防寒を考えてみました。

なぜ暖冬だとアウター選びが難しい?

例年に比べて暖かいと言われるこの冬、実際には日によって体感が大きく異なります。さらに日中は軽装でも問題なくても、朝晩は冷え込み、行き先によっては思った以上に寒さを感じることも。

こんな冬に悩ましいアウター選び。分厚いダウンか、薄手のジャケットを羽織るのか。何も考えずに外出してしまうと、少し心許なく感じる場面もあります。
そこで、実際に筆者のクローゼットにあるアウターで、ジャケットの作りから見た防寒性を3パターンに整理しました。どんな冬時間にちょうど良いのかを、行き先のイメージとともに考えていきます。

パターン① 海沿い散歩から街中まで幅広い、コーチジャケット

この冬、最も出番が多い中綿やダウンを入れないジャケット。防寒というよりも、風を防ぎ、体温を逃がしすぎないための1枚と考えると分かりやすいかも。
このデサントのDAYSコーチジャケットは、裏地がメッシュになっていて、蒸れにくさと軽さを重視した作りです。
表地はコットンライクなので、ほどよいシワ感とハリのある素材。スポーティーすぎず、街にもなじみます。撥水や防風といった基本性能が高いので、歩いている間は快適、暑ければ前を開け、寒ければ中に着込むといった調整がしやすくて重宝しています。
海沿いの散歩から、街中を移動する時間が長い日まで、この軽さがちょうど良く感じられます。中に何も入っていないからこそ、インナー次第で対応できる幅が広く、この冬には頼れる存在になっています。

商品名/DAYS コーチジャケット
素材/表地:ポリエステル57%、複合繊維(ポリエステル)43%、裏地:ポリエステル、ピスネーム:合成皮革(ポリウレタン樹脂加工)
カラー/カーキ
着用サイズ/XO
⚫︎デサントジャパン

パターン② 冷え込む日もクルマ移動が多いなら、クルージャケット

何も入っていないジャケットでは少し寒く感じるものの、本格的なダウンを着るほどではない。そんな微妙な気温の日にちょうど良い、このダウン切替クルージャケット。
このマンシングウェアのジャケットは、胴まわりを中心にダウンを使用しつつ、袖まわりなどはポリエステル素材でまとめられています。
中わたにはダウンをベースにしながら、軽さと扱いやすさを考えられた配分がされていて、着た瞬間から重さを感じにくいのが特徴。全体はシェル構造のため、風も防いでくれるため、見た目以上に体の芯が冷えにくくて助かっています。
ゴルフウェアとして有名なマンシングウェアは、動きやすさを前提にした作りなので、体を動かす場面でも着心地のストレスが少なく感じます。朝晩の冷え込みを感じる日や、クルマで移動しながら食事に出かけるような一日にも、このバランス感がちょうど良い感じ。軽さと暖かさの間を狙った一着として出番の多いですね。

商品名/ARTECH SHELLダウン切替クルーJKT
素材/本体表地・裏地:ポリエステル100%、中わた:ダウン76%、ポリエステル16%、フェザー8%、袖下・脇切替部 表地・裏地:ポリエステル100%、袖口・裾部:ポリエステル85%、ナイロン10%、ポリウレタン5%
カラー/ML00(マルチ)
着用サイズ/LL
●MUNSINGWEAR

パターン③ 山頂にいても安心な、ダウンジャケット

寒いとはっきり分かっている日には、やはりダウンが安心。特に長時間屋外にいる予定がある場合や、立ち止まる時間が長くなる日は、防寒性能を優先したダウン一択。
このジャケットは、高品質な日本製ダウンを使ったデサントの「水沢ダウン」初期モデルとしてロングセラーを続ける「アンカー」。見た目こそベーシックですが、ディテールの作り込みを見ていくと、かなりハイスペックであることが分かります。
フロントには二重構造のジッパーが備えられ、開け方の調整次第で暖かさと通気のバランスが取りやすくなっています。着たまま動いたり、長時間動かずに過ごす場面まで想定して作られているのが大きな特徴です。
フードはスナップボタンで固定でき、首元まで包み込む設計。風が強い場面でもバタつきにくく、視界や着心地を損なわずに防寒性を高めてくれるので、どんなに寒い日でも大丈夫。
こうしたディテールの数々が「ただ暖かい」だけでなく、「寒さの中で落ち着いて過ごせる」ダウンに仕上がっています。山頂で初日の出を待つ時や、初詣、冬の屋外イベントなど、寒さが確実に予想される外出には迷わず選びたくなる一着です。

商品名/水沢ダウンジャケット アンカー
素材/表地:複合繊維(ポリエステル) 100%、内衿:アクリル70%・毛30%、裏地:ポリエステル、中わた:本体 ダウン90%、フェザー 10%、脇身頃・袖下:ポリエステル 100%
カラー/ブラック
着用サイズ/XO
⚫︎デサントジャパン

暖冬では「一番暖かい」より「ちょうど良い」を選びたい

この冬はアウターの正解が1つに定まりません。だからこそ大切な「どこへ行き、どんな時間を過ごすか」。

風を防げれば十分な日もあれば、少しの中綿があるだけで快適さが大きく変わる日もあります。そして、寒さが確実な場面では、迷わず本格ダウンに頼る判断も。

クローゼットにあるアウターを、役割ごとに整理しておくと、その日の行き先に合わせて自然に選べる。それだけでこの冬はずっと過ごしやすくなるはずです。

取材・文/SYURI
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