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MADURO STYLE第92回/子供の頃の憧れを詰め込んだ、秘密基地&キャンプな平屋建て②

MADURO STYLE第92回/子供の頃の憧れを詰め込んだ、秘密基地&キャンプな平屋建て②

前回に引き続き、静岡県富士市にあるFさん家族の「仕掛けをいっぱい詰め込んだ」平屋建てをリコメンド。今回は、設計者であるMADURO STYLE総合プロデューサー兼納得住宅工房の久保代表が設計者目線で、MADURO大久保総編集長と一緒にFさん邸の「仕掛け」をひも解いていきます。
久保代表曰く「Fさんの希望は、とにかく普通じゃない、秘密基地のような仕掛けのある家。洞窟のような内観と、周囲が緑で囲まれた明るいガーデンのある外観で、陰陽を出しました」と。黒とグレーをベースにした秘密基地のような洞窟的な内観の「陰」。そして、真っ白な外観にキャンプやバーベキュー、焚き火ができる今施工中のアウトドアガーデンを組み合わせた「陽」。それは、子供の頃の夢を詰め混んだ「トムソーヤの家」現代版のようでした…。

大久保 Fさん邸を拝見してきました。洞窟を思わせる、「仕掛けが溢れる」個性的すぎる家に、とてもワクワクドキドキ心揺さぶられました。

久保 最初は2階建てを希望されていました。しかし、割安な価格で2区画分の土地を購入できたということで、「洞窟のような空間」を希望されていたので、平屋建てをご提案いたしました。平屋建ては、広い土地があるからこその開放的でラグジュアリーな仕様ですが、子供にとっては階段のある2階や3階建てが好きなんですよね。そこで、子供の頃夢見た秘密基地の感じを出すために、屋根裏的な中2階や隠し部屋的な収納小部屋も作りました。Fさん本人はもちろん、子供たちが喜ぶ「仕掛け」も満載です。

大久保 取材にお伺いした時も、3人の子供たちは、中2階の畳み部屋で秘密基地のように楽しんでいました。丸い窓も効いていました。そういえば白を使わないダークトーンな内装に、窓が少なめ、というところも「洞窟」を意識して設計されたのでしょうか?

久保 はい!そうです。一面窓にした光いっぱい溢れる開放感のある空間も人気が高いのですが、一方で最近はこのような個室感や個性を求める家創りも増えてきました。白を一切使いたくないというリクエストも面白いですよね。実はグレーの壁や天井は単色ではないことを気付かれましたか? 

大久保 そういえば、壁と天井が入り混じる部分を見ると、現代アートのようにグレーのトーンが変わっていました。グレーが何色か使われていましたね!

久保 グレー単色だけだと空間がのっぺりして、単なる施設的な無機質になってしまうんです。「暗さ」だけが際立つんです。そこを、微妙にグレーのトーンを変えることで、空間に変化をつけました。わかりやすく言えば、よくファッションでも単色コーデってありますが、グレーや茶系の単色でもトーンや素材を変えることで、お洒落上級者に見えますよね! こんな感じで色や素材をほんの少し変えることで、無機質なネガティブ感が消えて、ポジティブに転換されて秘密基地の様なワクワク感が際立つんです。

大久保 納得です! センスある仕掛けですね! まさに久保代表のならではの設計デザイン。ウェルビーイングなテクニックですね。ところで、あの家のベースはMADURO STYLEのセカンドライン「Groovin'(グルーヴィン)」だとお聞きしました。

久保 そう、ベースは「Groovin'」なので、壁は漆喰の塗り壁ではなく、基本クロスなんです。でも、壁の一面には、イタリア直輸入の塗り壁「ユーロスタッコ」を使ったり、無垢のフローリング、イタリア製の重厚なハイドアなどMADURO STYLEの仕様も盛り込んでいます。洞窟的な仕様と言っても、全館空調を採用しています。空気の巡りや温度をいつも最適化しているので、住み心地は洞窟のようではありません(笑)。快適性抜群です。納得住宅の中でも、かなりスペシャルな仕様満載です。

大久保 まるでジョルジオ アルマーニとエンポリオ アルマーニを掛け合わせて、デザインした感じですね! そんなハイブリッドもできるんですね! さらに家創りを個性的かつウェルビーイングにしてくれる、最善の一手です。選択肢も広がりますね。

久保 はい! 大手メーカーがやっているようなプレタポルテ((既製服)のような注文住宅ではありません。私たちは、お客さまの要望を120%満足していただくための、オートクチュールのようなオーダーメイドな家創りが信条です。できる限りのご要望にお応えしますので、何なりとご相談ください!
22畳あるLDK。ダークトーンで統一されていながらも、適材適所に様々な「仕掛け」があることに気付きます。
あえて荒々しい雰囲気に目地を際立たせたユーロスタッコの塗り壁も、秘密基地感満点。洞窟というコンセプトにピッタリとハマっています。
トイレの一面には、消臭能力の高い薩摩中霧島の塗り壁を採用。もう一面はデニムのパッチワークのクロス壁。トイレまでハイブリッド仕様です。
洗面所、脱衣所のみ白を用いたのは、奥さまのご意向。普段LDKからは見えないスペースだからこその選択。清潔感を感じさせるナイスチョイスです。
最深部に位置する主寝室も、あえて6畳と狭めに設計。洞窟的な仕掛けと言っても、家族それぞれが各部屋にこもるのではなく、リビングにみんなが自然と集まってくる仕様です。
現在施工中の外構のテラス部分。テラスの手前側にはバーベキュースペースや焚き火ができるファイアーボールも設置。さらに広い芝を敷いて、プールはもちろんテントも張れるようになるとのこと。もうすぐグランピングスペースが完成し、子供たちが大喜びで家族みんなで楽しむ風景が目に浮かびます♡
納得住宅工房 代表取締役CEO
MADURO STYLE総合プロデューサー
久保 淳

1999年、納得住宅工房を設立。静岡県内にショールーム5店舗とモデルハウス3棟を展開。住宅、エクステリアに関する数々の賞を受賞。施主の感性や理想を引き出す設計提案、欧州のトレンドや伝統を取り入れた建材やオーガニック素材、ハイスペックな住宅性能をトータルコーディネートしたオーダーメイド住宅を年間150棟ほど手掛けている。アパレルショップ「ポルタロッサ」のオーナーでもある。
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