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【全国高校サッカー選手権】100回大会メモリアル!おさえておきたい注目チームを駆け足でチェック

【全国高校サッカー選手権】100回大会メモリアル!おさえておきたい注目チームを駆け足でチェック

年末年始からお正月にかけてテレビで観るスポーツと言えば、やっぱり高校サッカー。実は今大会が、第100回の大きな節目でもあるんです。この記念すべき大会で頂点の座を射止めるチームはどこ? 話題に乗り遅れる前に、ザザッと注目チームをおさらいしておきましょう!

青森山田(青森)

高校サッカー界の絶対王者、下馬評どおりの実力なるか?

高校サッカーファンに「今大会はどこが優勝しそう?」と聞けば、おそらく大半が青森山田の名前を真っ先に挙げることでしょう。

選手権では直近5大会中、4回決勝進出(うち優勝2回)。今年度はインターハイで優勝し、さらにJリーグの下部組織と高体連チームがしのぎを削るプレミアリーグEASTでも優勝を飾っています。まさにユース年代最強、圧倒的ラスボス感を漂わせているのが現在の青森山田です。
注目は10番ボランチの松木玖生選手。FC東京入りが内定しているゲームメーカーで、U-22日本代表に飛び級で選出された実績も。今大会の顔役とも言えるキーマンです。

はたして下馬評どおり、頂点まで上り詰めることができるかどうか。今大会は「青森山田が順当に優勝するか?」、それとも「青森山田を倒すチームが現れるか?」が、最大のみどころと言っても過言ではありません。

尚志(福島)

東北のタレント軍団、初制覇に向けて虎視眈々

選手権での最高成績はベスト4。染野唯月選手(現・鹿島)を擁して青森山田と3-3の激戦を演じ、PK戦までもつれた2018年度大会が記憶に新しいところです。今大会で12回目の出場ですが、いまだに決勝の舞台に立てていないのが不思議なほど、力のあるチームを毎年のように送り出してきます。
今年度はインターハイこそ初戦敗退(2回戦から出場)に終わりましたが、長丁場のプリンスリーグ東北では青森山田セカンドや仙台育英を抑えて優勝。選手権でも頂点を目指すだけの地力はありそうです。

注目はチェイス・アンリ選手。4枚の最終ラインを束ねる187cmのセンターバックで、10月に行われたU-23アジアカップ予選にもU-22日本代表として出場しています。

ちなみに筆者はチェイス・アンリ選手の名前を初めて耳にしたとき、元フランス代表ティエリ・アンリ選手の顔が真っ先に浮かびました(笑)。風貌は似ていませんが、将来の日本サッカー界を担う大器を予感させてくれます。

山梨学院(山梨)

巧みな試合運びで3度目の頂点狙う前回覇者

昨年度の選手権決勝では、PK戦までもつれ込んだ青森山田とのシーソーゲームを制して2回目の優勝を達成。決勝までの全6試合のうち1-0勝利が3試合、残りはいずれもPK勝ちという驚異的な粘り強さで11年ぶりの栄冠を手にしました。
チームの持ち味とも言える粘り強さは今年度も健在。県大会でも2度のPK戦を乗り切って全国出場を決めています。夏のインターハイは新型コロナウイルスの影響から不戦敗の扱いで出場を断たれてしまっただけに、集大成となる選手権では連覇への強い思いを見せてくれそうです。

静岡学園(静岡)

J内定4人を擁し、2年ぶり優勝も射程圏内

静岡学園と言えば元祖技巧派集団。第55回大会(1976年度)決勝、浦和南と大接戦の末に4-5で敗れたゲームは今でも語り草となっています。高い個人技をベースにドリブルとショートパスで攻め上がるスタイルは、時代と共に進化しながら今でも静学のトレードマークとなっています。

松村優太選手(現・鹿島)らを擁して臨んだ第98回大会(2019年度)決勝では、青森山田を相手に0-2のビハインドをひっくり返して劇的戴冠。鹿児島実業と優勝を分け合った第74回大会(1995年度)以来、2度目の優勝を果たしました。
再び各学年にタレントが揃った今年度はプリンスリーグ東海で優勝。しかしインターハイでは準決勝まで勝ち進むも、青森山田に0-4で完敗。選手権では青森山田へのリベンジと2年ぶりの優勝を見据え、決勝での再戦を期します。

ちなみに静学からは、古川陽介選手(磐田)、川谷凪選手(清水)、玄理吾選手(徳島)、伊東進之輔選手(北九州)がプロ入りを表明。出場チーム最多4人のJ内定者を擁するタレント集団の戦いぶりに注目です。

大津(熊本)

実力は証明済み、まずはベスト8の壁

選手権での最高成績はベスト8。過去17回の出場歴を誇り、常に優勝候補の一角に挙げられながら、あと一歩のところで上位進出を逃してしまう。そんなイメージが大津にはありました。

しかし、今年度のチームはどうやらホンモノっぽい。高校年代最高峰のプレミアリーグWESTでは、並居るJユース勢を相手に優勝争いを演じ「大津強し!」を印象づけました。そして3年ぶりの選手権出場をかけて臨んだ県大会では、4試合32得点、失点ゼロという圧倒的な強さを発揮。まさに「台風の目」と呼ぶにふさわしいチームです。
今年度はプロ内定者こそ出ていないものの(12月28日現在)、U-18日本代表候補メンバーの森田大智選手やGK佐藤瑠星選手など、要所にタレントを配置。鬼門となっているベスト8の壁を超えられれば、今夏のインターハイで敗れた静岡学園と準決勝で再戦する可能性もあり、注目を集めそうです。

令和3年度 第100回全国高等学校サッカー選手権大会

日程/2021年12月28日~2022年1月10日
会場/国立競技場(東京)、等々力陸上競技場(神奈川)、フクダ電子アリーナ(千葉)ほか
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