LIFE
2024.12.17
【ひと駅手前で降りてみる】新丸子駅から武蔵小杉駅の散歩で見つけた街の風情
いつものひと駅手前で降りてみる。筆者にとってそれは、東急線新武蔵小杉駅の手前「新丸子駅」。いつもは通り過ぎてしまう駅と駅の間には何があるのでしょうか?
ひと駅手前の途中下車でちょっと気分転換
いつもは東急東横線でみなとみらい線直通の元町・中華街行きに乗り、武蔵小杉駅で降りているのですが、今日はひと駅手前の「新丸子駅」で降りてみました。ちょっとした気分転換のつもりが、思いのほか面白い体験に。
街の歴史を感じる新丸子駅の魅力
改札を出た瞬間、街全体に漂う穏やかな空気感。昭和の趣が残る商店街にどこか懐かしさを感じます。歩道に並ぶ店のウィンドウには、パン店の焼きたての香りや、アイスクリーム店が目に飛び込んで五感が刺激されます。
ところで新丸子駅は、1926(大正15)年の開業。かつての駅周辺は農村地帯だったそうで、戦後の都市化でこの地域も住宅地へと姿を変えてきました。現在では、静かな住宅エリアと賑わいのある商業エリアがバランスよく共存しています。
駅名の由来は、この地域がかつて「丸子」と呼ばれていたことに関連しているそう。東急目蒲線(現在は、東急多摩川線)丸子駅(現在は、沼部駅)との混同を避けるため、「新丸子」と名付けられたのだとか。駅周辺には、古き良き街並みが残されており、再開発が進む武蔵小杉エリアに隣接しながらも、独自の情緒が漂う地域です。
駅名の由来は、この地域がかつて「丸子」と呼ばれていたことに関連しているそう。東急目蒲線(現在は、東急多摩川線)丸子駅(現在は、沼部駅)との混同を避けるため、「新丸子」と名付けられたのだとか。駅周辺には、古き良き街並みが残されており、再開発が進む武蔵小杉エリアに隣接しながらも、独自の情緒が漂う地域です。
駅の西口と東口には商店街が軒を連ね、地域の人々の生活を支えています。さらに2019年、新丸子駅と武蔵小杉駅をつなぐ高架下エリアに新しい商業施設「グルメストリート」がオープンし、街の利便性がさらに向上しています。
グルメストリートを発見
新丸子駅から武蔵小杉駅への道程でだいたい1/3くらい歩いたところに「グルメストリート」を発見。平日でも賑わいを見せるチーズ料理専門店やおでん居酒屋が軒を連ね、おいしい店と出会えます。
この日は開店前で人の流れがありませんが、夜には武蔵小杉駅方面からもお客さんが来るそう。
この日は開店前で人の流れがありませんが、夜には武蔵小杉駅方面からもお客さんが来るそう。
特に週末は多くの人で活気のある雰囲気が一層高まりながらも、武蔵小杉駅周辺より少しだけディープ。このあたりの店は行きつけとして押さえておきたいですね。
健康遊具や駐輪場も
グルメストリートを進んでいくと、健康遊具や駐輪場が整備されたスペースが現れます。高架下なので雨の日でも気軽に立ち寄ることができそう。
たまに鉄棒にぶら下がってみたい時ってないですか? 背中を伸ばしにまた来てみたい!
たまに鉄棒にぶら下がってみたい時ってないですか? 背中を伸ばしにまた来てみたい!
子どもたちのための無料施設もある
さらに進むと、THE LIGHT HOUSE KAWASAKI BRAVE THUNDERSという子ども向けの無料施設が。神奈川県川崎市がホームのプロバスケットボールチームのDeNA川崎ブレイブサンダースが運営しています。
バスケットコートだけではなく、多様な設備が用意されています。バスケットボールをテーマにした漫画や、Bリーグ・NBAの試合映像を楽しめるだけではなく、子どもたちの将来の可能性を広げるため、プログラミングを体験できるタブレットや関連書籍も。
この施設は初めて知りましたが、いつか自分の子どもを連れて訪れてみたいです。
この施設は初めて知りましたが、いつか自分の子どもを連れて訪れてみたいです。
地域の子どもたちを対象に月に一度開かれる「こども食堂」も。子どもたちが温かい食事を楽しめるこの取り組みは、孤独な食事を減らし、地域とのつながりを深めてくれるのでしょう。家庭だけでは得られない安心感と地域の温かさを感じられます。
THE LIGHT HOUSE KAWASAKI BRAVE THUNDERS(ザ・ライトハウス)
入場価格/無料(高校生以下、同伴の保護者も無料)
18歳以上(高校生を除く)300円 / 2h
開放日/平日15:00〜18:00、土日13:00〜18:00
定休日/毎週火・木曜、祝日
●DeNA川崎ブレイブサンダース
入場価格/無料(高校生以下、同伴の保護者も無料)
18歳以上(高校生を除く)300円 / 2h
開放日/平日15:00〜18:00、土日13:00〜18:00
定休日/毎週火・木曜、祝日
●DeNA川崎ブレイブサンダース
美味しいパン店を発見
さらに歩みを進めると、ふわっと香ばしいパンの香りが漂ってきます。「TINY BREAD&CAKE」というおしゃれなパン店からの香り。
モーニングはパン食べ放題、ランチにはハンバーガーが人気、夜はビストロと、1日中楽しめる店のようです。
モーニングはパン食べ放題、ランチにはハンバーガーが人気、夜はビストロと、1日中楽しめる店のようです。
メロンパンは外はカリッと、中はふんわりとした食感が特徴で、香りの誘惑に負けてつい食べ歩きをしてしまう人も多いとか。焼きたてのパンを頬張りながらの散歩は、贅沢なひとときです。
高架下を少し外れて見える古き良き風景
高架下を散歩するだけでも十分楽しめますが、少し道を外れてアーケードのある商店街へ。
昔ながらの古本店「甘露書房」。最近はチェーンでない店が珍しいのかも。少し難しめな本がいっぱいありますが、探している人にとってはどれも貴重な本なのでしょう。
また、趣深い赤い鳥居が目に入ったので回り込んでみると、
「京濱伏見稲荷神社」がありました。訪れた人々は静かな空気の中で心を落ち着かせることができます。観光地とは異なる、日常に溶け込んだ歴史の一端を感じられるのは、こうした街歩きならではの魅力です。
地下通路を抜けると一気に都会の風景
そのまま歩き続けて地下通路を抜けると、視界が一変します。
高層のタワーマンションが立ち並ぶ、武蔵小杉駅の日常が目の前に広がります。歴史的な風情と現代の都市景観が交差するこのエリアの魅力は、歩いてこそ体感できるもの。
ゴールは「武蔵小杉駅」
ゴールは東急東横線、武蔵小杉駅です。地下通路を抜けて見えるタワーマンション群の中に現れるこの駅は、ショッピングモールやオフィスビルが直結している利便性の高さが魅力。
新丸子駅からの散歩は、まだガイドブックに載っていない新しい発見がありました。近くに住むの私にとっても新鮮な体験でした。
新丸子駅からの散歩は、まだガイドブックに載っていない新しい発見がありました。近くに住むの私にとっても新鮮な体験でした。
ちなみに、多摩川に架かる「丸子橋」もこの地域のシンボルのひとつ。丸子橋の周辺は四季の風景を楽しめるスポットとしても親しまれています。川沿いの遊歩道は、散歩やジョギングを楽しむ人々でにぎわいを見せ、地域住民にとっても癒しの場所となっています。
再開発が進む武蔵小杉の近隣にありながら、新丸子は昔ながらの風情を大切にする地域としての魅力を保っています。近年は若年層やファミリー層からの注目も集まるエリアとなり、静けさと利便性を兼ね備えた住環境に好感が持てますよ。
再開発が進む武蔵小杉の近隣にありながら、新丸子は昔ながらの風情を大切にする地域としての魅力を保っています。近年は若年層やファミリー層からの注目も集まるエリアとなり、静けさと利便性を兼ね備えた住環境に好感が持てますよ。