LIFE
2025.06.14
1000円で何が出る!? 梅田ドン・キホーテに設置されている昆虫食自販機
大阪・梅田のドン・キホーテ前にある「昆虫食自販機」。何が出るかわからない「昆虫食?」ボタンを試したら……まさかのセミが出現! 見た目の衝撃、味の意外性、家族のリアクションまで実食レポートします。
梅田で衝撃の自販機を発見

大阪・梅田の中心地にあるドン・キホーテの前で、何故か一際目を引いていた白い自動販売機を見つけました。近づいてみるとそのオーラの理由が衝撃的。

見た目こそポップですが、よく見ると書かれているのはオオスズメバチやオケラ、コガネムシといったインパクトの強い昆虫たち。なんと昆虫食専門の自販機だったのです。想像を超えるラインアップがずらり、興味本位では済まされない攻めたセレクトに圧倒されます。

なかでも異彩を放っていたのが、「?昆虫食」と書かれたランダムセレクト。何が出てくるのかは開けてみるまでわかりません。これはもう大人の度胸が試されるガチャです。
迷わずランダム商品「?昆虫食」を買ってみた

冒険心がうずき、迷わず「?昆虫食」に1000円を投入。

出てきたのは、「せみ」と書かれたパックが入るビン。中には小ぶりなパックに密封された、銀色の袋。まさかセミが当たるとは。というより、そもそもセミを食べること自体が人生初です。どんな状態で入っているのかとドキドキしながら一旦帰宅し、開封すると…。

なんと袋の中には小さめのセミが6匹も。ブラックペッパーと植物油脂、食塩で味付けされているらしい。
中身はセミ6匹、家族の反応は?

セミは茶色っぽく光沢があり、見た目のインパクトは抜群。サイズ感は親指ほどと小ぶりですが、脚や羽もそのまま残っているリアルガチです。

さっそく家族に披露してみたところ、全員が一瞬フリーズ。子どもは目を丸くして「これ、本当に食べられるの?」と絶句していました。

見た目のインパクトに戸惑いつつも、好奇心が勝ったのか、なんだかんだで子どもも一緒に一口でパクリ。家庭内には軽い緊張感と笑いが入り混じり、ちょっとしたイベントのような空気が流れていました。
意外と食べやすいセミの味

食べ方はパッケージに「温めるとより美味しくいただけます」との記載があったため、電子レンジで20秒ほど加熱してから実食してみました。

羽や脚の部分はサクサク・パリパリとした軽い食感に仕上がり、見た目とは裏腹に意外と食べやすい印象です。一口目の印象はエビの頭の部分を少し柔らかくしたような風味。香ばしく、ピーナッツのような感じもあり、食感も軽快です。ただし、噛み進めていくうちに胴体部分には苦みが現れました。

これがクセになるのか、苦手と感じるかは個人差がありそうですが、おつまみにも向いていそうな味わいでした。
栄養価・健康面から見る昆虫食

昆虫食は世界的にも注目されている次世代のタンパク源です。2013年には国連食糧農業機関(FAO)が、昆虫食の有用性に関するレポートを発表しています。昆虫は温室効果ガスの排出が少なく、飼育効率が高いため、環境負荷の低い持続可能な食材として高く評価されています。
たんぱく質やミネラルも豊富に含まれており、実は健康志向の人にもおすすめできる食品でした。
たんぱく質やミネラルも豊富に含まれており、実は健康志向の人にもおすすめできる食品でした。
話題性は文句なし!冒険心をくすぐるグルメ体験

1000円で購入した「?昆虫食」から出てきたのは、まさかのセミ。しかしその驚きが、家族との笑いに変わり、そして意外にも食としての満足感まで残りました。

話題性、ネタ性、そして実用性のすべてを兼ね備えた昆虫食。梅田に立ち寄る機会があれば、ぜひこの大人のガチャに挑戦してみてはいかがでしょうか。好奇心と少しの勇気さえあれば、きっと一生モノの体験になるでしょう。
ドン・キホーテ 梅田本店前
所在地/大阪府 大阪市北区小松原町4-16
営業時間/24時間営業
ドン・キホーテ 梅田本店前
所在地/大阪府 大阪市北区小松原町4-16
営業時間/24時間営業
取材・文/SYURI