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最新おこもりステイ「ホテルインディゴ軽井沢」のちょっと贅沢な滞在記

最新おこもりステイ「ホテルインディゴ軽井沢」のちょっと贅沢な滞在記

週末、家族で軽井沢に滞在してきました。滞在先のホテルインディゴ軽井沢の、静けさと豊かさに満ちた滞在の体験記です。

静謐な軽井沢に身をゆだねる、ちょっと贅沢な休日の過ごし方

クルマに荷物を積み込み軽井沢へ。高速道路を進むにつれてビル群から山並や広がる緑が窓いっぱいに映り、都心から数時間の距離でありながら別世界に近づいていく高揚感があります。
軽井沢は明治期、外国人宣教師によってその魅力を見出され、皇族や文化人も集うようになった避暑地。今なお芸術家や知識人に刺激を与え続けるこの場所で、心身を整えたいと思い、週末を家族とともに過ごすことにしました。

巨大オブジェのような暖炉が出迎えてくれるホテルへ

ホテルインディゴ軽井沢提供。
滞在先は軽井沢駅からクルマで約3kmにある、ホテルインディゴ軽井沢に決定。

ホテルに到着すると、まず目の前に広がるのは木材を生かしたダイナミックなエントランス。大きく張り出した庇と空へ伸びる梁が印象的で、背後の青空と木々の緑に調和しながらも堂々とした存在感を放っています。
館内に入ると高い天井と大きな窓から差し込む光に包まれ、思わず立ち止まってしまうほど。中央には大きな暖炉。暖炉は火が入っていなかったけれど、その大きさと薪の香りだけで「ここで過ごす冬の夜はどんなだろう」と想像をかき立てられます。

子供たちは「大きい!」と声を弾ませながら吹き抜けを見上げ、夫はソファに腰を下ろして「落ち着くね」と。家族全員が木の香りに包まれる中で深呼吸しました。
ホテルインディゴ軽井沢提供。
ロビーラウンジの本棚には、代官山蔦屋書店のコンシェルジュが選んだ本が並んでいます。アートや旅に関するものが多いの中、子供が「これ絵本みたい」と興味を示した本は意外でした。大人向けの本でも、視点を変えると家族で楽しめるんだと感じた瞬間です。

本棚越しに見える大きな暖炉は、炎が灯っていなくても贅沢な作り。知的なくつろぎがある空間になっていました。

部屋の中まで軽井沢を感じられるアートと家具

今回宿泊したのはスタンダードタイプの客室。部屋に入ってまず目に入ったのは、軽井沢をテーマにしたアート。窓の外の森と不思議と色合いがリンクしていて、「部屋の中にいても軽井沢を感じられるということか」と思いました。家具は木の質感を活かしたシンプルなもので、余計な装飾がなく、かえって落ち着いて過ごせます。
夜は照明を落とし、ゆっくり過ごしました。子供たちが眠りについたあと、夫と声をひそめて語らう時間もまた特別。都会には無い静寂に包まれる心地良さも軽井沢ならではでしょうか。

大浴場の露天風呂とサウナが最高に贅沢

ホテルインディゴ軽井沢提供。
午後には大浴場に入ってみました。そして露天風呂につかると「音がしない」! 普段ならどこからか聞こえてくるクルマや人の声が無く、ただ自分の呼吸の音とお湯が揺れる音だけの露天風呂がとても贅沢。
ホテルインディゴ軽井沢提供。
外の世界と切り離されたサウナと水風呂も、静けさに包まれていました。

そのサウナから水風呂に入ると、「もう一度頑張れそうだ」と思えたのは不思議な体験でした。熱と冷たさを繰り返すうちに、体の感覚が研ぎ澄まされたのでしょうか。鼓動や呼吸までもが鮮明に感じられて、自分の内側とだけ向き合ううちに、そう思えたのだと思います。

なにげない木のぬくもりが自然の中にいるような感覚に

ホテル館内を歩くと、どこにいても木の温もりが伝わってきます。ホテルスタッフの方から「建物の木材のうち約80%は長野県産唐松の間伐材を使い、特殊な工法を採用している」と聞き、温もりだけではなく持続可能性への配慮も。
ホテルインディゴ軽井沢提供。
子供たちが「木の香りがする」と深呼吸をしていたのも印象的でした。目に映る木目の揺らぎや温かみのある色合いは、ホテルにいながら自然の中にいるような感覚になれます。

おすすめの体験は中庭での薪火時間

広い敷地内にはロビーや客室棟、レストラン、大浴場などがそれぞれ点在して、屋根付きの通路で結ばれています。

大浴場でさっぱりした後、まだ日が高い時間に中庭へ。ホテルは館内を移動するたびに外の空気を感じられるつくりで、その中心にあるのが中庭のフォレストガーデンです。
ここでは、フランスの老舗シャンパーニュメゾン「ヴーヴ・クリコ」とのコラボレーションが行われていました。(〜10月31日までの限定)都会ではキャンプに行かない限り味わえない火の揺らぎ。それがホテルの中庭で体験できることに驚きました。
外が暗くなってから再度訪れると、薪火が目の前に。そばに座るとじんわりと熱が伝わってきます。その横で息子が一生懸命すずむしを追いかけています。秋の訪れを告げる虫の声と、火のぱちぱちとした音が重なり合い、ここでもホテルにいながら自然の中にいるような時間でした。 家族それぞれが思い思いに過ごしながら同じ空間を共有する心地良さがあります。

ダイニングで思い出に残る軽井沢ランチを

ホテルインディゴ軽井沢提供。
翌日、チェックアウトを終えたあと、最後に立ち寄ったのはホテル内のオールデイダイニング「KAGARIBI」。薪火を使ったイタリアンが楽しめるレストランで、宿泊者でなくてもランチなどで利用できます。木の温もりを感じる店内には広々としたテーブル席が並び、家族でも心地良く過ごせました。
選んだのは「LUNCH 4 COURSE」。最初の一皿は柑橘の酸味が爽やかに広がるカルパッチョ。彩り豊かな野菜とともに供され、口に含んだ瞬間から食欲を刺激してくれます。
続いて登場したのは信州牛を使ったペンネ・ボロネーゼ。濃厚なソースに薪火の香ばしさが重なり、シンプルながら深みのある味わい。
メインには薪火でふっくらと焼き上げられた鮮魚が。外は香ばしく、中はしっとりと仕上がっていて、ひと口ごとに薪火料理ならではの迫力を感じます。
そして締めくくりは、ほろ苦さと甘さが絶妙に重なり合うティラミス。軽井沢で過ごした時間を振り返りながら味わうデザートは、余韻をさらに深めてくれました。
料理に合わせた、地元ならではクラフトビール。澄んだ喉ごしが心地よく、薪火の香りをまとった料理と相性抜群。グラスを傾けるたびに、軽井沢の澄んだ空気まで一緒に味わっているような感覚がありました。
子供たちは「信州豚のサルシッチャ入り自家製スパゲッティ」と「マルゲリータ」を注文。普段よりも食欲が旺盛、笑顔で完食です。
料理の美味しさだけでなく、落ち着いた空間でゆったりと会話を交わせる雰囲気もまた格別。旅の思い出を語り合いながら、最後まで家族みんなが笑顔で過ごせる時間となりました。テーブルに並んだ料理をシェアし合い、ビールを片手に大人も子供も満足できる食卓は、旅の幸福感をいっそう確かなものにしてくれました。

静かに軽井沢を体感できるホテルで、自分時間を取り戻せた週末

ホテルインディゴ軽井沢での滞在は、観光地を巡る旅ではなかったけれど、ロビーで深呼吸した瞬間、露天風呂で静寂、中庭の焚き火を囲む時間、一つひとつが楽しい印象として残りました。

そして何より自分の感覚が研ぎ澄まされていくことは、一番の喜びだったと思います。
一つひとつの時間が重なり合い、短い週末であっても心の奥に余白を残してくれました。家族と過ごしたこの体験は、日常に戻ってからも心を軽くし、新しい一週間をしなやかに始めるためのエネルギーとなっています。

ホテルインディゴ軽井沢
所在地/長野県北佐久郡軽井沢町大字長倉字屋敷添18番地39
電話/HG・ANAコールセンター:0120-056-658
電話/ホテル代表:0267-42-1100

取材・文/SYURI
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