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【実力テスト】3COINSの折りたためる20L防災シャワーバッグはいざという時に役立つ?

【実力テスト】3COINSの折りたためる20L防災シャワーバッグはいざという時に役立つ?

災害時の備えとしてだけでなく、キャンプや海水浴といったアウトドアでも役立ちそうな3COINSの「防災シャワーバッグ」。実際に公園へ持ち出して、その使い勝手を確かめてみました。

20L満水は想像以上の重さだった

この防災シャワーバッグは、折りたためる本体に最大20L(リットル)の水をためられるシンプルな構造。裏面は半透明で水の残量が一目で分かり、レバーの角度で吐出水量も調整できる仕組みです。

試しにメモリの20L近くまで入れてみたところ、まずその重さに驚かされました。18Lの灯油ポリ缶以上の容量、大人が両手で持ち上げてもかなり重い。正直、満水での使用は不可能に近いと感じました。
そこで水を半分程度の10L程度に抑えて検証。このくらいなら片手では厳しいものの、両手を使えば大人ひとりでも持ち上げられます。家族で協力すればさらに扱いやすく、子供が「パパが持ってる間に手を洗うね」と楽しそうな場面もありました。

吊るす場所に悩むのが正直なところ

「シャワーバッグ」と名前にある通り、基本的には吊るして使うことを前提に設計されています。しかし、公園の木や遊具に掛けるのは公共物を傷つけるためNG。

アウトドアでは専用スタンドか、クルマのルーフキャリアを活用するのがぎりぎり現実的かも。キャンプ場ならタープポールに吊るすのも手ですが、しなるので危険かも。
今回のように公園で使う場合は、結局大人が持ち上げて支えるという形に落ち着きました。そして「吊るす場所があるかどうか」で使い勝手は大きく変わると実感しました。

実際に使ってみた感想

上の画像通り、大人が手で持ち上げる高さで頭や手を洗う程度なら十分に対応可能です。公共の洗い場に長蛇の列ができている場面でも、これがあれば自分のペースで水を使えるのは大きな安心感。子供が泥遊びをしたあとに手足をさっと流せるのも便利でした。
ただし、体全体を流すには水量が限られます。20Lという数字は頼もしく聞こえますが、実際には用途を絞ることが必要かも。吊るす高さも欲しくなります。

それでも災害時は持っていて安心感ある

災害時、断水すると飲み水だけでなく生活用水の確保も重要です。コップで汲んで使うのとは違い、このシャワーバッグがあれば「浴びる」という行為で日常生活に近い暮らしを保てるのは大きな安心感しかない。
体を洗うことはもちろん、子供の足を流したり、食器を軽くすすいだりするだけでもあると便利です。

クセはあるが実用性はゼロではない

実際に持ってみると「20Lという数字に安心感を抱くけれど、使うのは半分以下が現実的」と気づけました。想定よりハードルは高いですが、災害時に水を浴びられる手段があるというのは間違いなく心強い。
「頭や手を洗えるだけでリフレッシュできる」「混雑する洗い場を避けられる」「災害時に衛生を保つ選択肢になる」といった確かな価値がありました。実用性はゼロではない、むしろ使い方を工夫すれば助かる場面は確実にあるというのが今回の検証で得た結論です。

商品名/防災シャワーバッグ:20L/SOBANI
価格/1100円
素材/塩化ビニル樹脂、ポリプロピレン、ABS樹脂、ポリエステル
サイズ/約縦60×横40cm
容量/約20L
耐荷重/20kg

●パル

取材・文/SYURI
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