子供の「なんで?」を育もう。温度が違う水でカップラーメンを作るとどんな違いがあるのか親子で検証
3つのパターンで実験してみる
3つのパターンとは、「水の温度」を3パターンにしてみました。
なぜそれを思いついたかというと、なにか災害やトラブルの際にこの食べ方をするならば、ある程度実際起きそうなシチュエーションでやってみたほうがより役に立つと思ったからです。パターンは以下の通りです。
- 温度が43℃で設定された給湯器のお湯
- 常温の水
- 冷蔵庫で保管した水(ミネラルウォーター)
1については、ガスがでない!とか、IHが壊れたとかという状況を想定しました。2については気温が温かいときの非常時で、3については冷感地などでの非常時です。
水温について、常温は15~25℃、冷蔵庫で保管した水は10℃以下くらいだと思います。
では、実際にやってみましょう!
実測開始!
準備するのはカップラーメンです。今回は3つなので、小さいサイズにしています。実験とはいえ、終わった後はちゃんとおいしくいただきます。
まず、3つのカップラーメンにそれぞれの水(お湯)を注ぎます。
そして、3つとも蓋をして待ちます。
時計を見ながら待ちます、、、、、。
1つ目完成!
順当に一番早いのは、「温度が43℃で設定された給湯器のお湯」でした。時間にしてお湯を注いでから15分。
ちょっと柔らかめに出来上がりました。ちょうどいい時間は10〜12分くらいでしょうか。
ここまでは想定内。では、「常温の水」と「冷蔵庫で保管した水」は一体どれくらいで出来るのでしょう。
2つ目完成!
次にできたのは、「常温の水」でした。時間にして水を注いでから25分でした。今回の麺はちょうどいいくらいの硬さでできました。
最後に残ったのは「冷蔵庫で保管した水」です。25分時点でどんな感じか覗いてみます。
まだまだかかる感じですね。もうちょっと待ってみます。
3つ目完成!
3つ目の「冷蔵庫で保管した水」が出来上がったのは、なんと水を注いでから50分でした。
麺もちょうどいい柔らかさ。時間も立ってるので、スープも入れる前の水の温度と比べるとだいぶ温くなってました。
水温で出来上がり時間に大きな違いが
3つの結果をまとめて見ると、
- 43℃の水:10〜12分で完成
- 15~25℃の水:25分で完成
- 10℃以下の水:50分で完成
このタイプのカップラメーンは沸騰したお湯(100℃)で3分なので、温度の違いでだいぶ仕上がり時間に違いがあることがわかるのと、常温から低いほど、出来あがりに時間がかかることが分かりました。
災害時のためだけではなく、他のことにも使える!
この検証、やってみて気がついたのですが、親子で実験するのにちょうど良さそうです。家庭で簡単にできますし、これまで当たり前と思っていたことがちょっと変えるだけでいつもと違うので、子どもの「なんで?」という好奇心をくすぐるのにちょうど良さそうです。
また、作ったものはちゃんと食べる、という意識付けにも繋がります。
ぜひお休みの際にお子さんと試してみて下さい!
警視庁警備部災害対策課のtwitterアカウント@MPD_bousai