[インタビュー]小橋賢児の子育て、そして家族、仕事、自分への想い…
「一番の親友である我が子と一緒に成長していくのが楽しみです」
本誌で1月号より『小橋賢児の子育てパパ日記』連載をスタートし、パパ代表としての姿も披露してくれている小橋賢児さん。そんな小橋さんが、今回は息子のEITOくんと一緒に表紙に登場、家族への想いを改めてお話ししてくれました。
子供と一緒に学んで自分も成長しています
編集部 小橋さん、お子さんとの撮影はいかがでしたか?
小橋賢児さん(以下敬称略) 私自身は幼い頃から芸能界で活動していましたから、撮られることにはある程度慣れていますけど、子どもとの撮影は難しいですよね。
ちょっと緊張していましたが、息子がご機嫌で安心しました。
編集部 お子さんの名前は、小橋さんご自身がつけられたのですか?
小橋 はい。EITOという名前は、ひとつは「クリエイト」から来ています。
これは人生をクリエイトして欲しいという願いを込めて。
もうひとつは「エイト=八」で、末広がりということ。人生を永遠にクリエイトして、自分の持っている無限の可能性を追求していって欲しい、という想いからこの名前をつけました。
編集部 2017年にお子さんが生まれてから、小橋さんの生活はどのように変化しましたか?
小橋 一番の親友ができた感じです。
一生涯を共にする同志であり、仲間ができたという感覚。
一緒にいろいろなことを体験して、学び合って共に成長していけるBest Friendが我が子なんです。
できるだけ自然に触れてほしいという想いから、キャンプにも出かけるようになりました。
家にいる時も自然を感じられるように、テラスに芝生を敷いて、外とのつながりを大切にしています。
編集部 お子さんの存在は、仕事にも影響を与えたりしているのですか?
小橋 子供ができる前は、1日の日常の中で非日常を作るということに対して美学を感じていました。
それが『ULTRAJAPAN』や様々なフェスなどにつながり、仲間たちと一緒にプロデュースしてきました。瑛人が生まれてからは、それとともに子どもたちに残せるものを作り、様々な出会いと発見をできる場も作っていきたいと思うようになりましたね。
「子どもに残せるものをクリエイトしていく」
伝統を未来へと紡ぐプロジェクトである未来型花火エンターテインメント『STARISLAND』の総合プロデュースを始め、2019年春には複合型体験エンターテインメント施設・アソビル内の屋内キッズパーク『Kids''Traveler(仮称)』のプロデュースも手がけています。
子どもの好奇心と想像力を磨いていく
編集部 最近キッズパークをプロデュースされて、完成間近とお伺いしましたが…。
小橋 今までは同世代の人たちの気づきのきっかけの場を作りたいと思い、活動してきました。
でも息子が生まれてから、子供たちへの環境作りの重要性を強く感じました。
これからの世界はAIが発達し、シンギュラリティと向き合わなければならない時代に突入していきます。だからこそクリエイティブな思考こそが大切だと思うのです。
そこで子供のワクワクや好奇心を高めて、想像力が育まれる環境を作りたいと思っていた時に、このプロジェクトと出会い、プロデュースすることになりました。
編集部 具体的にはどのような施設になりそうですか?
小橋 子供ひとりひとりが宇宙を旅する冒険家となり、いくつかの星を旅して遊びながら、親子が一緒になって好奇心のまま楽しめるように設計しています。
子供自身が「これが好き!」「やりたい!」「ワクワクする!」という気持ちを自然に持つことができ、自発的なWANTTOを呼び起こして遊べる場所ということを目指しました。さらに親目線にも徹底的にこだわりました。ベビーカー置き場やお茶を飲めるような場所も設計して、パパママにフレンドリーな施設となっているんですよ。
ぜひMADURO読者の港区パパには家族みなさんで訪れていただき、子供と一緒に楽しんでほしいです。
仕事について
仕事について❶「ULTRA JAPAN」
世界最高峰の音楽フェスを日本上陸させた立役者
アメリカ・マイアミで開催されている世界最大級の音楽フェステイバル『ULTRA JAPAN』。
小橋さんはクリエイティブ・ディレクターを歴任し、都市型フェスにこだわり、みんなが楽しめるイベントとして大成功させています。
仕事について❷「STAR ISLAND」
花火と最先端テクノロジーを融合させたエンターテインメント
日本伝統の花火と最新のテクノロジーを融合させた未来型花火イベントを2017年からスタート。
小橋さんはこの総合プロデュースも行い、子どもも安心して楽しめるよう、キッズエリアを充実させシンガポールのカウントダウンイベントも成功させました。
仕事について❸「Kid’s Traveler(仮称)」
子どもの可能性が花開く遊びながら学べる施設
2019年初春、横浜駅東口に開業する複合型体験エンターテインメント施設のアソビル。その中で、「いくつもの星を旅して、遊んで、創って」をテーマに、子どもの好奇心や想像力を磨いていく『Kid’s Traveler』が、小橋さんのプロデュースのもと開業します。
「男二人旅でたくさんの経験と思い出を作りたい」
やりたいことを見つけて人生を楽しんでほしい
編集部 完成したらすぐお伺いします。
息子さんとは、どんなことを一緒に将来したいですか?
小橋 もう少し大きくなったら、山登りとかをしてみたいですね。
サーフィンを始め、アドベンチャー的なことで一緒に遊びたいんです。それにいつかは男二人旅もしてみたい。少しはママもラクさせてあげたいですしね。先日、バリから子供と二人だけで飛行機に乗りました。ママがいないことで不安な部分もありましたが、「パパと二人だからよろしくね」なんて息子に話しかけたら、飛行機の中でもすごくいい子でいてくれました。
小さくても、きちんと気持ちが伝わるんだなぁなんて、感動しました。
編集部 小橋さん自身がこの先、やってみたいことはなんでしょうか?
小橋 ひとつひとつ人生を紡いできた中で、僕自身は出会いとストックの中で新しい職業を生みすことができたと思っています。
これからは仲間たちと一緒に共有できるコミュニティの中で、社会を出来るだけ良くできるようなエンターテインメントを作り出していきたいですよね。
ファッションも昔はカラフルなものを選んで、好んで着ていたんですが、最近ではイベントでの裏方の仕事が増えてきたので、モノトーンをベースにしたファッションが増えてきました。
編集部 お子さんにはこれからどんなふうに育ってほしいと考えられていますか?
小橋 自分からしたいことを考えて、人生を作り上げるような男の子になってほしいですね。
今は、情報がたくさん溢れているので、逆算で物事を考えてしまいがちですよね?
例えば、いい会社に入るにはこうしくちゃいけないとか…。
でもそうではなくて、まず自分がやりたいことが見つかることの方がいいことだと思うんです。
そうなった方が、人生を断然楽しめると思いますから。
息子がそんな風になれるように、僕も一緒になって見守っていきたいと思っています。
父として、男として
父として
大自然の中でのキャンプが一番の教育です
子供が生まれてから特にハマっているのがキャンプ。海でも山でも、24時間自然に触れられる環境で子供と一緒に過ごし、いろいろなことを経験することで新たな発見があり、自然治癒力を高めてくれ、感覚が研ぎ澄まされていくとのこと。
男として
自然と一体になれるサーフィン
多忙な合間を縫って、国内外の様々な場所でサーフィンを楽しんでいる小橋さん。
波と一体になれた時、究極の忘我の境地になるとのこと。小橋さんにとってサーフィンは、自分自身と向き合える大切な時間。いつかお子さんとも一緒にライドすることでしょう。
小橋賢児 こはしけんじ
Profile
1979年8月19日生まれ。東京都出身。
8才で芸能界デビュー、以後数々のドラマや映画、舞台に出演するも2007年に俳優活動を休業。
その後世界中を旅しながらインスパイアを受け映画やイベント製作を始める。
2012年、長編映画「DON''T STOP!」で映画監督デビュー。
同映画がSKIPシティ国際Dシネマ映画祭にてSKIPシティ アワードとSKIPシティDシネマプロジェクトをW 受賞。
また『ULTRA JAPAN』のクリエイティブ・ディレクターや『STAR ISLAND』の総合プロデューサーを歴任し、世界規模のイベントや都市開発などの企画運営にも携わる。