TOP / LIFE / スーパービーバー、Charaらが出演!グリーンルーム フェスティバル’22の最終日レポート
スーパービーバー、Charaらが出演!グリーンルーム フェスティバル’22の最終日レポート

スーパービーバー、Charaらが出演!グリーンルーム フェスティバル’22の最終日レポート

いよいよ夏フェスが戻ってきた! 「グリーンルーム フェスティバル」は、音楽とアートからサーフ&ビーチカルチャーを伝えていこうとする近郊型野外フェスティバル。先日横浜で開催された2日目(最終日)の様子をレポート。

フィールドアートやギャラリー展示、フィルム上映、フードエリアのスペシャルメニューも充実

ツリーハウス風ドリームキャッチャー? キャンドルアーティストCANDLE JUNEによる流木や再利用の木材を多用したキュートな空間装飾や、日本のツリーハウスの第一人者 小林崇が代表を務めるTREEHOUSE CREATIONSが既成概念に囚われない自由で豊かな世界観をグリーンルームに再現していました。
会場の内外にはフィールドアートやギャラリー展示、フィルム上映などのプログラムによってアートフェスティバルとしての側面も強調。
いたるところにアートの魅力を感じます。
ギャラリー展示も、常にアートやクリエイティブにリスペクトを払ってきたブランド「VANS」が全面サポートし、ユニークで先鋭的な作品を数多く紹介していました。
充実のギャラリー展示。
ライブ会場の外には、アート関連やアパレルのポップアップストアが立ち並んでいました。
また、初日のライブ終演後に赤レンガ倉庫の壁面をプロジェクションマッピングで彩ったLight Animal(デジタル動物展示)や近代サーフィンの父、デューク・パオア・カハナモクへのオマージュである「WATERMAN」をはじめ、サーフィンの魅力を伝える秀作フィルムがラインナップされていました。
サーフスピリットをくすぐるフィルムばかり。サーフィン未体験者でも感動する内容でした。
Light Animal(デジタル動物展示)
ランチは「J.S. BURGERS CAFE」のスペシャルメニュー、ロブスターとシュリンプの贅沢ドッグ。さらに看板メニューのJ.S.バーガーも堪能。ボリューミーなのに、素材にこだわっていて美味でした。
有名アパレルショップが運営するグルメバーガー店。
ボリューム満点で、味もベリーグッドです!

幼少時代を南米ベネズエラで過ごした経歴のCaravanが登場。

ブルージーなギターのリフは、こんなにも集客効果が。
「FREE BYRD」でサウンドチェックしてそのまま登場したのはテンガロンハットが印象的なCaravan。

幕開けは「Trippin’ Life」。その風貌をインスパイアしたしたようなアコースティックなバンドセットで、ちょっとルーズでブルージーなサウンドが、しっかりとリスナーの耳を捉え、みるみる間にステージに人が集まってきます。

本当にハートフル。特に中盤YUKIに提供した「ハミングバード」のセルフカヴァーバージョンは、心にカタチがあるなら優しく撫でてもらっているような音でした。

まだサンセットには時間がありましたが、最後は「Magic Night」。いい音楽があれば、どんな時代だって「弱くて強い僕に」なれると、素敵なメッセージで締め括ってくれました。

【今後のライブ情報】
8月19日「弾けば弾けるVol.2」(下北沢・CLUB Que)
Caravanの名の通り、幼い頃から世界各国を転々としていたといいます。

いつまでもガーリーなChara(チャラ)の不思議。

Charaの人気も不動です。
メインステージのネクストアーティストは、昨年も出演してくれたCharaです。オープニング曲は、彼女を代表するアルバムのタイトルトラック「Junior Sweet」。そして「あたしなんで抱きしめたいんだろう?」「Swallowtail Butterfly ~あいのうた~」と大ヒットナンバーを連発。すっかりコケティッシュでガーリーなCharaワールドに誰もが引き込まれました。

新曲をはさんで、「Cat」「ミルク」と続き、ラストは稀代の名曲「やさしい気持ち」。この曲がやっぱり聴きたかったという素直な思いからか「おお!」と声が出そうになりました。

デビューからもう30余年、ずーっと変わらずにあどけない笑顔と甘美なボーカルを届けてくれる希少で不思議な存在です。
Chara目線の会場は、大盛り上がり。

今回の超目玉! Kroi(クロイ)の快進撃の序章が始まる

少しずつ陽が傾きかけています。
音合わせのリハーサルから、メンバー全員参加です。
BLUE SKYはメインステージじゃないかと思うほどの人だかり。昨年初登場で横浜ベイエリアを揺らしたVaundy以上に、今後の快進撃が期待されるKroiが登場。

あらゆる音楽ジャンルの色を取り入れて新しい音楽性を創造したい、全ての色を混ぜると黒になるから「黒い」。そして、メンバーが全員ブラックミュージックを好み、リスペクトを込めて日本語「黒い」から「Kroi」と命名。

オープニングは、自分たちの好きなものを全部詰め込んだという「Small World」。ノイジーなギターのイントロからカッコイイ。もちろん、世界なんてあっという間に裏返る、というメッセージもカッコよかったです。

そして、MVも話題になった彼らの代表曲「Balmy Life」。ジャズ、ソウル、ファンク、ヒップホップはもちろん、シティポップや昭和歌謡の要素も取り入れてしまう懐の深さ、という話はよく聴くが、そこからのアウトプットが、ポップというより下世話でキャッチーで、しかも洗練されていてクール。こんなバンドにはなかなか巡り会えないかもしれません。

最後はロマンチックなラブソング「Shincha」でチルアウト。しかし、全9曲(リハを入れると10曲)のステージじゃ、物足りなすぎます。ニューアルバム発売に合わせた9月から始まるツアーはプラチナチケット必至です。

【今後の音楽フェスの出演情報】
7月31日「FUJI ROCK FESTIVAL’22」(新潟・苗場スキー場)、8月13日「ROCK IN JAPAN FES. 2022」(千葉・蘇我スポーツ公園)、9月11日「たとえばボクが踊ったら、#004」(大阪・服部緑地野外音楽堂)
メインステージに引けをとらない大盛況ぶり。

本日は“キック”じゃなく、ソロで登場のKREVA(クレバ)

本日はソロワークで。
昨日は「KICK THE CAN CREW(キック・ザ・カン・クルー)」として、最高に楽しいステージを披露してくれたKREVAがソロとしてパフォーマンス。スタートは最新アルバムのオープニングチューン「FINALLY」。

同じ人間なのに“キック”とはまったく別のアーティストに聴こえる。実は、KREVAは、2021年「日本人ラッパー人気ランキング」で堂々総合第2位にランクインするほど支持率の高いラッパーなんです。

きっと秘密は、オレオレ系の言葉を選ぶラッパーが多い中、聴く人に寄り添うようなリリックを編み出しているからではないかと。

そんなことを考えているとSONOMIをフィーチャーした代表曲「ひとりじゃないでしょ」の始まり。リスナーのハートをキュンとさせる歌詞が印象的なこのキャッチーなナンバーは永久保存版の輝きを放っていました。

さらに大ヒットチューン「イッサイガッサイ」でGOOD WAVEは最高潮に。そして切ない告白がテーマな「音色」で、素晴らしいパフォーマンスの余韻を残ししながらステージをあとにしていきました。

【今後の音楽フェスの出演情報】
8月11日「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2022」」(千葉・蘇我スポーツ公園)
これだけの人を注目させるなんて、さすが2021年「好きなラッパー」総合2位。

早めのディナーは、東京・神田のメキシカン

「lunch stand tipi(ランチスタンドティピ)」は東京・神田に店舗があります。
メインディッシュは、オリジナルタコライス。
サイドメニューとして超人気のチリポテト。

ロックど真ん中をいく、SUPER BEAVER(スーパービーバー)

そろそろサンセットの時間です。
今日一番のロックテイスト。
2005年に結成以来、ストレートでわかりやすい「バンドサウンド」を展開してきたSUPER BEAVER。だからこそ本人たちがMCでも触れていましたが「グリーンルームの趣旨とは異なるんじゃないかと、出ることにためらいがあった」そうです。

1曲目の「証明」からど真ん中に、剛速球。オーディエンスもこのバンドをどう捉えたらいいのかとはじめは躊躇しているようでしたが、パフォーマンスが進むにつれて、そのひた向きな姿勢に「もっと単純に音楽を楽しもう」というシンパシーが生まれたようで、多くの人が縦ノリで楽しみ始めました。

「あっという間に終わってしまうよ」。だから、やりたいことをやりなよ、と10代、20代にエールを送る「閃光」にはジーンときた人も多いのでは?

そしてその感情は、最後の曲「さよなら絶望」で超ポジティブなマインドに昇華していきます。気づけばさっきまで跳ねていた観衆は、みんな笑顔で心地よい疲労を携えていました。

なんだか「熱狂的なファン」という言葉が似合うバンドらしいバンドです。

【今後の音楽フェスの出演情報】
7月18日「NUMBER SHOT 2022」(福岡・PayPayドーム)、7月24日「FUNDAY PARK FESTIVAL 2022 」(浜松・渚園)、7月30日「OGA NAMAHAGE ROCK FESTIVAL vol.11 」(秋田・船川港内特設ステージ)、8月6日「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2022」(千葉・蘇我スポーツ公園)、8月11日「京都⼤作戦2022 〜今年こそ全フェス開祭!〜」(京都・⼭城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ)、8月12日/13日「RISING SUN ROCK FESTIVAL 2022 in EZO」(北海道・石狩湾新港樽川ふ頭横野外特設ステージ)※タイムテーブル未定、8月26日「SWEET LOVE SHOWER 2022」(山梨・山中湖交流プラザ きらら)など
実はキャリア17年のベテランバンド。

大トリNulbarich(ナルバリッチ)はどんな夢や希望をくれるだろうか?

去年は初日のトリ。今年は最終日の大トリ。
ライティングや舞台演出もとてもクールで素晴らしかったです。
2日間にわたりそれぞれ約10時間。長かったグリーンルームもいよいよファイナルステージ。ドリーミーでサイケなフロウの「Rock Me Now」から。1曲目から、Nulbarichへの声なきエールが会場を支配しました。

全編英語詞のネオソウルな「Stop Us Dreaming」から、メロディアスで徐々に盛り上がりを見せる「It's All For Us」に至る頃には、音の多幸感に包まれたオーディエンスはナルバの魔法にかかり、思い思いにカラダを揺らしていました。

ナルバは偉大です。不良っぽく振る舞っても人の良さがにじみ出てくる。どんなに大きなステージに立っても聴く人を大切にしている姿勢が伝わってきます。

最後に照明を消し、観客にスマホのライトでショーの演出を求めると、GOOD WAVEは光の渦に。そしてそのまま、ラストナンバーで新曲の「STEP IT」。「NEW ERA」や「ain't on the map yet」のような馴染みの曲を控えめに扱いながらも、最高の屋外ダンスホールを作り上げ、心の底から音楽の素晴らしさを堪能させてくれたJQ(ジェイキュー)Nulbarichに感謝したい、そんな気分になりました。

【今後の音楽フェスの出演情報】
6月11日/12日「RISING JAPAN MusicFest in LA」(ロサンゼルス)、7月29日「OGA NAMAHAGE ROCK FESTIVAL vol.11」(秋田・船川港内特設ステージ)、8月20日「AREA DIP 2022 in MIDNIGHT SONIC」(千葉・幕張メッセ)、8月21日「SUMMER SONIC 2022」(大阪・舞洲SONIC PARK)、9月24日「GREENROOM BEACH」(大阪・SENNAN LONG)
まさにクライマックス。会場の一体感はハンパないです。

新しい音楽とグリーンルーム

グリーンルームには、やっぱり「夏」が似合います。
照明塔の枠組みにもアートな装飾。
29.9℃。わずか0.1℃で真夏日には至らなかったグリーンルーム最終日でしたが、クールでお洒落なラインナップが多いの中、どのアーティストも音楽のある日常の素晴らしさを熱く伝えてくれました。

また、KroiやROTH BART BARONなど新しい音楽との邂逅も、ワクワクと心が豊かになったようで、グリーンルームならではのとてもうれしい体験です。

昨年の開催とは異なりとにかく人が多くて、入場のオペレーションから運営サイドの苦労は絶えなかったと思います。ただ目立ったトラブルもなく無事に終演できたことに大きな拍手を送りたいと思います。

素敵な音楽をありがとうございます。また来年、グリーンルームで。
また来年。
鶴田茂高
気持ちいいと感じた音を多くの人に伝えたいと願う音楽愛好家。グルメ、酒、ファッション等もお伝えします。
74 件
  • SHARE   
  • facebook
  • twitter
  • LINE
  • Pinterest
同じカテゴリの記事一覧
RECOMMENDS