OUTDOOR
2025.01.12
【チャレンジ企画】ゲームアイテムを具現化!ステンシル&錆び塗装でキャンプ収納カスタム
車中泊キャンプ用の収納ボックスを新調しようとしたところ、既製品をそのまま使うのでは面白くないため、筆者がハマっているFPSサバイバルゲーム「RUST」のアイテムを参考にカスタムすることに。ステンシルや錆び塗装を駆使して、経年変化を感じさせるデザインにしようと思います。作業の模様やポイント、完成までをお伝えします!
カスタムのテーマについて
まず軽量なプラスチックのコンテナボックスを、どのようにイメージしているデザインにどのように近づけていけばいいのかを考えました。
イメージしたのは「RUST」というゲーム内で支援物資として投下される「サプライボックス」のデザインです。そもそもゲーム内に出てくる建物やアイテムのデザインがツボであり、現実世界にデザインを落とし込んでアイテムを具現化したいというのが今回のカスタムの動機です。
ゲームのボックスは木製で作られた箱としてデザインされているので、全く違うプラスチックのボックスで今回のカスタムを成立させるためには、別の方向に修正する必要があります。元々のカラーや形状を考慮し、米軍のアンモボックス(弾薬箱)のような方向にペイントして、カバーを被せてとゴムバンドで固定する方向にしました。
イメージしたのは「RUST」というゲーム内で支援物資として投下される「サプライボックス」のデザインです。そもそもゲーム内に出てくる建物やアイテムのデザインがツボであり、現実世界にデザインを落とし込んでアイテムを具現化したいというのが今回のカスタムの動機です。
ゲームのボックスは木製で作られた箱としてデザインされているので、全く違うプラスチックのボックスで今回のカスタムを成立させるためには、別の方向に修正する必要があります。元々のカラーや形状を考慮し、米軍のアンモボックス(弾薬箱)のような方向にペイントして、カバーを被せてとゴムバンドで固定する方向にしました。
まずはボックスにステンシルを行う
材料が揃ったら、まずは塗装が剥がれないようにパーツクリーナーで油分を落としてプライマーを吹き付けます。乾燥時間が半日以上必要なので、この日はこれで終了。別日にスプレーでステンシルを行いました。
アクリル塗料のマットホワイトを使用してステンシルを行いましたが、発色が良かったもののステンシルシートをしっかり密着させなかったせいか、余計な部分に塗料が付いてしまいました。
上から被せるターポリンシートにはウレタン塗装を使用して塗装。アクリル同様よけいな部分に塗料が付く仕上がりとなってしまいましたが、色合いは理想通り!ウレタンスプレーは高級であり使い切りとなるため、もったいないのでボックスの方にも吹いておきます。ボックスのオリーブドラブとの相性も非常によかったです!
反省点はマスキングの手間が面倒で省いた点。進めている際「これは失敗しそうだな……」と思っていましたが、追加で購入していた錆び塗料がすべてを解決してくれました。
反省点はマスキングの手間が面倒で省いた点。進めている際「これは失敗しそうだな……」と思っていましたが、追加で購入していた錆び塗料がすべてを解決してくれました。
購入してよかった!錆び塗料の「さびてんねん」
「さびてんねん」は金属ではないプラスチックや木製のものも本当に錆びさせてしまうユニークな塗料で、鉄粉を含んだ1液と錆びを促進させる2液を重ね塗りして仕上げるものとなっています。
実はここでも失敗しており、撹拌が足りないままの1液で塗った部分が錆が感じられない状態で固まって落ちなくなり、さらに汚い感じになってしまいました。気を取り直し、再度撹拌後に塗布して1日乾燥し、2液を上塗りし作業完了です。
計5日ほどかかってようやく完成!
いろいろ粗いところがありますが「世界で一つだけのお気に入りキャンプギア」が出来上がりました。特にカバー部分となるターポリンシートのてろっとした感じや、明るいグリーンに艶のある黄色のウレタン塗装がのった雰囲気は理想通りで大満足!
さらにボックスのステンシルに重ねた錆び加工がいい雰囲気で、プラスチック感をなくして金属製のアンモボックスのように見せてくれています。
弾薬や銃火器のような危険物が入ったものを実際に屋外に一時保管するなら、というイメージで作成しましたが、チープにならずリアリティある仕上がりになったのはステンシルのデザインや錆び塗装のおかげだと思います。
弾薬や銃火器のような危険物が入ったものを実際に屋外に一時保管するなら、というイメージで作成しましたが、チープにならずリアリティある仕上がりになったのはステンシルのデザインや錆び塗装のおかげだと思います。
米軍で実際に使用されているステンシルシートはMARSH社製の貴重な刻印機を使用しており、実物のようなフォントでボックスに合うサイズのステンシルシートを見つけるのに難航しました。
今回minneというサイトの「ANALOG STUDIO」というクリエーターさんの作品は実物に近くてデザインもリアリティがあるため、こちらのステンシルシートを使わせてもらいました。今回はアンモボックスのデザインだけではなく輸送コンテナのステンシルも組み合わせて使用しています。
今回minneというサイトの「ANALOG STUDIO」というクリエーターさんの作品は実物に近くてデザインもリアリティがあるため、こちらのステンシルシートを使わせてもらいました。今回はアンモボックスのデザインだけではなく輸送コンテナのステンシルも組み合わせて使用しています。
使用してみたら思わぬ実用性にビックリ!
実際に車中泊でボックスを使用することに。車中泊の場合、車内スペースを確保するためにボックスを外に置く必要があり、雨風にさらされないようにタープの下に置く必要がありました。
このボックスにはトラックの荷台に被せて荷物をカバーするターポリンシートがあるので、タープを張る必要もなく、雨に濡れても中身を保護してくれます。湖畔の爆風に一晩さらされても倒れたり、シートが外れたりすることもなかったので、デザインを意識したこの形状でも問題なさそうです。
このボックスにはトラックの荷台に被せて荷物をカバーするターポリンシートがあるので、タープを張る必要もなく、雨に濡れても中身を保護してくれます。湖畔の爆風に一晩さらされても倒れたり、シートが外れたりすることもなかったので、デザインを意識したこの形状でも問題なさそうです。
またキャンプで出た生ごみの保管に困ることがありますが、このボックスに収納すれば生ごみを外に保管できる上、動物に荒らされるのを防げるはずです。ただの思い付きで作りましたが、見た目だけではなく非常に機能的になったのはうれしい誤算でした。
ボックスカスタムなら初心者でも気軽にできる
思い付きで始めたキャンプボックスカスタムでしたが、新たな発見や楽しさがあり、非常に有意義な時間でした。特に、さびてるねんは非常にユニークな製品で、誰でも簡単に効果が得られる興味深いアイテムでした。プラモデルの世界ではポピュラーな商品のようでしたが、その世界に馴染みがない筆者がこのような素晴らしい商品に出会うことができたのは新しいことに挑戦した結果といえます。
今後もこのような楽しいアイテムとの出会いや新たな発見を生むために、自分のアイデアを大事にして面白いものを作っていきたいと思います。次回の記事も楽しみにしていてください。
取材・文/田中一馬
今後もこのような楽しいアイテムとの出会いや新たな発見を生むために、自分のアイデアを大事にして面白いものを作っていきたいと思います。次回の記事も楽しみにしていてください。
取材・文/田中一馬