OUTDOOR
2025.02.15
【ステップアップ】自然に溶け込む非日常「バックパックキャンプ」のすすめ
キャンプにはクルマを横付けして設営するオートキャンプと、登山のような身軽なスタイルと軽装で設営するバックパックキャンプがありますが、今回は筆者が好きなバックパックキャンプの魅力とポイントについて。電車やバスを利用して、ソロキャンプにも適したスタイルとは?
バックパックキャンプの利点
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荷物をバックパックに詰めたキャンプスタイルは、場所選びの自由度が高いという利点があります。キャンプといえば、指定されたサイトにクルマを止めて設営するといったスタイルが一般的だと思いますが、駐車場から離れた場所にキャンプサイトがあり、エリア内になら自由に設営できるキャンプ場も存在します。
バックパックキャンプであればクルマがなくても荷物を運搬しやすくなるので、幅広いキャンプ場選びができるようになります。またバックパックキャンプに適した場所は、自然が多く残されていることが多く、野営のようなワイルドな雰囲気が味わえるのも大きな魅力です。
バックパックキャンプであればクルマがなくても荷物を運搬しやすくなるので、幅広いキャンプ場選びができるようになります。またバックパックキャンプに適した場所は、自然が多く残されていることが多く、野営のようなワイルドな雰囲気が味わえるのも大きな魅力です。
実際のバックパックキャンプの様子
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バックパックキャンプであれば山深い場所にあるサイトにもテントを張れるので、より非日常的な体験ができます。落ちている枝を薪として利用できることも珍しくないので、ワイルドな焚火を楽しむことができます。
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海岸沿いの崖下にあるサイトにも行くこともできます。バックパックキャンプといえども、設営するまでは大変。でも普段感じることはないサバイバル感を味わうことができます。
バックパックキャンプを行うに当たって必要なこと
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バックパックキャンプは荷物をコンパクトにして軽量化することが求められます。テントや寝袋、食器などあらゆるものをバックの容量に合わせて選択する必要があります。テントは1㎏前後のもの登山用であったり、コンパクトに圧縮できるダウンの寝袋を利用したりするのが定番です。
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より軽量化するためにタープを利用したシェルターを設営するのも有効な方法です。張り方やロープワークを覚える必要がありますが、いつもと違った雰囲気が味わえます。張り方には「ステルス張り」や「ビークフライ」といったものがあり、覚えるだけでも楽しいはず。タープ泊は基本的に蚊帳がないので、虫が少ない冬に行うのが定番です。
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食器を重ねて収納する「スタッキング」を駆使すれば、ひとつのポットにいろいろなものを収納できる。こういったこともバックパックのスペースを確保するために役立ちます。
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ワンポットにせよとはいいませんが、サイズに気を付けてアイテムを選べば、このような熱燗セットをコンパクトにまとめておくことも可能です。
普段のキャンプに飽きたら身軽なバックパックキャンプがおすすめ
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バックパックキャンプは小さなバックパックに収納できるようアイテムを選んだり、設営のためのテクニックを駆使したりする必要があるので、キャンプにある程度慣れた人におすすめです。設営しやすいオートキャンプなら気軽にできますが、より自然に近い環境で過ごすためにバックパックキャンプは役立ちます。非日常を味わいたい方は、ぜひ身軽なキャンプスタイルに挑戦してみてください。
取材・文/田中一馬