[ライフ]小橋賢児×DJ DARUMAのTokyoで子育て& 家族でお出かけ対談
さんざんTokyoで遊んできた僕らが親になって改めて思うこと。
家族で楽しめるスポットが少ない!!
世界的音楽イベント『ウルトラ ジャパン』や『スターアイランド』のクリエイティブ・ディレクターやプロデュースを歴任してきた小橋賢児さんとふたりの子供を持つ親交のあるDJ DARUMAさんに、Tokyoでの子育て、家族で行くTokyoスポットについての想いを語ってもらいました。
パパやママも楽しめる家族のキッズスポットって?
小橋 生まれが東京で、中学生になると渋谷や原宿でいつも遊んでいました。子供の頃から芸能界にいましたからね。
その後、27歳で芸能活動を一時休業し、海外に行って世界中の音楽フェスを体験して回りました。
そしてディレクションやプロデュースする側になり、非日常な空間をクリエイティブすることに楽しみを覚えたのですが、子供ができてから意識がガラリと変わりました。
きっかけは、先輩から言われたひと言。
「どんなに刺激的なイベントをクリエイティブすることより、子育てのほうがクリエイティブだ」って。
そこから、子供の遊び場環境への興味が湧いてきました。
DJ DARUMA 僕も子供が生まれてからは、時間の使い方がガラリと変わりました。
独身の頃は下手すると昼前まで寝ていたのが、今ではきっちり7時に起きるようになりましたから(笑)。
小橋 僕も妻も、独身時代はいわゆるリア充と呼ばれるようなライフスタイルを送っていました。芸能の世界にいると、確かに情報が早いし、Tokyoの遊びシーンにも詳しくなりますから。
でも、子供ができてから、それらを我慢するようになりました。
そのとき思ったんです。子供を育てることはクリエイティブなはずなのに、楽しめていないって。
別に自分が遊び回りたいって意味じゃないんです。もっと子供と一緒にたくさん楽しめることがあるはずだって思ったんです。
今の時代・感覚に即した新しい提案を求めて
DJ DARUMA うちの小学4年生の娘は、先日美容院で自分で美容師さんと相談して片側だけ刈り上げて毛先を白に染めてました(笑)。
僕が同い年の頃は、髪をいじるなんて感覚ありませんでしたよ。
小橋 自発的にリミッターを外しているのがすごい!
規律に従うことも大事だけど、自分の可能性を自分で広げることを学ぶことも大事だと思います。
DJ DARUMA 賛否両論あるかと思いますが、そういうことにオープンな学校も増えてきていますよね。
小橋 僕らが子供の頃は空き地や神社とか、東京のどこでも遊び場になりましたよね。
でも、今は公園でさえ、十分に遊べないし、まして東京は子供に合う遊び場がまだまだ少ない。
だから、キッズパークを造る必要があります。
DJ DARUMA うちは特に奥さんがですが、子供達に芸術を体験させることも心がけています。
数年に1回は岡本太郎記念館に連れていったり。
今は理解できなくても、頭のどこかには残っているはずですから。
小橋 刺激的な体験って大事。恐竜イベントに連れていったら、顔を隠しながらも指の隙間から必死で見てました(笑)。
DJ DARUMA ブルーマン(※1)のライブも観せたいですね。あとうんこミュージアムも連れて行きました(笑)。
小橋 それなら、レインボーディスコ(※2)や僕がプロデュースしているスターアイランド(※3)にもぜひ! 音響を3Dにしていて、普段は大人しい子供が無茶苦茶楽しそうに踊ってたりします。
DJ DARUMA 音楽は重要ですね。うちは基本奥さんが家でのプレイリストを決めています。
レインボーディスコは何度か家族で参加していて子供達から『行きたい』と毎年リクエストが出ます。
小橋 音楽をかけない家も多い中、両親がDJなんて最高ですね!
DJ DARUMA いえいえ(笑)。例え音楽に詳しくなくても、例えばインターFMの「THE GUY PERRYMAN SHOW」とか、選曲がいい番組を流すだけでも、朝から自然とグッドミュージックを耳にすることもできます。
小橋 そういったことが、子供の才能が伸びるきっかけになるもの。だから、親もたくさん遊ぶ必要があると思うんです。
DJ DARUMA 若い頃夢中になったDJやスケボーを辞めるんじゃなく、家族みんなで楽しめるようにトライしてみたり。子供が生まれたから辞めようじゃなく、子供が生まれたからこそ、一緒に遊べるようになったって思えるようにしていきたいです。
小橋 今回、僕が手がけたこの「PuChu!」は、まさにそんな遊び場を思い描いたんです。