CAR & BIKE
2026.10.03
都心のEVカートレースを観に行こう! トムス 谷本 勲さんインタビュー
9月23日、全日本カート選手権EV部門の第3大会(第5戦・第6戦)が、東京・青海のシティサーキット東京ベイで開催された。雨の中での白熱したレース、そして大勢の親子連れの観客でにぎわったレース場で、主催するトムス 谷本 勲さんの話と、レースイベントをレポート。
全日本カート選手権EV部門を率いる谷本 勲さん、その視線の先とは
東京のこんな場所で本格的なレースが行われていたなんて。そんな印象を持つ人も、きっと多くいるでしょう。お台場からすぐ近く、ゆりかもめ青海駅直結というシティサーキット東京ベイでは、普段は手ぶらでやってきて、EVカートを楽しめる施設。2024年から全日本カート選手権EV部門も開催している。意外と知られていないが、ここは驚くほど面白い本物のレース場なのだ。
そのレースを主催するトムス 谷本勲さんに話を伺いました。「なんでここでEVカートのレースをやっているんですか?」
そのレースを主催するトムス 谷本勲さんに話を伺いました。「なんでここでEVカートのレースをやっているんですか?」
株式会社トムス 代表取締役社長 谷本勲さん
1970年 東京都出身。父親の転勤により、中学生まで転校を繰り返す。大学卒業後、26歳でIT系の事業を起業。以降は経営者として一貫して経営にコミットしてきた。2018年より現職(トムス)に就き、モータースポーツに人生をかけて取り組む強い決意を表している。
1970年 東京都出身。父親の転勤により、中学生まで転校を繰り返す。大学卒業後、26歳でIT系の事業を起業。以降は経営者として一貫して経営にコミットしてきた。2018年より現職(トムス)に就き、モータースポーツに人生をかけて取り組む強い決意を表している。
モータースポーツを知ってもらうための「都市で、身近に、手軽に」
――2022年から始められた全日本カート選手権EV部門、2024年からはここシティサーキット東京ベイで開催されています。主催者として何か手ごたえのようなものを感じているでしょうか?
谷本 「まず、観に来ていただいている方が年々増え続けているっていうのと、その来ていただいている方が明らかにこれまでモータースポーツとは縁が無かった人が来場してくれているっていう、この2つが大きな変化かなと思います」。
――それは谷本さんの目論見通りということなのでしょうか?
谷本 「そうですね。僕たちの業界内で言うと、モータースポーツってそれなりに知名度があるって思いがちなんですけど、実は思ってるほど知名度が無いと思うんですよ。モータースポーツに対する国民の理解度と言うか。だから身近なものにするには、見たり、体験したりっていう場所が、やっぱり必要なんじゃないかと思ったので。このギャップを埋めていくには、都市で、身近に、手軽にっていうのが良いんじゃないかなと思っていました」。
――モータースポーツへの理解を広げるには、身近で気軽に行ける場所での開催が必要だと考えたのですね。今日は雨の中、子供連れのファミリーが大勢来場されています。都市でEV部門のレースを開催するということも意義深そうですね。
谷本 「エンジンモーター付きのカートではなく、EVで走ることはとても意義があります。騒音問題をクリアしながら都市で開催できますし」。
子供たちが受け入れてくれるEVカートはスピードも魅力
谷本 「大人は正直なところ、エンジンだろうがEVだろうが関係無いかなっていう感じがします。要は楽しく乗れると思ってくれているんです。ただ、決定的に違うのは子供たちです。僕らの経験からいって、キッズ体験会とかスクールとかをやると、エンジンカートだと3割位の子供は音が怖いとか、振動が嫌だとなって、途中でドロップ(離脱)してしまうんです。ところが、(EVだと)ドロップする子供はまずいないですね。やってみて感じるのはそこです」。
――レースそのものを初めて見る大人と子供たち、どこに一番興味を惹かれているのでしょうか?
谷本 「一番驚かれるのがスピードです。『こんなに速い速度が出るものだと思ってなかった』っていう人が圧倒的に多いんですね。会場では顕著に皆さんの反応が出るので、そこは大きいかな」。
――そういった新鮮な驚きや感動も、モータースポーツが好きな谷本さんから見ると目論見通りでしょうか。
谷本 「そうですね。僕たちはモータースポーツって魅力あるし、乗って楽しい、見ても楽しいしっていう思いがあるんですけど、その割には意外と市民権も得られてない。認知度はF1以外ほぼ無いかなと思ってるんです。だからやはり知ってもらうっていう面では、想定通りの反応を得られていると思います」。
前橋にもオープン、シティサーキットは拡大中
――シティサーキット東京ベイは普段から手ぶらでやってきてEVカートを体験できる場所ですが、このような場所をこれからさらに拡げていくことも聞いています。
谷本 「この10月1日に前橋にシティサーキット、正式名称としては提携先の名前も入れた「シティサーキットISK群馬前橋店」がオープンしました。来春には秋田にもオープンする予定です。再来年の28年の春には、日本最大級のシティサーキットを広島で予定をしてますし、それ以外にも両手ぐらいの候補地で、交渉や準備をしてます」。
自動車産業が強い日本にいながら、モータースポーツはまだ盛り上がる余地がある。文化として大きく成長するためには子供たちの原体験に必要な、本物に触れられるサーキットを広めていきたいという想いが伝わってくる。
谷本さんが見ている未来は、メジャーリーグやプロ野球でいうところのリトルリーグや、甲子園という入口を作り、子供たちにその未来を託そうとしているのかもしれない。
谷本さんが見ている未来は、メジャーリーグやプロ野球でいうところのリトルリーグや、甲子園という入口を作り、子供たちにその未来を託そうとしているのかもしれない。
水しぶきを上げながら猛スピードで! 目の前を走るレースに興奮
雨が降るコンディション、東京・お台場の周辺ビルが立ち並ぶシティサーキット東京ベイでレースは行われた。選手はJAF国内B以上または国際Fライセンス所持者(2026年日本カート選手権規定)だが、年齢は14歳~19歳。
マシンは競技用のTOM’S EV KC-22を使用したワンメイクレースで、公式スペックでは出力25kW、トルク100Nm、最高速度は125km/hも出る。
マシンは競技用のTOM’S EV KC-22を使用したワンメイクレースで、公式スペックでは出力25kW、トルク100Nm、最高速度は125km/hも出る。
この日圧倒的な強さを見せた、KNC EV Kart Racing Teamの11番 デグチャリョブ ティモフェイ選手(18歳)。開催された第5戦、第6戦を2戦とも制し、現在ポイントランキング1位になっている。
星野一義さん、星野一樹さんがチームディレクターのITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPULからは19番 中井 悠斗選手(16歳)は、第6戦で2位を取ったことで、ポイントランキング2位に。
中嶋 悟さんがチームディレクターのPONOS NAKAJIMA RACING EV Kart Teamから、64番 徳岡 大凱選手(16歳)が第5戦で2位となり、ポイントランキング3位。
上位3人が第7戦、第8戦(最終戦)に向け、シーズン制覇に向けて肉薄した展開を繰り広げた。
上位3人が第7戦、第8戦(最終戦)に向け、シーズン制覇に向けて肉薄した展開を繰り広げた。
とにかく目の前のサーキットを猛スピードで駆ける迫力が楽しい。EVカートといっても無音ではなく、モーター音が唸り、タイヤが路面を掴みながらコーナーを抜ける緊張感がある。レース好きには無論、子供たちも間近で食い入るように見ていたのは印象的でした。
レースの合い間には選手とのふれあいも
予選と決勝の合い間にはグリッドウォークも開催され、選手たちと触れ合う機会も。近藤真彦さんがチームディレクターのWEINS KONDO EV Kart Racing Team 3番 松井 沙麗選手(15歳)に駆け寄る子供たち。選手と会話もできるのは楽しい。
ITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL 20番 松尾 柊磨選手(15歳)と記念撮影。子供たちの興味は、歳の近いレーサーへの憧れか。レースだけでなく、イベントそのものを楽しんでいました。
キッズEVカートなど、ファミリーで楽しめるイベントも
小さな子供たちが真っ先に向かうのは「キッズEVカート」。最高時速は約15km/h、これも意外とスピード出ます。この日は無料で体験できるとあって、早朝から長蛇の列となっていました(通常営業時は料金20分 2000円。身長105cm〜150cmの乗車制限があり)。そういえば遊園地でこうした乗り物も、見かけなくなった気がします。
VRでジェットコースター体験ができる「ほぼほぼジェットコースター」は1回1000円。子供たちの甲高い悲鳴は遊園地そのもの。屋内なので、雨が降っても楽しく遊んでいました。
自転車でシティサーキット東京ベイを走る催しも。本物のEVレースを見て、カートを体験して、コースに入ったり選手とふれあったりした子供たちにとって、この日はきっと忘れられない楽しい思い出になるのでしょう。
レース開催日に実際に来てみるまでは、こんな楽しい場所だと知りませんでした。親子で出かける場所を探しているなら、ここはおすすめですよ。
レース開催日に実際に来てみるまでは、こんな楽しい場所だと知りませんでした。親子で出かける場所を探しているなら、ここはおすすめですよ。
いよいよ最終戦へ! 11月もシティサーキット東京ベイで開催
2026 AUTOBACKS 全日本カート選手権 EV部門 第7戦・第8戦
開催日/11月23日(月・祝)
場所/シティサーキット東京ベイ
東京都江東区青海1丁目3−12
• ゆりかもめ青海駅 駅直結
• りんかい線東京テレポート駅 徒歩約3〜4分(A出口より約3分)
また、シティサーキット東京ベイは東京23区内唯一のカートコースで、運転免許不要、初心者の方大歓迎!手ぶらで気軽にレース体験できるコースで、普段はレンタルカート体験施設として営業しています。
月〜木/12:00〜20:00
金土日/12:00〜22:00
※雨天でも基本営業(荒天時のみ休止)
https://city-circuit.com/
開催日/11月23日(月・祝)
場所/シティサーキット東京ベイ
東京都江東区青海1丁目3−12
• ゆりかもめ青海駅 駅直結
• りんかい線東京テレポート駅 徒歩約3〜4分(A出口より約3分)
また、シティサーキット東京ベイは東京23区内唯一のカートコースで、運転免許不要、初心者の方大歓迎!手ぶらで気軽にレース体験できるコースで、普段はレンタルカート体験施設として営業しています。
月〜木/12:00〜20:00
金土日/12:00〜22:00
※雨天でも基本営業(荒天時のみ休止)
https://city-circuit.com/
前橋でも気軽にカートを楽しめます
シティサーキットISK群馬前橋店
群馬県前橋市清野町6−3
群馬県前橋市清野町6−3




















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