簡単なのに、まるでお洒落カフェのように凝った感じに見える!ローストビーフの作り方
味付けをしてジップロックに詰める
まずは下味つけからです。塩、コショウ、オールスパイス(※)、ニンニクで味付けをします。好みによってはハーブやクレイジーソルトなどを使ってもよいでしょう。味付けが終わったらジップロックに入れます。
この工程のポイントは2つです。味付けは、肉の表面全体に擦り込むような感じで行うこと。次に、ジップロックに肉を入れる時は、水に浸けて空気を抜くことです。空気が入ると加熱時にムラができるので注意してください。
※和名で「三香子」と言い、ナツメグ、シナモン、クローブの3種のスパイスの香りを持ちます。
低温調理器にセットし、63度で30分。その後55度で12時間ほど放置
ジップロックにつめたら、低温調理器を63度にセットしお肉を入れ30分。その後温度を55度に変更し12時間ほど放置します。低温調理器は以前こちらの記事でご紹介したANOVAやBONIQがおすすめです。
お肉の温度は何度がベスト?
豚肉を加熱する温度と時間については、厚生労働省が豚肉を販売する際の加熱殺菌の基準を「中心部について63度で30分以上または75度で1分以上」としています。食中毒や細菌で家族を食中毒にしてしまう心配があるため、手間でもこの工程を踏みましょう。
お肉の調理温度についてはいろんな説がありますが、私の経験上55度で12時間火を通した時が一番美味しくできました。2~3時間ですとお肉に歯ごたえが残っており、食べづらく感じました。柔らかいお肉を食べたい人は、12時間火を通すことをおすすめします。
最後に表面を焼いてできあがり
12時間火を通した後に、表面を焼きます。ポイントはフライパンを充分に熱してからお肉を入れること。そうすることでお肉にきれいな焦げ目をつきます。焦げ目がついたらフライパンから取り出して包丁でスライスします。見るからに美味しそうです。
できたてを熱いうちに食べたくなりますが、ローストポークは冷まして肉汁を落ち着かせてから食べる方が美味しいです。初めて作る人はぜひ火を通した後と冷ました後で食べ比べてみてください。低温調理の間に十分に滅菌が出来ていますので、袋に入れて冷蔵庫で保存すれば1週間は美味しく食べることができまよ。
冷蔵庫で冷やした後は加熱しすぎを注意してください
冷蔵庫の中では豚の油が固まっています。そのため、そのまま食べると少々気持ち悪いと感じる方もいるかもしれません。一方であまりレンジで加熱しすぎるとせっかくの柔らかいローストポークが硬くなってしまいます。そのため、温める時は10秒程度に抑えて下さい。豚の脂がいい感じに溶けて柔らかく食べることができます。
ただの低温調理に飽きたら「ローストポークのマッシュポテト巻き」に挑戦
先ほど紹介した低温調理からもっとレベルアップした料理に挑戦したいパパに特別レシピをご紹介します。
マッシュポテトの下ごしらえ
電子レンジを使い、あらかじめマッシュポテトを作っておきます。ポイントは塩加減。マッシュポテトに塩胡椒を入れすぎてしまうと塩辛くなってしまうので、ほどほどにしましょう。生クリームやおろしにんにくを入れるとより本格的です。そのまま食べてしまいたくなると思いますが、そこはグっとこらえてください。
お肉を1cmほどの薄さに叩いて伸ばす
このレシピでは、マッシュポテトとオリーブをお肉で巻く必要があります。そのため豚モモ肉を棒や包丁の背で1cmほどに叩きましょう。お肉を伸ばすことができたら、ラップの上に伸ばしたお肉を起き、お肉の上にマッシュポテト、オリーブ、チーズをのせ、キャンディー状にキツく巻きます。お肉が崩れないようにラップの両端同士で縛りましょう。
ポイントは、キツく巻くことです。巻きが緩いと、中に水が入ってしまいます。心配な方はラップで巻いてからジップロックに入れるようにしてください。
63度で30分。その後55度で12時間加熱。最後に焼き色をつけたらできあがり
先ほどと紹介したものと同じ時間加熱します。お肉が少し歯ごたえがある方が好きな方は加熱時間は4時間ほどでもいいかもしれません。加熱が終わったらフライパンで表面を軽く焼いたらできあがりです。塩やお好みのソースで味わってください。個人的にはバルサミコソースがおすすめです。
ローストポークを極めるパパは食卓を制す
今回ご紹介したローストポークの低温調理ですが、一度柔らかい豚肉を味わってしまうと他のお肉を食べるのが少しだけ嫌になります。放置するだけで美味しいお肉が食べれちゃうので、休みの日に家族に美味しい料理を作って、食卓のヒーローになってください。