おすすめ炊飯器3選、土鍋の炊き方も!元割烹料理人が伝授♡ /プロ直伝のお米講座
【藤田直樹(ふじた・なおき)】和食の食文化を継承する元割烹料理人。現在は、S.T.Holdings株式会社にて(企画 統括/フードディレクター)を務める。おいしさの指標である米・食味値において、80点以上という希少かつ厳選された新潟産こしひかりを展開。妥協なき品質へのこだわりと世界基準衛生管理「精米HACCP」から生まれるプレミアム新潟産こしひかりは、星付きの高級料理店をはじめ、世界中の美食家たちから高い評価を獲得。元割烹料理人の経験を活かし、定期的にHIBARIを使った米研ぎ講座も開催している。
米を研いだ後その先も重要!お米を炊くコツを紹介
前回は、お米の研ぎ方について藤田さんからレクチャーしてもらいました。いよいよ今回は「お米の炊き方」です!
みなさんは研いだお米に水を加えて、炊飯器のスイッチを押せば「美味しいご飯の出来上がり」と思っていませんか?こだわりのポイントは他にもたくさんあります。1つずつ確認していきましょう。
お米を炊くときのコツ!
一般的に研いだお米は、30分〜1時間程度、水に浸した後に炊飯器の表示に従って炊くことが多いですよね。でも藤田さん流のお米の炊き方は違います。
米を研いでザルにあげた後は、基本的に浸水しなくてもOK!炊き上がりの食感が変わってくるのでポイントを紹介します。
炊く時は、お米によって加える水の量を調節しよう!
炊飯に使用する水の量は、精米方法によって変わるので微調整しましょう。
・無洗米の場合
炊飯器のメモリから約2mmほど多めに水を入れます。
無洗米の製法によって異なりますが、水分値が低いお米もあるため、水分量は少々多めで炊くと安心です。
・新米の場合
炊飯器のメモリから約1〜2mmほど少なめの水を入れます。
収穫したばかりの新米は水分値が高いため、少なめの水で炊くのがおすすめです。
・古米の場合
炊飯器のメモリから約1mm分ほど多めの水を入れます。
古米は新米時期と比べて水分値が低いためです。
・お弁当の場合
1時間ほど浸水させましょう。
炊いてから3〜4時間経過したお昼の弁当は、お米の水分量が少ないとご飯がカピカピになってしいます。
※浸水時間はあくまで目安として、お好みで水分量に調整してください。浸水に使用するお水は前回の記事でも紹介した通り、お米に水分が吸収しやすい「軟水」がおすすめです。
プロ直伝の土鍋を使ったお米の炊き方
土鍋でごはんを炊く方法を紹介します。土鍋の種類によって色々な炊き方がありますが、基本は「初めちょろちょろ、中ぱっぱ」です。
【土鍋に加える水の量】
ザルにあげたお米を土鍋で炊く場合、水分量は、ザルに入っているお米と同量にしてください。
水の計量方法は、2種類あります。
・ザルに入れたお米をカップですくって計量する
・計量器を使ってg単位で計算してみる
少々手間がかかりますが、出来るだけ正確に計れるといいですね。
【プロ直伝の土鍋ご飯の炊き方】
1.ザルに上げたお米を土鍋に入れ、お米と同量の水を加えます
2.蓋をして弱火で1分。※土鍋にお米を炊く「準備をさせる」イメージ
3.強火で5分程、加熱。泡が吹いてきます
4.吹くのが止まったら、2分ほど弱火(おこげが好きな方は3〜4分)
5.火を消し10分程蒸らして完成
お米が炊けたら最後に、サクッサクッと「素早く」「切るように」お米をほぐしていくのがポイントです。このひと手間が、余分な水分を飛ばし、お米の食感を良くするのです。炊飯器で炊く際も、同様にするといいでしょう。
元割烹料理人が教えるおすすめ炊飯器3選
元割烹料理人の藤田さんが選ぶ、おすすめの炊飯器メーカーを伺いました。どこのメーカーの炊飯器も美味しく炊くためのベースにしてるのは「かまど炊き」。火力や水の対流が上手いタイミングで起きるよう設計されています。
この理想的な温度推移が、ごはんを美味しくさせるのです。それでは藤田さんのおすすめ炊飯器を見ていきましょう!
ヒーターと本炭釜の力でお米がふっくら「三菱 NJ-AWB10」
圧力をかけない貴重なモデル。一粒一粒がしっかりしており、お米の味がはっきりわかる特徴があります。純度99.9パーセントの炭を内釜に採用しているので、羽釜で炊いたお米のような仕上がりに。全国にあるお米50銘柄の特長を引き出す「銘柄芳潤炊き」と料理に合わせて変えられる「炊分け名人」機能によって、お米の食感を自分好みにすることが可能です。
こちらの「銘柄芳潤炊き」機能を使用し、HIBARIを「コシヒカリ」モードで炊いてみてほしいですね。お米の食感にこだわりたいパパにおすすめします。
三菱 NJ-AWB10
価格/11万円 ※楽天ショップ価格 購入できるサイトはこちら
公式サイトはこちら
タッチパネル機能搭載で安定の使いやすさ「パナソニックSR-VSX100」
3つののボタンでシンプルな操作が可能な他、タッチパネルで全国58銘柄毎に合わせこだわって炊ける「銘柄炊き分けコンシェルジュ」などの機能が使えます。220℃高温スチーム噴射により最後の追い炊き、蒸らしまで加熱し続け、お米の旨味を閉じ込めることが可能。
精米後、乾燥しやすいお米をセンサーにより感知し、鮮度によって炊き方を変えてくれます。保温が始まってから、一定の時間が経つとスチーム機能が働くため、炊飯後の保温機能によるお米の乾燥を軽減。操作性の良い炊飯器を探しているパパは、こちらのパナソニックSR-VSX100を選択してみては。
パナソニックSR-VSX100
価格/11万1000円
公式サイトはこちら
世界初!全自動炊飯専用土鍋「長谷園×シロカ かまどさん電気 SR-E111」
電気で土鍋ご飯を食べられる炊飯器です。伊賀の熟練した職人が、一つ一つ手作りで土鍋を作っています。肉厚の土鍋なのでかまど炊きの温度推移が再現でき、金属や陶器にはまねできない遠赤外線効果でより美味しく炊き上げます。
保温機能が無いのは、あえて土鍋の質感を楽しんでもらいたいからこそ。呼吸する土の特性で冷めても美味しくいただけます。とても美味しく炊ける文化財のような土鍋ご飯を、自宅でも味わってみませんか。
長谷園×siroca かまどさん電気 SR-E111
価格/6万5780円(税込) ※長谷園公式通販サイト価格
公式サイトはこちら
美味しいご飯を炊いて、家族でほっこり
お水の分量と炊飯器にこだわれば、美味しいごはんを炊くことができます。ちょっとひと手間を加えて、土鍋でごはんを炊いてみるのもいいでしょう。ぜひお家で実践してみてくださいね。
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